1.《ネタバレ》 テロリストのラジオ局ジャックのお話。主人公のユンは、終始ラジオ局で電話にて犯人と対決する。国家権力にひどく憎しみを持った犯人は、信頼のできそうなキャスターに白羽の矢を立てる。昇進のため犯人を利用しようとしたユンは、心身ともにズタボロにされていくのである。貧困に苦しむ人々がいる一方で、力を持っている奴らは汚職のし放題。そして保身と打算で市民を犠牲にすることに何のためらいもない。
こんな世界間違っている!テロについて色々考えさせられる映画は色々とある。
しかし、普通は何らかの希望を示すものだ。
本作は、「もしかして今虐げられている人にとって、この国には希望なんてないのでは?」という絶望感とともに幕を閉じるのである。いやはや…。