6.夫に先立たれた妻とその息子、それに周囲の人たちとのふれあい、それぞれの人物描写が良い。とりあげて感動作とまでは行かなくても、結構良いのではないだろうか。飾らず作らず、良いことも悪いこともどこにもあるような人間模様を、丁寧に描いていると思う。エレン・バースティンと互角に渡り合った小生意気な息子役はたいしたものだ。 昔見たときはジョディ・フォスターも ハーヴェイ・カイテルも知らなかったが、今改めてDVDで見てみると、本性を出した男はやっぱりカイテルだ。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-04-17 18:10:17) |
5.《ネタバレ》 ハーヴェイ・カイテルの豹変ぶりが強烈でした。それぞれの登場人物は個性的でしたが、オチがどうなるとかいう期待がなかったので、ちょっと長く感じました・・・。 【kagrik】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-27 18:36:50) |
4.《ネタバレ》 作者は男性性悪説論者なのかと思うくらい、出てくる男がみんなワル。ワルい男を描くのは既に得意だったのだろうかスコセッシ。元夫もハーベイカイテルも農場のテッドも自己中だし、十二歳の息子ですらかなりの曲者。ウエイトレス仲間の父親までもがちょっと変。そんな男共に何度も泣かされつつ、それをバネに逆に頑張る未亡人アリスが不憫だが面白かった。そう、泣いても怒っても、何だか可笑しく深刻にならない。夫が死んで主婦友との涙の別れのシーンで互いの息子はあきれ顔。運転中怒っていても息子は馬鹿話で茶化す。馬鹿話にはムカついても憎めない。トイレで泣いてウエイトレス仲間に相談しているときに、店で気弱な同僚ウエイトレスが奮闘する場面を挟む所などは面白くて大好きなシーン。結構悲惨な状況なはずなのにほのぼのしたロードムービーに仕上がっているのはやっぱり監督の手腕だろうし、その方向性はセンスがいい。間違ってないなと思う。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-26 14:49:56) |
3.出演者が皆曲者っぽく見えて若干引き気味に見始めたが面白い方へ展開していった。モーテルを渡り歩くのが女だったのが一つの引き付けられた点、エレン・バースティンのいかつさと苦労人ぽさが良い。母子がお互い気を使いつつも大切だというのが伝わるいいお話とアリスのバイト先の騒々しさが調度良いバランスだった、後味も良い。ジョディ・フォスターがとっても男前で女の子というか少年に見えた。 【スルフィスタ】さん 7点(2004-04-29 03:05:32) |
2.《ネタバレ》 タイトルは「不幸なアリス」と言ったところか。たった90分程度の間に何度泣いたか気がしれない、しかも男運悪し。初めの夫だって決して良い人だったとは言い難いし、二番目のハーヴェイ・カイテルなんて最悪の極み。こうなると三人目の男もなかなか信用できなくなるわけで、でも最終的には彼女は幸せへの一歩を踏み出すことに成功する。そこで気付く、この映画のタイトルは 「幸福なアリス」なのだと。 【かんたーた】さん 7点(2004-03-26 18:45:34) (良:1票) |
1.まず主人公の女性のナチュラルな演技がいい。彼女をアリス役にしたのは本当に適役。たまにドキュメンタリー風になって、家の中とレストランと、車の中を覗かせてもらいました、という感じ。暴力的なところと、救いのあるところのマッチがじつにスコセッシ。 【あろえりーな】さん 7点(2002-09-04 16:57:28) |