1.《ネタバレ》 小説だと、「読み手が視覚を使えない」ことを利用してミスリードする手法がありますね。この映画はその逆で、「見える」から真実の逆へと連れて行かれる。上手いなあと思いました。
観ている間は語り手の言を信用して話を追います。そしてオチがついた後に思い返してみてもあそこはズルイよ、となるところが無く着地の仕方も妥当な線に収まっていると思います。わたしは素直にびっくりしました。
オチとしては単純でそのネタ晴らしだけに向かって展開し、事件がほかに広がりを見せず狭いお話にとどまっているのが巷の評価がやや低い一因かもしれません。