37.《ネタバレ》 人間が性、性(さが)を恥じることなく全て丸出しにしたらこんな事になります。背景の戦争だって人間のさがでしょう。ここの人たちは男も女も子供も、みんな理性が無い。主人公のマレーナだけが唯一まともです。マレーナ以外の人間はみんな世間の喧騒を表した背景みたいなものなんでしょう。戦争によって身内を次々と亡くし、孤独になってもたくましく生きていかなければならない。美しさと悲しさが共存した彼女をモニカベルッチが完璧に演じています。セリフが少ないのがまたいい。本当に孤独な人間はペラペラしゃべりません。いつも背中に哀愁をまとって歩く後ろ姿だけが雄弁です。。辛いことがあってもまた戻って来たラストシーン。美しいシチリア島の景色と溶け込むように、またさっそうと歩く姿は、ちょっとだけ救いがあって、良かった。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-21 15:25:08) |
36.《ネタバレ》 そして少年は大人になる・・ それじゃ銀河鉄道999じゃないかよぉ・・ そうか!メーテルのモデルは、マレーナみたいな 夫が戦争に行ってる未亡人(?)だったのかもしれないね・・ トルナトーレ、見事! 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-08 14:42:19) |
35.《ネタバレ》 重い内容だけど、随所でコメディタッチ。 話も分かりやすいので、見やすい。 後味も悪くなく、映画としてよくできていたと思う。 モニカ・ベルッチは「戦時中に懸命に生きる未亡人」感がよく出る好演だった。 噂や陰口に踊らされるのは良くないですね。 人間は怖い。 余談ですが、ムッソリーニの銅像の頭が割れただけで長ズボンを買ってもらえたのは、 あまり深く考える必要はないのか。 【2年で12キロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-09-18 10:11:36) |
34.乾いたシチリア島をバックに熟れたマレーナが驚くほどしっとりと。そのまま絵画になりそうな雰囲気です。 レナートのような少年時代は送りませんでしたし、同級生たちを含めた言動や行動に引くこともしばしば。ですが年上の女性に憧れるという気持ちは分かりますので、感情移入三歩手前といったところでしょうか。 戦争、そして島の女性たちのマレーナに対する感情と少年の一途な思い。いつ何が暴走するか分からない不安定な世界を収束するラストは何とも言えない余韻が残ります。 個人的なツボは、レナートの父親。見ていて飽きない面白い人でした。 【ゴリラの住む丘】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-10-19 16:03:56) |
33.《ネタバレ》 少年の生々しい成長は、グロテスクで見てるのがきつかったけど、最後マレーナを決別する時、男の顔になっていた。ニューシネマパラダイスと同様、その後の自分(たぶんすでに老成してる)がそのころを懐古するモノローグが物語の最初、最後に入るんだけど、またかと思ってもじんとくる。 いつの間にか、映画を見ている自分がマレーナを追う彼の目線になってるんだよね。 それにしてもモニカ・ベルッチが美しすぎる。 【のりもちあつあつ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 03:23:33) |
32.《ネタバレ》 リンチのシーンよりも、ラスト近くの市場で、どん底まで貶めたのを確認しつつ、親しげな声をかける女たちの姿により一層の醜さを感じました。 モニカ・ベルッチがとても綺麗で凛としてただけに対象が際立ちましたね。 ただ、両極端を描くだけで、その中間(例えば、ちょっと綺麗、ちょっと優しいとか、綺麗じゃないけど人柄がらは穏やか)の女性を描かないのはちょっとどうかと あと、物分りがいいんか悪いのかよく分からない親父が好きです。 「目潰れるぞ」激w 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-02 10:19:50) |
31.少年は何もしません。だから彼女は映画を観てるみんなのものなんです。 【Yoshi】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-25 22:36:16) |
【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-10-27 06:58:27) |
29.《ネタバレ》 久しぶりにイタリアンを堪能しました。でも予想と違って前半は少年の妄想のオンパレードで「これは軽いノリのエロコメディなのか?」とちょっとがっくり。ラウラ・アントネッリの「青いナントカ」て映画を思い出しました。でもリンチされてからは雰囲気変わりましたね。 私が女だからなのか、あの少年がマレーナに四六時中張り付いてるサマは見ていてけっこうイラつきましたwなんていうのかなぁ、純情とか純真というのとはちょっと違うんじゃないでしょうか。結局あの子も街の男たちと同様マレーナを性の対象としか見ていなかったように感じた。女たちからリンチされるマレーナを男たちは誰ひとりとして助けない、その中にあの少年もいたでしょ。 女の私が言うのもなんですが、しかしあの女たちの陰湿なやり方はどうよ。マレーナは美人というだけじゃなく、確かに服装も物腰もあの閉鎖的な街では異質というか浮いていた。けれどそれがマレーナであって、彼女は自分から男たちに色目を使うようなことはしてないじゃん。頼れる人はなく職安に行ってもなぜか雇ってもらえず、髪を切って染めたマレーナは「それなら、そうなってやるわよ」みたいに開き直ってしまったのかな。で、そうなったらなったでリンチですよ。その他大勢の女たちとはちょっと違うというだけの根拠のない差別、いじめじゃないですかぁ。こういう状況と心理状態の時って相手が何をどう言おうがしようが、あの集団にとっては中傷、悪口のネタにしかならず、どこまでも敵でしかないのね。 地味になって帰ってきたマレーナに挨拶を促すように声をかけ、それに応じた途端に「仲間にいれてやるわよ」みたいに蔑むように接するまわりの女たち。他人のことにはこれといって興味のない淡々としたマレーナと仲間意識の強い女の集団、こういうのってけっこうありますね。これは少年の初恋を描いたラブストーリーかつ成長物語ではなく、戦時下の閉鎖的な島を舞台に人の業を見せていると思います。 モニカ・ベルッチはほんとにキレイですね、さすがイタリアの宝石、至宝。エンニオ・モリコーネの音楽とシチリアの風景が素晴らしい。前半とは違い、ラストはとてもしっとりとした気分で見終わりました。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-25 01:06:55) (良:1票) |
【デヘデヘ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-21 17:48:51) |
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27.くたびれて色香も消えうせた女性には優しくなれる複雑な女心。わかるだけにグサッときた。 【mimi】さん 7点(2004-10-03 01:50:48) |
26.いかにもイタリア映画って。当時の生き方が切ない、けど美しい。 【★ピカリン★】さん 7点(2004-06-16 22:13:03) |
25.《ネタバレ》 思春期の少年の頭の中はそりゃそうだろうが、ちょっとなぁ…。 町並みとかはすごいきれいだったし、話のストーリーも良かっただけに、もう少し過激な映像は控えていただきたかった。 【夏目】さん 7点(2004-06-12 13:53:47) |
24.《ネタバレ》 ベッドのスプリングに注油している少年が面白かった。くそ~あの弁護士めとマジでむかついた自分はどうやらはまって観てたのね。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-05 19:52:12) |
【モチキチ】さん 7点(2004-03-11 15:57:09) |
22.普通に考えたらちょっとやりすぎのような少年の行動に何故か共感できてしまったのは、少年の気持ちが上手に描かれていたからだと思う。この映画の中におけるお父さんのキャラもかなり良かった。マレーナがリンチされるシーンは確かに生々しく、後味は悪かったけど、ラストがさわやかだったので全体的にいい映画だと思えた。 【Mプ】さん 7点(2004-02-13 23:44:47) |
21.男なら誰もが共感できると思う。懐かしい気持ちになったり今もそうという人もいたり。とにかく少年には感情移入できた。 あと女の恐ろしさも知ることができて。あそこが一番印象的。 「そこまでするかよ」と。終わりもよかったです。 【Syuhei】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-16 18:41:24) |
20.少年の気持ちがよく分かるよ~~私も年上が好きだからな…それにしても、モニカ・ベルッチは美人すぎ!!これは女でも認めますよ。男が興奮するはず(笑)リンチシーンにはびっくりしたけど、なかなかじゃないですかね。少年が妄想するターザンのとことか笑える! 【アンナ】さん 7点(2003-12-04 17:28:51) |
19.《ネタバレ》 「少年の初恋」って言葉のイメージとはキッパリ離れた、もっとリアルな恋だよなぁ。ガッチリ肉欲・劣情まみれの立派な恋!だ。少年、覗きまでしてるし(笑)。 あらすじ聞いた時は「あ~。性格知らないのにキレイってだけで恋焦がれちゃう少年の初恋のハナシかぁ。ありきたりだし、いいかげん止めてほしいな~」なんて思ってたのだけど、実際観てみたら、モニカ・ベルッチ、美しすぎる! こんなセクシーで美しい人妻が田舎にいたら、そりゃ~目立つわ。と、彼女の蜜があふれ出るような美しさとセクシーさが、ストーリーをすべて納得させてくれました。よかったです。 【りりらっち】さん 7点(2003-12-02 01:13:13) |
18.人間の嫉妬心をむきだしにしても良かった頃の話です。あの頃の時代をよく捕らえていると思います。少年はなんだかトトと重なる部分が多かった。監督の幼い頃のエピソードを両方使ってるんでしょうね。少年のお父さん、すごく良かったです。少年の目を通しているのが前提なのでで、マレーナの変化や心情が殆ど描かれていません。それが立派だと思いました。 |