2.《ネタバレ》 いやー、やっぱ熱い!そして魂が燃えた!
更に完全にロッキーの作品から(いい意味で)離れる事が出来たんじゃないかな、と思う。
いや、スタローンが出てないからって、意味じゃなくてね?
けど、そのお陰も有ってか…今後、全くロッキーシリーズを(作品の魂以外で)気にしなくて良い感じになったと思う。
でも、やっぱりロッキーシリーズも好きなのもあって、「ロッキーとクリード」を別角度で色々と対比してしまうね。
ロッキーと同じく成功したクリードの家族愛…その家族構成、そして愛情劇も描けている。
なんて言うか…お婆ちゃんも含めて、ロッキー家族とは全く違う彼らなりの家族愛が上手く描けていて良かったな…。
そして……戦うのは「“ダイヤモンド” デイミアン・アンダーソン」という男。
観る前には「どんなもんだろう?」と思ってたが…今度の敵の描き方は異常に怖かった。
復讐を想いながら、ずぅぅぅぅっと刑務所に居たんだから、ある意味「今までのロッキーなどと比べて想いの年季が違う」と思う。
いや、でも予告編で予測出来てたっつーか、観えてたのもあって事前に心の準備が出来ていたけど…そうじゃなかったら相当にショッキングだったかも知れない敵と、その心情。
その敵、デイム(ディミアン)の闘い方がストリート仕込みで、心底ビックリした!
いや、俺が喧嘩する場合でもこの手の奴が一番怖い!ロッキー4のイワン・ドラゴと同等レベルで怖い!
戦法が全部「ストリート仕込み」っつーか「相手を滅ぼすレベル」で反則を辞さない戦い方だったし、驚愕するのはちゃんと体系化できてる箇所。
今回の戦いで、今までに近い感じを他メディアで探すと……コミックだけど「修羅の門」のボクシング編を想い出す。
いやー、信念を持って、塀の中で己を鍛えて敵を打倒してきた男の恐ろしさが存分に際立ってたね。
そして、映像技術も含め、戦闘シーンは今までで一番上手く感じた。
頑張って欲しいのは、主人公クリードを演じたアドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダンだ。
これからも頑張って欲しいな、と思う。
そして特別書きたいのは…アレだ。
ロッキーとクリードを比較すると「嫁の(対応の)違い」が面白い対比だろう。
気弱であっても…何かを守り続けようとロッキーを愛したエイドリアン。
そして、自ら傷付いても…ビアンカは同じ表現者としてクリードの戦いを信じた。
あ、どっちが正しいって意味じゃなくね?…共に、闘う男に相応しい妻だったなーって意味で。
.