9.無意識に青を着る幼稚園行事の日と、意識して青を着ていく展覧会…初恋(しかも長い)が破れてからは特に切ない 主演二人はさすがでした。平常に戻るのに時間はかからないのだろうか、演じるというよりなり切っていた、のりうつっていた ような演技でした。 じっくり丁寧に二人のちょっとしたボタンの掛け違いをあぶりだしていくのにはやはりこれくらい長い、ドキュメントのような撮り方になったのかもしれない。もう少し余韻に浸りたい映画でした。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-01 18:15:41) |
8.《ネタバレ》 やっぱりダメですねー、別れた恋人と未練たらたらのままで会うのは・・・。男女間でも同性愛者でも、あのような結末になってしまうのは必至。 新しい恋人とのセックスに満足できていないというわずかな心の隙間に、アデルのひたむきな気持ちと過去の快楽が突き刺さり、一瞬心が揺らぐエマですが、「今は別の人がいるの。分かるよね」と、まるで自分自身をも諌めるように、そして「でも死ぬまで思いは抱き続ける」とアデルを思い遣るやさしさ。 ここを機に、アデルも一歩前に進める気配がわずかでもあれば救われるのでしょうが、ラストの、気持ちの整理がつかないまま展覧会に来てしまい、最後はあの切ない後ろ姿・・・。 でも映画としては素晴らしかったですね。同性愛を強調したり理解を求めるような作りではなく、恋愛の本質がまっすぐに描かれていて、安っぽいテレビドラマとは比較にならない、骨太の映画表現を楽しむことができたと思います。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-30 19:50:23) |
7.今回テレビで見たものは170分のセックスシーンを削除したバージョン。 印象的だったのは主人公の家庭はいつもスパゲティ。 もう一方は生牡蠣。 食生活からお互いの生活のレベルが伺えますね。 セックスシーンを追加したバージョンを見るには市販ソフトを購入するしかないみたい。 たった10分の劇場公開バージョンを見るのに高い金を出す気はないが、絶版となると一層見たくなってしまう自分がいる。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-26 20:09:10) |
6.《ネタバレ》 友人のカナダ人(フランス語圏)が人生のベスト映画だと言うので観ました。LGBTでも恋愛の本質が変わる訳ではないということと、Lのセックスがちゃんと描かれていて良かったです。特にセックスシーンは過不足なく丁寧に描いておりそれでプラス1点という感じ。R指定食らいまくったらしいですが、公開した方がセクシャリティに対する偏見が減るんじゃないかと思ったり。ただ、最後はあまりにあっけないというか、「え、これで終わり?」感はありました。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-10-17 10:48:29) |
5.《ネタバレ》 病人顔でボーイッシュな女性って、たまりませんな。育ちもよい、自由な美大生…こーいう人に言い寄られたら、そりゃ目覚めるってものです。すっかりアデルの気持ちで見ていました。エマはなんでまた、お腹の大きい女性に走ってしまったのか…そしてアデルは大泣きして鼻水が出ちゃってもかわいい。 【まーご】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-26 02:31:26) |
4.《ネタバレ》 どちらもその時の愛に対して真剣である事が伝わり素晴らしい。 憎しみ合わない別れが清清しい。 こんなにも重い一生涯っぽい愛情物語をこの尺に詰め込み終わらせてしまっていることは素晴らしい。 アデル良い子、ブルーも見た目に反して筋の通ったマジメですごく良い子で あの時アデルを許せなかったコトに共感出来てしまうし、時が経つに従い、軽く『もう許してるよ』と言ってしまえる大きな心の器も備えてる。アデルもアデルで精神乱れながらも職務を全う しっかり前を向いて生きている。結果はああなり切なく終わってしまうんですが、お互いの心情の変化が分かりやすくて納得出来てすごく良かった。 でも、長いんですよねえ。途中で休憩何度取ったことやら。自分、三日がかりでようやく完走と相成ったわけなんですが、実際盛り上がりを見せてきたところは二時間を過ぎたところからだったと思います。でもどうせだったら長いベッドシーンとやらが編集カットされていないオリジナルの原版見てみたかったかなという思いが少し残ります。 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-28 21:18:47) |
3.《ネタバレ》 「ねえ、エマ。初めて味わったのは何歳のとき?」「何を?」「女の子」「女の子?それは私が女の子といつキスしたかってこと?それとも食べたかってこと?」「キスよ、もちろん…。その先のことは後で教えてもらうわ」「14歳のときよ、アデル」「そう…、エマはやっぱり女の方が好き?」「両方試した、男も女も…。それでもやっぱり女の方が好き。アデル、絶対よ」「エマ、私もあなたとキスしたい」――。17歳の女子高生アデルは何処にでも居るような平凡な女の子。毎日バスで学校に通い、退屈な先生の退屈な授業を受け、休み時間は女友達とのどうでもいい恋バナをして、そして家に帰るといつものように家族揃ってご飯を食べて…、という平穏な日々を遣り過ごしている。そんな毎日に物足りなさを覚えたアデルは他の女友達のように彼氏を作ってデートをし、セックスだってしてみるのだけど、それでも心の空白を埋めることが出来ないでいる。「何かが違う」。そう感じたアデルは、彼氏とも別れ、友達に連れてこられたゲイバーで“彼女”に出逢ってしまうのだった。髪の毛を鮮やかなブルーに染めた彼女の名は、エマ。そう、彼女こそアデルが街中で偶然擦れ違ったとき、自分の心の深い部分に火を点けるような衝撃を与えて去っていった女の子だった。偶然の再会に、何か運命的なものを感じたアデルは、そんなエマと何もかもを捨ててもいいほどの情熱的な恋に堕ちてゆく…。自分の殻を破れないでいる平凡な女の子アデルと芸術家肌の奔放なレズビアンの女の子エマとの数年間にわたるそんな濃厚な愛の日々を詩的な美しい映像で綴るカンヌ映画祭パルムドール受賞作。とにかく、この監督は人の顔をアップで撮るのが好きみたいですね~。3時間という長い上映時間のほとんどがこのアデルとエマの顔のどアップで占められておりました。もう冒頭から、主人公アデルのスパゲッティやらケバブやらをくちゃくちゃ食べるシーンが延々と繰り返されるのですが、普通、そんな挑戦的な演出はものの見事に失敗するのだけど、この監督さんの映像センスは素晴らしいですね。このアデルという何処にでもいる平凡な女の子の等身大の魅力を見事に引き出していたと思います。そんな彼女を虜にしてしまう青い髪のボーイッシュな少女エマとの濃密なベッドシーンも全然下品じゃなく、かといって必要以上に綺麗に美化されている訳でもなく、この絶妙なバランス感覚は凄く良かったです。後半、互いの生活のすれ違いから2人は破綻に至るわけですが、そこで描かれるアデルの心理は女と女という狭い枠組みを超えた普遍的なもの。辛い失恋を経験した男女なら誰もが共感できる、切ないものでした。僕もちょっと過去の色んなことを思い出して思わず泣きそうになっちゃいました(笑)。ただ、いかんせん長い!!このストーリーなんてほとんどあって無きが如しお話に3時間弱はさすがに長すぎます。2時間弱くらいに収めてくれたらもっと完成度の高い傑作になり得ただろうに。そこらへんがちょっぴり惜しかったですが、充分見応えのある納得のカンヌ映画祭パルムドール受賞作でした。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-07 02:30:31) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 これ系の映画は、禁断の愛を描きました、みたいな作風が多いけど、本作は凄く等身大の純粋な愛をリアルに描いているという感じで、とても共感が持てますね。哲学や文学のエッセンスなんかを各所に散りばめているところがフランス映画らしいなと思いますけど、本作が描こうとしてるのは、本当にそういう哲学的な領域まで踏み込んでるんじゃないのって思ったりします。人間にとって、愛とはなんなのか、性とはなんなのか。人はなぜ人を好きになり追い求めるのか。性を超越した愛をリアルに描くことで、そういうことを思索する内容になってる。まぁとにかく、特に驚いたのはその熱演。恋人に浮気がばれて、このアバズレ!出て行け!と怒るエマと泣いて許しを請うアデルのシーンが凄い。本当に喧嘩してるカップルを覗き見してるようなリアリティでした。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-23 19:42:01) |
1.冗長に感じる部分もあったし、過激なセックスシーンが多すぎでは…とは思ったけど、主演の人の熱演で、+1点(ストーリーや演出だけなら6点 |