23.1人の女性が子供のころに体験した、差別社会の非情さと、差別されても純粋さを失わなかった大人との触れ合いの物語。 大人になってから振り返る美談としては良いです。ただ当然ですが、時代背景も人心も移り変わります。個人的に得た教訓としては、 【信頼関係に無い他人を迂闊に信じては危険】 と、 【人を見下す人間は見放される】 かな。 【役者の魂】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-21 15:26:19) |
22.《ネタバレ》 宣材スチール等ではG・ペックの姿が大写しなので彼が主役の話なのかと思っていたら、あにはからんや彼の子ども達の成長物語だったのですね。学校に上がりたての年頃の子の目を通して見る32年の米国社会。子どもだけど大人社会の諍いや差別などの現場に居合わせて社会の実相を学び吸収してゆく兄妹(とその友人)。 知的障害の隣人を事件の中心人物として世間に晒してしまうことはマネシツグミを殺してしまうこと。こんな高度な解釈を8歳やそこらで理解してしまうスカウト。彼女や兄を正しく導いてくれる父親が側にいてくれて本当に良かったです。強く正しく、そして頑迷ではない、”折り合う”知恵も携えた人物にグレゴリー・ペック。まあ前後50年にわたってハリウッド中を探しても彼以上にハマる役者はそういないのでは。当然のオスカーです。 スカウト役のメアリー・バダムも良いですね。おてんばな米国の女の子像はローラ・インガルスを彷彿とさせます。親子ともにアメリカの理想形が凝縮した良心溢れる名作であります。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-09 23:01:42) |
21.歴史的に異議のある名作だと思うが、ちょっと長いので、どうかな〜、となる。 それでも、最後に辿り着くと、やはり感動が待っている。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-17 21:32:58) |
20.《ネタバレ》 名作として有名な本作を鑑賞。 法廷で有罪判決が出るとこに、話の設定である時代の黒人差別の厳しさを思い知る。 正義と一言で言えぬアメリカの良心がよく描写されてる。 「大統領の陰謀」の社会派アラン・J・パクラが製作に名を連ねているのに、鑑賞後、納得した。 何より、観終わって、この映画のレビューを読むと勉強になることが多い。 自分の鑑賞能力不足を補ってくれる、このサイトに感謝! 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-03-31 17:27:27) (良:1票) |
19.ノスタルジーに満ちたアメリカ南部の牧歌的物語かと思って観てたらどっこい、法廷ものだったんだね。差別の色濃く残る南部で黒人の弁護をするなんて当時としてはあり得ないことだったのだろう。それに対して敢然と立ち向かい、冷静な弁護をするアティカスだが、なんでもアメリカでは現在に至ってもこのアティカスというキャラクターがアメリカの良心を体現したヒーローの代名詞となっており、人気なのだそうだ。なんという自己矛盾を抱えた国であることか、びっくりしてしまう。心の奥底に未だ差別という感情を宿しておきながら一方ではアメリカの良心を信じることができてしまうなんて。こういう奥深さというか多様性がアメリカの良さであり、強さなのか。好み35/50、演出11/15、脚本13/15、演技8/10、技術6/10、合計73/100→7/10点 |
18.《ネタバレ》 あの当時の偏見や、狭い田舎の有様を、グレゴリー・ペックを主においておいて、目線を子供からというのは面白いです。 ちょっと、色々と大げさにうつったりしますが、実際はもっと酷かったのだろう。大人な、グレゴリー・ペックが良いですね。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-26 21:59:41) |
17.《ネタバレ》 グレゴリー・ペックがアカデミー賞をとった作品ってこと以外になんの予備知識もなく見たんで、途中からの展開にアタシはけっこうビックリしちゃったわ。 序盤は子供目線の日常を描いたノスタルジックな感じだったし、日本語のタイトルもなんだか「古き良きアメリカ」みたいな感じじゃない? ところがどっこい法廷のシーンあたりから、まるで別の映画になったかのようにアメリカの暗い過去を真正面から扱ってて…。 もちろん当時の黒人差別はこんなもんじゃなかっただろうし、大いに美化されてもいるんだろうけど、どう考えてもあの父娘(ムカつくわー!!)が大嘘ついてるのに結局トムが有罪になっちゃうあたりはけっこうリアルっていうか…。 まあ「素晴らしきアメリカ」の象徴のようなグレゴリー・ペック主演でこんな映画を作ったってこと自体、アタシはけっこう頑張ってると思うの。 …子役たちの素晴らしさと若き日のロバート・デュヴァル(デビュー作ですって!)もあって、なかなかいい作品だと思うわ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-25 16:18:23) |
16.いわゆる“イケメン”“良夫”というイデア。当時は存在自体がそれを体現していたグレゴリー・ペックだからこそ生まれた名作でしょう。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:51:04) |
15.《ネタバレ》 1930年代のアメリカの南部を知るには、面白い教材となっている。 当時の田舎町での暮らしぶり・子ども達の遊び、当時の黒人に対する偏見、当時の法廷の在り方など、興味を引かれる。 それらを子どもの視点から捉えられている点も面白いところであり、本作の個性となっている。 近所への冒険、黒人や貧困に対する偏見や考え方、父親に対する見方、正義と法など、子ども目線で捉えられているため、非常に分かりやすく、感じ取りやすい。 正義のため、そして子ども達ときちんと向き合うために、誰にも何事にも屈せずに戦う父親の姿は、普通の視点から描くよりも、より光ってみえる。 黒人のメイドに対して父親が紳士的に接し、黒人のメイドが自分の娘でもないのに、普通のことを厳しく教育しているところも、この一家の教育方針が見て取れる。 父親のいない少年に対する息子の態度、貧乏人の息子を自宅の夕食に招待する息子の姿、父親と共に黒人の家を訪ねようとする息子の決意からも、父親からの影響が強く感じられるようになっている。 しかしながら、子どもの視点からまとめ上げているためか、全体的にややまとまりを欠いたような気もするが、個性であることを踏まえれば目をつぶれるところではあるか。 当時には“正義”だけでは越えられない壁があったというのも、現実を色濃く反映されており、映画というフィクションとは異なる一面も垣間見える。 「単純に正義が勝ってよかった」という作り物の世界とは異なり、正しいことが素直にまかり通ることのできない世の中の不条理感などを表している。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 15:31:16) |
14.《ネタバレ》 ○正義とは、真実とは、いろいろ考えさせられる映画である。ただ、グレゴリー・ペックの法廷モノという意識があったため、有罪になってからの展開や前半の展開は意外ではあった。○ブーがロバート・デュヴァルであるとは全然分からなかった。だって毛があるんですもん(笑) 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-17 12:03:09) |
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13.人と人が理解し合うのは困難だが、理解し合えたときにはそれ相応の素晴らしいものがある、などと感じてしまいました。いい映画ですが、グレゴリー・ペックのお父さんは格好よすぎるかも。 それにしても、昨今では一見すると罪がないような人間が、とんでもない犯罪事件を起こしたりするわけで、この映画のような理想は実現しがたい。見るからに「狂犬」みたいな人間って、そんなにいるわけないよね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-29 19:48:37) |
12.偏見が真実を曇らせてしまうね。主人公の父親の子供への姿勢はすばらしい。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-09 20:41:37) |
11.《ネタバレ》 あのような判決がまかり通る事に、文明国家の秩序は法によって守られ、法は正義に基づくものであり、正義は万民に共通するものであるはずが、人間の持つ弱者への偏見、損得勘定、不正直によって正しくない結論が導かれるのだと思い知らされます。狂犬以下の父親の死に対して、誰も裁かれないという結末は、自業自得であるという感情が湧き上がると共に、神が下す天罰を人間が下すこと、法に妥協しても目には目を、やられたらやり返すアメリカという国の考え方が見え、すっきりしない後味が残りました。 |
10.「正義の味方の弁護士の話」だと思ってました。間違いではないですが、主人公は娘だったんですね。少女が大人の汚い部分を知り、同時に人としての清い部分に気付かされたふた夏の出来事、といったところでしょうか。ミステリーチックな作りになっているので、見ている間はそのことに気が付きませんでした。良い出来だと思いますが、逸話ごとの繋がりがあまりないので、短いドラマをくっつけたかのようです。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-04 18:37:52) |
9.映画ヒーローNo1という事で期待して見たのだが、ちょっと拍子抜け。悪くは無いんだけど、これがNo1に選ばれるほど米社会は未だに病んでいるのか???私には父親として当たり前の事をしているとしか思えないのだが。まあその当たり前が中々できないんだろうけどね。私もコノ世が完全だと信じるほど理想家ではないし、社会の醜さや汚さを知ってるつもりだけど、でも映画の台詞で「それをいっちゃあ、おしまいよ」なんじゃないだろうか? |
8.台詞でどうこうというより、作品全体で静かに訴えかけてくる映画です。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 20:34:41) |
7.これほどコメントの難しい映画もない。古きよき時代と兄妹の愛情そしてグレゴリーペック演じる父親の優しさによって温かみのある作品になっている。 【CPA】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-25 16:52:04) |
6.グレゴリー・ペックは大根と言われがちだけど、良い演技をしていたと思います。周りの白人たちの非難にもめげず、自分の信じることを主張し最後に法廷を去る姿に感動しました。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-17 22:15:31) |
5.自分が子供の頃を思い出した。無邪気に遊んでいる中にもほんの少しだけど醜い現実を見たりとか確かにあった。だけど楽しかったなー。 【ゆきむら】さん 7点(2005-02-07 22:18:29) |
4.地味だが不思議な魅力がある。差別問題を扱っていながら、お伽噺を見ているような錯覚に陥るのは本作の真の主役である子供達のせいか。公開から40年を経ても、未だにこういう問題が耐えないアメリカという国がとてつもなく哀しく見えてくる。PS:売れる前のロバート・デュヴァルに感動。 【nizam】さん 7点(2004-05-11 12:42:12) |