28.《ネタバレ》 ○クリスチャン・ベールの演技に引き込まれ、最後まで鑑賞できた。○現実味のあるなしにかかわらず殺しのシーン(探偵などの関連シーン含む)はすべて妄想だろう。○同僚が新しい名刺を出す度にやめろと思ってしまう。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-09-07 10:29:53) |
27.原作の評判からシリアル・キラーによるきつい残酷描写があるのかもと思って、これまで観るのをためらってきていました。今回、Amazonプライムで無料だったため、意を決して挑戦してみました。これ面白かったです。これは、現代アメリカ社会を風刺した寓話ですね。不条理と言えば、不条理ですが、そこも含めて後味を味わいたい映画と思いました。 【えぴおう】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-31 12:29:25) |
26.《ネタバレ》 当時は若手だった俳優たちが次々と現れる。今こうして観るとなかなか豪華だ。 もっと衝撃的な内容かと思ったが意外と笑えるシーンが多い。名刺バトルに始まり、音楽のうんちくを垂れながら3P撮影、全裸チェーンソー等々。特に名刺バトルは秀逸で名刺のデザインにいちいち敗北感を覚えるところが実に滑稽でいい。 現実味に欠けたシーンも多くどこからどこまでが現実なのか。主人公はところどころで自分が人を殺しているという主旨の発言をしているが誰も気にせず流している。薄っぺらい人間関係の中で生きていて中には名前を勘違いしている人間もいる。要するに彼らは無関心なのだ。主人公ももちろんそうで結局は自分のことしか考えていない。「サイコ」というのは主人公だけのことではなくこの世界に生きている人間のことだと作り手は言いたかったのだろうか。 ラストの締め方が少し弱い気もするが一見の価値はあるかと。クリスチャン・ベイルも熱演している。 【⑨】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-10-03 19:19:04) |
25.《ネタバレ》 ちょいとグロイけど、いうまでもなくクリスチャン・ベールの「振り切れ方」が素晴らしい! 端正なお顔立ちで、の、内容だからある意味おもろいよね。なかなかでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-30 09:50:57) |
24.《ネタバレ》 快楽殺人を夢想するヤッピーの姿を通して、バブル的な物質主義を皮肉った映画。ラストが妄想オチという事で世間の評判は芳しくないようだが、個人的には無駄に筋肉質なクリスチャン・ベールが全裸にチェーンソーで女を追いかける姿に爆笑できただけでお腹いっぱい。他にも名刺のクオリティ勝負に敗れて打ち震えるベールや、ヒューイ・ルイスのアルバム解説をしながら斧で頭を叩き割るベール、3Pしている自分の姿を鏡に写してポーズを決めるベールなどなど素敵なシーンが満載。しれっと出てくる刑事役のウィレム・デフォーも良い味を出している。サスペンスというよりコメディとして観た方が楽しめる一本。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-30 17:06:34) |
23.《ネタバレ》 親の金で有名大学を卒業し、親の力でウォール街のエグゼクティブになった男の物語。趣味の音楽について長々と講釈を垂れるものの、彼が愛する音楽はヒューイ・ルイスにホイットニー・ヒューストン。日本で言えば、音楽通を名乗る人間がEXILEや西野カナについて真剣に語るようなものでしょうか。実際のところ、彼は音楽など好きではないのです。好きではないが、ファッションとして音楽好きであろうとしているだけ。こんな調子で趣味、仕事、友人、恋人、彼の周りにあるものはすべて上っ面のものばかりです。そんな上っ面ばかりの空虚な生活にはさすがに嫌気がさし、ここは自分がいるべき場所ではないと感じながらも、同時にこのコミュニティを離れては生きられないことも認識できている点がこの男の悲しいところ。自分には能力がないことをよくわかっているのです(ホームレスに長々と説教を垂れる場面、自分より教養のない人間の前でのみ小難しい話をしたがる点に、彼のコンプレックスがよく現れています)。顔面のお手入れや筋トレ、名刺作りに精を出したところでこの根深いコンプレックスを払拭することはできず、さらには妄想の世界にも逃げ場はなく、最終的に彼の人格は破綻してしまいます。。。 以上が本作の内容です。私は人生のある一時期、頭がよくて洗練された人々のコミュニティに間違って紛れ込んでしまって、非常に息苦しい思いをした経験があります。その時には”ホンモノの人たち”を見て完全に自信喪失するという感覚を痛いほど味わっただけに(ポール・アレンに出会った時の主人公と同じ感覚でしょうか)、本作の主人公には大変共感できました。もしあの感覚が一生続くとしたらまさに地獄。仮に貧乏であっても、ほんの些細なことで自信を持てる人生の方がきっと幸せです。。。 興味深いのは、本作が「ファイト・クラブ」や「マトリックス」と同時期に製作されたこと。ホワイトカラーが物質主義から脱却し、本当の自分を模索する物語が3本も続いたことは偶然ではないでしょう。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-12 02:30:07) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 かなりビックリさせられた。クリスチャン・ベイルのオタクぶりが見え隠れしているようにも感じられて面白い。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-26 23:36:01) |
21. リベリオン以来のクリスチャンベールのファンである自分はマシニストで 驚いて以来再度驚愕を覚えた。 内容的に猟奇的殺人を期待しても結局 チャチにしか表せないのはあのラストにて理解できた。 彼にとっての衝撃告白が いったいなんだったのか...。 サイコ。 こういう感じがサイコなのでしょう。 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-15 16:12:42) |
20.《ネタバレ》 物質欲を満たされた現代人に共通する「心の空洞化」。その心の空虚感は何をもってしても補う事が出来ず、しかしその渇望は不快感として心の奥底に淀んでいく。主役の男のようにブランドものや若さという見せ掛けで外見を固めるほど、心の虚無は広がるだけ。そして齎される生の実感の無さと得体の知れない焦燥感が、他者を蹂躙し、征服するという攻撃性に転化されてしまうのだろう。 連続殺人鬼の動機としては「自己存在確認の殺人」という典型的なものに分類されるもので、目新しい視点は見られなかったが、唯一工夫の跡が見られたのは、ラストにおいて、結局それすらも実行出来なかったという、「人間の弱さ」を徹底的に描いた点。 この虚無感、絶望感は自己の内面に向けられているものであり、その辺を理解できないと低評価になりがち。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-09-12 03:37:06) |
19.《ネタバレ》 観たいと思いつつ今まで観る機会がなかった作品でした。でも、別作品をレンタルしたら何とこの作品が間違ってケースに入ってたっ!ま、そんなことはどうでもいいんですけど…(汗) 原作を読んでいないので的を得ていないかもしれませんが、やっぱり作品の殆どの部分は主人公の妄想でしょうね。中盤に差し掛かるまでにそんな感じがしてましたけれど(ってか、一人目の殺人のところから非現実的すぎたし)、あくまでも彼の頭の中の葛藤を描いているのではないのかと。そう考えれば、アイディア的にはそれほど斬新な作品とも思えないのですけれど、映像の美しさ、お洒落な雰囲気、随所にちりばめられたユーモア(皮肉?)等々、いろんな意味で面白いです。約90分という比較的短い時間の中で、上手く纏められてますね。 ところで、デフォーさん、メイキングビデオで「語ってる」割には出演シーンが少なくて、何だかもったいないような? |
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18.空虚。ストーリーなんてないようなもの。でもかなり意図的。「ドーシア」の予約を取った後カメラが思いっきり引いてベールを映してるけど、生活観のない広い部屋の中にぽつんといるベールがすごく空虚に見えたりする。表面的なスマートさと乏しい実体の乖離、これこそが描きたかったことだから割と許せるかな。もう、うざったいくらい見た目は念入りに仕上げるけれど・・・モノローグでは「自信を持てる自分自身がない」とか言っていたけれど、押付けがましい親切とか音楽についての演説じみたウンチクとか、自分より他人の感情を理解できないっていう方が近いようにも思う。空虚な時代に生きている空虚な人間の物語。でも我らが(笑)ベールのおかげで内省的な部分が加わったのが良かったかな。作中ジェネシスの曲かかった時はすごく懐かしくて感動した(笑) |
17.《ネタバレ》 殺人はすべて主人公の「夢」「妄想」であって現実には起こってないって事ですよね?よくできたサイコサスペンスです。名刺の見栄の張り合いがとても面白い。あれこそサイコ。しかしデフォーの使い方が勿体無さすぎ!!丸で「友情出演」のごとく、出番が少ない。 【gyu_yan】さん 7点(2004-05-16 21:49:09) |
16.主演のクリスチャン・ベールも含めて映画世界全体に漂う不気味なまでの清潔感がこの映画の精神的な歪みを象徴しているようで良かった。全体的なテンポの悪さは感じるが、ラストの顛末も含めて非常に作りこまれたサイコサスペンスであったと思う。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2003-12-16 21:44:30) |
15.ある意味恐い映画でした。こういう虚栄心が、どこか他人事に思えないような気がして、気楽な気持ちで見ることが出来ませんでした。消化不良気味のところもありましたが、面白かったことは確かです。 【マーチェンカ】さん 7点(2003-10-18 14:17:57) |
14.「ヘイ、ポール!」あのシーンが忘れられない。。いきすぎた物質主義、ブランド思考を引いて見れる今だから笑えるけど、今だって、誰の気持にも虚栄心や焦りはあると思う。ペイトマンはいつから、あそこまで病んでいったんだろう。気持悪い男だなーって思って見てたけど、sexしながらポーズをとってるシーンは、病んでるとかバカバカしいも通り越して、哀れで悲しかった。 【ウメキチ】さん 7点(2003-10-13 18:49:54) |
13.血が沢山出るのは苦手なんですが、予想以上に面白く?悲しい映画だった。ヤンエグが世の中を動かしていた時代、彼らは自分の価値観が全てであり、自分の美意識に生きていた。誰もが仮面をかぶり心の中では悪魔が出番を待っている。ヤンエグは随分死滅したが心の中の悪魔は世界中に伝染しているのだろうか。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-08-06 20:03:48) |
12.ブラックすぎるきらいはあるけど、心理の深層の巧みな描写とエピソードは、きっと共感できる人いっぱいいるんだろうな。でもなんかせつない。せつないのと同じくらいに不快さも高いんだけど。 【SHU】さん 7点(2003-07-15 16:23:06) |
11.画面全体の妙な清潔感が逆に不穏な空気をあらわしていて良かった。スタイリッシュな映像世界がこの話の性質に非常にマッチしていたと思う。ラストのオチも主人公の精神のゆがみを感じれて良かった。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-06-06 01:45:19) |
10.仁太夫さんの考えとほぼ同じです。見たくてもいつもレンタル中だった。忘れたころにふと目にとまった。名刺の字体ってそんなに気にするのかなあ。彼は仕事そっちのけだけど,仕事しなくてもいい立場なんだろうか。彼の妄想じゃなくて,だれも,そんなに他人には詳しく関わらないものなのさっていう話かなあとも思った。探偵のデフォーっていうのもうさんくさいしさ。ビルの警備員を殺しちゃうとこなんかは妄想なんだろうなあ。あ,よく分かんなくなってきた。 【蝉丸】さん 7点(2003-02-03 22:05:49) |
9.これが“主人公の欲望(妄想)だった”ってオチだと仮定すれば、クロエ・セヴィニーが主人公のノートを捲るシーンが泣けてきます。 【イマジン】さん 7点(2003-01-24 19:43:03) |