3.少し前に鑑賞した「ウォールフラワー」でも感じましたが、向こうの若者は本当に大人なんだなぁと感心させられます。我が道を行くというか、自分のことは自分で切り開くという、大人的な世間の厳しさを10代の若者が真正面から受け止めています。これって本来なら当たり前のことですが、日本ではほとんど育っていない感覚だったりもします。
特に映画のワンシーンで感心するのが、モリー(ビーニー・フェルドスタイン)がトイレで自分の悪口を言われている最中に自分から歩み出て、そして真っ向から反論するシーンです。さらに努力していたのが自分だけじゃないことにカルチャーショック?を受け、それをバネにパーティに乗り込もうと決心するシーンも素晴らしいです。このメンタルたるや明らかにO型気質で、A型気質が多い日本ではほとんどあり得ない行動心理だったりしそうです。妹がアメリカ西海岸で高校と大学時代を過ごしましたが、ブックスマートやウォールフラワーのような厳しい環境を生き抜いてきたのかと考えると、本当に凄いなと思います。私のメンタル(A型気質)では絶対に無理です。
オリヴィア・ワイルド〔女優・1984年生〕の初監督作品だそうですが、なかなか細かな機微を感じ取れる素晴らしい映画に仕上がっています。そう何度も見たいとは思いませんが高評価に価する作品だと思います!