ラストナイト・イン・ソーホーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ラストナイト・イン・ソーホー

[ラストナイトインソーホー]
Last Night in Soho
2021年上映時間:115分
平均点:6.96 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-12-10)
ドラマホラーサスペンスミステリー
新規登録(2021-10-22)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2024-03-13)【タコ太(ぺいぺい)】さん
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監督エドガー・ライト
キャストアニヤ・テイラー=ジョイ(女優)サンディ
トーマシン・マッケンジー(女優)エロイーズ
マット・スミス〔男優・1982年生〕(男優)ジャック
テレンス・スタンプ(男優)銀髪の男
ダイアナ・リグ(女優)コリンズ
リタ・トゥシンハム(女優)ペギー
潘めぐみ(日本語吹き替え版)
豊崎愛生(日本語吹き替え版)
森宮隆(日本語吹き替え版)
定岡小百合(日本語吹き替え版)
魚建(日本語吹き替え版)
脚本エドガー・ライト
撮影チョン・ジョンフン
配給パルコ
あらすじ
ファッションデザイナーを目指し田舎町からロンドンのソーホーに移り住み専門学校に通うことになったエロイーズ。しかし、同級生たちとの寮生活に馴染めない彼女は早々に部屋を借り直すことに。借りた部屋は老婦人が住む古びたビルの屋根裏部屋。懐古趣味の彼女はその部屋がすっかり気に入り一人暮らしを始めるが、ある晩夢の中で1960年代のソーホーの街を体験する。そして、夢の中で知った歌手を目指す美女のサンディに魅了されたエロイーズは、夜毎彼女の姿を追い求めるようになる。サンディに自らの姿を重ね合わせることで、エロイーズの現実の学校生活も充実し始めるのだったが、ある夜の夢に現れた驚愕の事態を契機に、彼女の精神は一転して恐怖の淵に追い詰められてしまうのだった。
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1
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9.《ネタバレ》 夢が叶わないことは悲しい。特に60年代を生きたサンディは残酷に夢を踏みにじられ、暴力と搾取の犠牲者。
女子同士の痛みを60年の時を超えてもひしひしと感じ取るエリーを演じるトーマシン・マッケンジーがハマり役。サンディを気遣い、暴力に対して怒りをあらわにするエリーは優しい。対をなすサンディは売れっ子アニャ・テイラー・ジョイ。目力の強い勝気な彼女は夢を叶えたいその一心でエリーとシンクロしたのかも。
アニャ、素敵でした。トップを盛った60年代のヘアスタイルが良く似合って、身体の動きも優美。主演女優二人の存在感と、血の色すら艶めかしく撮り上げた色彩の強さでこの作品は脚本の諸々の粗(殺人犯と思い込むミスリードがやや雑なことやエリーの母親の存在意義が思いのほか薄いことなど)を凌駕しました。
暴力と亡霊とでグロテスク味の強い本作だけども、エリーの彼氏のジョンが献身的な優しさを見せていて息抜きができます。エリーの不安定なメンタルパニックにけっこうな回数巻き込まれているけど彼女を見捨てないでくれている。ジョン優しいな。世の男子はこうであってほしい。「僕のおばさんもそっち系の人なんだ」がたとえ嘘でもかまわないのです。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-11-23 17:31:01)
8.Amazon Prime Videoで偶然見つけて視聴。
ホラーとも知らずに視聴してしまったので、展開に驚きましたが、見応え十分でした。
視聴後に『ショーン・オブ・ザ・デッド』の監督作品と知って、納得。
多少グロありですが、ホラー特有の怖さはほとんどないです。
ぜひ予備知識ゼロで。
めたもんさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-02 18:35:23)
7.《ネタバレ》 設定としては、過去の亡霊や出来事が見えて体験できてしまう能力を持った女の子(自覚ナシ)がロンドンにやってきて、過去に起こった殺人事件の亡霊にアタフタする映画。なんだけど、60年代ファッションで飾ったヨーロッパのオシャレ風映画的なテイストが前面に押し出されており、ミュージカルな要素もあったりして、でも、沢山の亡霊に追いかけられたりするホラー的な部分もちゃんとあって、後半は過去の事件を解くミステリー的な部分もあって、あとこーゆう映画でありがちな今夜はパーティナイトだぜってシーンもしっかりあって、でも結局のところ、アニャとトーマシンの2人の女優の魅力がずっと全開って感じの映画でした。ホラーだけどポップ、レトロチックなおしゃれだけど狂気じみた幻想感、でも冷静に考えて、クライマックスの展開がちょっと強引やったかなー、映像的には見ごたえあったけど。
なにわ君さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-08-31 02:35:30)
6.《ネタバレ》 さすがは「ベイビー・ドライバー」の監督さんだけあって、音楽と映像の噛み合わせが抜群にいいですね。
主人公のエイローズとサンディの目眩くシンクロ映像がどれも見事で素晴らしく、
どういうふうに撮影してるのかなと考えずにはいられない。
謎の老人が悪者でないことは簡単に察したけれど、少し斜め上のオチは予想外で良かったです。
あの黒人の彼はちょっと可哀想だったけどね。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-06-07 15:00:45)
5.《ネタバレ》 彼女の名は、エロイーズ・ターナー。ちょっぴり夢見がちな18歳の女の子だ。ファッションデザイナーを目指す彼女は、今回念願だったデザイン専門学校に合格し、ロンドンのソーホーへと引っ越すことに。だが、学生寮での生活に馴染めず、エロイーズは早々にアパートで一人暮らしを始めるのだった。古くからあるそのアパートは、年老いた女性が一人で暮らす館の屋根裏部屋だった。隣のフランス料理店のネオンが煌々と輝くその部屋でのはじめての夜、エロイーズは不思議な体験をする――。なんと彼女はきらびやかなネオンに彩られた1960年代のソーホーへと迷い込んでいたのだ。ノスタルジックな音楽が絶えず流れるその世界で、エロイーズはサンディという名の歌手を夢見る素敵な少女と出会う。夜ごと夢の中で彼女の姿を見つめていたエロイーズは、次第に彼女の意識と一体化し始めるのだった。夢とも幻想ともつかぬそんな魅惑的な世界にすっかりのめり込むエロイーズ。だが、サンデイが悪い男に騙され生活が荒んでゆくと、エロイーズの実生活にも良からぬ影響を及ぼし始める。やがて、彼女は気づいてしまう。サンディは60年代に実際に生きていた少女であることを……。自分が生まれる前に生きていた少女を救うため、孤軍奮闘する女子大生を幻想的に描いたサスペンス・スリラー。監督は、エンタメ映画界を牽引する才人、エドガー・ライト。いかにもこの監督らしい、拘りに拘ったであろう映像と音楽の使い方はすんごく良かったです。キラキラと光り輝くような美しい映像といかにも60年代らしい楽しげでポップな音楽が完璧に融合していて、もう観ているだけでワクワクしちゃいますね。そんな夢のような世界の中でシンクロする二人の女の子もそれぞれに魅力的で大変グッド。特にダンスホールで、二人がくるくる踊りながら次々と入れ替わるシーンは出色の名シーンでした。それがやがて悪夢のような残酷な世界へと塗り替わってゆくのも自然で素晴らしい。一言で表すなら、『マルホランド・ドライブ』のライト版とも呼ぶべき内容ですが、こちらは何処までもエンタメで最後まで楽しんで観ることが出来ました。ただ、残念だったのは、最後に明かされることの真相がいまいち腑に落ちないところ。特に物語の随所に登場する怪しげなお爺さん。恐らく観客のミスリードを狙ったんでしょうけれど、さすがに無理がある。また、肝心のサンディの正体もどんでん返しを狙いすぎて彼女の魅力が半減しちゃってて凄く勿体ない。とは言え、60年代の怪しげなソーホーの雰囲気やぞくぞくするようなミステリアスな世界観などは充分堪能できました。女性の社会的自立というテーマも今日的でいい。うん、7点!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2022-05-06 08:06:48)
4.《ネタバレ》  本作品は、個人的に注目株の、クイーンズ・ギャンビットでやっとメジャー方面の作品でヒットを飛ばしたアニヤ・テイラージョイのヒット後最新第1作が観れるぞ! という期待で観に行きました(そもそもそういうスタンスが、作品テーマ的にキモイと思われるのかもしれませんが、すみません)。

 その期待は裏切られることはなく、あとで気づいたのですが、あのベイビー・ドライバーのエドガーライト監督作品で、相変わらずのポップでスタイリッシュな映像に、主人公が聴いてる音楽がそのまま映画の曲になる没入度を上げる音楽表現に、深刻になりがちなエピソードも明るく表現する手法で、あと主人公が相変わらずオタク的立ち位置の人物を前向きかつカッコよく描いてくれており、非常に居心地の良い作品で、楽しんで観られました。

 ストーリーについては、正直、半世紀前のロンドンのソーホーと言ったら、そりゃそういう話になりますよねというのがそのまんまいった感じで、日本だったら吉原とか歌舞伎町とかの界隈の話みたいなのになるわけで、それが邦画だったり洋画でも以前だったら湿っぽく妖艶に描いてたであろうものを、主人公(現代)の青春成功物語にからめることで、カラッと明るく描く方向に振られてたので、話に深みがあるかと言えば「そんなに」という感じでしたでしょうか。そこまでの作品ではないかな。

 主人公(現代)のトーマシン・マッケンジーについては、ジョジョラビットでユダヤの少女をやってた関係であまり垢抜けない素朴な印象しかなかったのですが、本作の変貌ぶりで、ちょっと面白い新人女優さんかもと思ったりなんかしました。今後の活躍にも注目したい。

 あと、アニヤ・テイラージョイは、映画「vvitch」以来ホラーもの映画によく出てて、だから本作のようなホラー系の方が本流で、クイーンズギャンビットみたいなのはむしろこれまでの出演作としては異色かなあとは思ってたのですが、ただホラー系が多い+そこに恋愛要素を絡めてくる話も多い=ホラーで出てくる恋人役にはろくな奴がいなくて不憫、という扱いがあって、本作でもそんな感じで、たまには報われるベタな恋愛ものにも出させてあげた方が良いんじゃないかと思ったりなんかしましたが(クイーンズギャンビットもアレだったし)、最近出たらしい「エマ」という映画ではベタベタ甘々な恋愛ものをしてたので、まあいいかと思ったりなんかしました。

 そんなところです。
simさん [映画館(字幕)] 7点(2022-01-09 04:15:08)
3.総じて言えば充分面白かったです。もっとミステリーに寄ってるかと思ったが、作りとしては非常にオーソドックスなホラーですね。作中の音楽群に少しでも聞き覚えがある曲があればもっと楽しめたかと思うが、作品と同じ60年代に産まれた私は70年代の日本のフォークソング以外は全く聞いていないのでした。洋楽少女だった妻の方が楽しめるのかもしれない。妻は「Netflixに入ったら見る」とか言ってますが「不届き者。映画館に行かんかい」と言ってやりました(心の中で)。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 7点(2021-12-12 23:26:22)
2.《ネタバレ》  部屋を照らすネオンサインの青と赤がエロイーズとサンディそれぞれのイメージを示すように、リアルと夢、現在と過去、光と闇、鏡の外と中、反する2つの要素が散りばめられて、でもそれぞれが対立して存在するのではなくて混ざり合って混沌としてゆく映画ね。

 見ていて「エロイーズ、過去のサンディを助けて!」って思ったけどそれじゃSF映画だわ。オシャレでスタイリッシュな映画っぽいけれどワリとマトモにホラー。
 ちょっと映画そのものはアンバランスな、イビツな気もしたの。キャラはわりと単純な造形って思ったし(思考や行動が定石を踏んでゆくカンジね)、60年代ロンドン(アレから見て65年かしらね)はこれ見よがし感が。テーマ的にはフェミニズムに寄りつつ映像はセクシャルに、そして女性に対して加虐的に描かれていたり。
 でもクライマックスからラストにかけて、性的欲求に支配された世界の男達をきっちり否定してみせる描写に溜飲を下げたわ。真相を描くシーンはミサンドリー大爆発!みたいな感もあったけれど、アタシ自身そういう意識に支配されてきた人生だったから、やれー!いけー!って感じだったわよ。ラストカットも納得ね。

 とにかく2人の主役が総て。美しく儚げなトーマシン・マッケンジーも良かったけれど、やっぱり売れっ子アニャ・テイラー=ジョイの存在感が大きいわ。彼女の目ぢから(そしてくちびるぢから)ったら。彼女がスクリーンに映ってるだけでバアアアア!って輝いちゃうんだからズルいわよね。

 エドガー・ライト監督としては大人しめなカンジもするけど狂騒的でも困っちゃうオハナシだしね。最初に書いた混沌はそのままロンドンという街の姿なのかもしれないわ。あの家はそのままロンドンを象徴しているのかも。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2021-12-12 21:16:50)(笑:1票)
1.《ネタバレ》 ふと、エドガー・ライトってホラーなんか撮ってたケ?と思ったのですが、そもそも『ショーン・オブ・ザ・デッド』か………いや、そーいうコトでもないよーな気もするのですケド……

ただ、本作は少なくとも最初の1時間はあまりホラーちゅう感じでもなくて、むしろお話もコンセプトも実に丹念に精密につくり込まれたもっと圧倒的に本格的な作品に見えてるのですね。もしソコに恐怖や憎悪といった醜悪なホラー的概念が既に存在してたとするならば、ソレとてソレは単なる「悪」とかでは全くなくて、スウィンギング・ロンドンという煌びやかな表の貌を備えての「裏側」だ、という意味でも軽く2倍はつくり込まれています(=フツーのホラーに比べたら)。まずはその美しき・善き側面のクオリティからして、オシャレにファンタジックだったり(部分的にはもうしっかり)ミュージカルだったり、率直に実に見事でした。今作、映像のクオリティは全編通しても頗る高かったと言って好いでしょう。

ところが本作、真ん中をチョイ過ぎた辺りからは一転してドエラくパワフルなホラー展開が際限無く加速し続けていく暴走特急と化してしまうのですね。この部分の力強さ・ハイスピードな展開も、確かにまず(コレは)ホラーとして一級品だと思いましたし、重ねて映像表現の出来も引き続き素晴らしかったと思います。しかし前半と後半は雰囲気がややアンマッチかな…とも感じたのですし、そして率直に後半はお話として(特に意外性を最重視したラスト付近の諸々は)ちょい雑すぎ or 完成度の面でやや口惜しい…という様にも感じました。何よりやはり結局こーいうオチ(=犯人があの人)なんだったらば、そもそものエロイーズとサンディの繋がり・シンクロとゆーのは一体ナンだったんやねんな…となっちゃいませんかコレ?意外(で驚愕)なオチではありましたが、でも根本的には実はこれオチてないんじゃ…?とか私なんかは思っちゃったりもするのですよね…

今作もまたエドガー・ライト宜しく、その部分は少し「軽い」、そしてこの彼一流のノリとゆーのは結論、私個人としては亦かなり「苦手」なヤツではあるのですよ(=エドガー・ライト自体がそもそもやっぱ苦手…という意味で)。ただ重ね重ね、本作の映像面のクオリティは総じて相当に秀逸な部類だったとは思ってますし、特に中盤のホラーシーンのスリリングさなんかはコレだけで1900円の元は取れた…と確実に感動してしまったという個人的事情もあって、評点としては僭越ながら一点加えさせて頂こうかと思います。良作でした。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 7点(2021-12-10 22:27:48)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.96点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5313.04%
6313.04%
7939.13%
8834.78%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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