1.《ネタバレ》 2007年にスチュワート・コープランドが「インサイド・アウト」を発表したのに続き、
2012年に発表された、アンディ・サマーズによるポリス回顧録である本作。
自身の生い立ち、音楽のルーツ、アニマルズをはじめとするポリス以前の話、ポリス結成秘話、そしてポリスでの日々。
ドキュメンタリーとしてオーソドックスな作りとなっていますが、
2007年に始まった再結成ワールドツアーの模様に、そのバックステージの様子も頻繁に挿入されます。
僕は2008年の冬、東京ドームでこの再結成ツアーに参加させてもらいましたが、その時の感動が蘇ってきました。
日本でファンと一緒にカラオケで”Every Breath You Take”を歌ってファンと交流する意外な一面も披露しています。
バンドのフロントマンであるスティングに対する複雑な思いも語られています。
「俺たちは大成功を収めた。しかし、そのもろい民主国家は独裁政権へと変わっていった。」
空前の大ヒットとなった”Synchronicity”。その全盛期にあっけなく解散したポリス。
解散へと至るメンバー間の複雑な関係、その心中が垣間見える一言も。
はっきり言ってポリスのファンのためだけの作品ですが、
こうなるとまだ未見のコープランドのポリス回顧録「インサイド・アウト」も見たくなってくる。
2007年、コープランド。2012年、サマーズ。そろそろスティングさんもいかがですか・・・?