31.自分は中学時代よりビートたけしのファンであるが、映画に関しては数作しか見ていない。北野監督自身の暴力衝動を映画にぶつけている様にしか見えなかったのだ。本当に殴ってるシーンも多々あり、自分の好みのジャンルとはかけ離れている。この映画も同様なのだが、そこそこ好印象である。大変芸術性が高い。序盤はちゃっちゃと撮ってるイメージだったが何の何の、見るうちに緻密に計算された画作りに驚く。言葉少なく映像で語り、寡黙なたけしは相変わらず殴る殺すとボコボコなのだが、氏の絵画に和まされる。暴力衝動と、絵から伝わる温かみのある人柄の二面性に、北野武という人物そのもので楽しまされている事に気付く。良い意味でずるい作品だ!実際ストーリーに関しても、たけしの残酷さと優しさのアンバランスをバランス良く描いた話であり、大杉漣の追悼という事で放送された手前大杉漣の良さを堪能するつもりが完全にたけしワールドである。はい、たけしですよ。と、和膳に乗せて品良く差し出された感じ。盛り上げる音楽も素晴らしいと思ったら久石譲だった。それにしてもたけしの絵画が非常に印象に残る。アートたけし展、近所に来ないかなぁ。 【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-21 09:05:27) |
【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-06 22:38:41) |
29.刑事役だったが、まーヤクザですな。シナリオも纏まっててよかったと思います。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-25 12:48:20) |
28.これがキタノブルーだ。色濃い青テイストが強烈。 こんな熟年ラブストーリーの見せ方ができるのもたけし。 刑事という立場から様々な人間の生き方を哀愁漂わせそんでもってやり過ぎ感も忘れない。 まさに人生の最後に一花咲かせるHANABI。これもまた夏に観たい一本である。 |
27.北野武の作品は本当に独特な雰囲気があって、そのことはとても評価できる。 この映画も少ない会話と、バイオレンスと、シュールな内容、そして希望の無い未来のための現在の空虚感がよく表されている。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-04-12 12:21:44) |
26.《ネタバレ》 HANA-BIの続篇として NASU-BI、 HANA-BIのスピンオフ作品として NIKI-BIなんてのがあります。 なんてことは申し訳ないです 大ウソなんですが、 ウソと言えばあれです、ラストがちょいとウソっぽくなってしまい残念でしたね~ ・・というのもあの少女。 あんな大人になりかけた風の一人前の少女が 普通、あんな砂浜で一人ぽっちで奴凧なんて揚げてますかね アハハ。 しかも、砂浜を横一線に走るわけでもなく 同じところを子犬のようにぐるぐるぐるぐると回ってますかね アハハ。 あそこは悲痛に終わるラストを和らげようとギャグに走っていたと取ったらよいのですかね~ アハハ。 でも、後に ここで一通りレビューを読ませてもらって あの少女の存在について気付いた大馬鹿もんが約一名、自分なんです。 ここ読んで知らされました あの少女は二人にとって本来ならこうして一緒に居たはずなのにって空想で描かれた少女であったんですね それを知った瞬間、自分は一体何を今まで観ていたんだっていう恥ずかしさとともに それ以上に、心を痛めてしまいましたよ 悲しいね~ せめてラストくらいはって気持ちで娘を登場させてファンタジックで綺麗なラストに演出されていたんだね~ などと。それで銃声さえ聞こえてなかったら などと・・・ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-05 21:04:57) |
25.ソナチネを見て、よかったのでこれも見てみた。 さらに洗練されてるし絵もすごい。 見せない見せ方、沈黙に語らせる映像、タケシ独特のユーモラス。 テンポもいい。 お笑い芸人の作った映画でもないし、映画監督が作る映画でもない。 タケシの映画。タケシ、というジャンルの映画。北野さんは、天才。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-07-15 17:47:53) |
24.《ネタバレ》 役者ビートたけしは雰囲気あって好きです。他の方もご指摘の通り、絵の部分が少々長いと思われたり、そんなすぐ人殺さないでよとか思うけれど、全体的にたけしの世界観を楽しめたように思います。ラストも良い。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-20 08:30:18) |
23.作品を支配する冷たい雰囲気の中で、主人公と奥さんのやりとりは温かみを感じられて心地良さがあった。 ラストシーンは意外性は無いが、音楽が素晴らしく胸が詰まった。絵はよくわからなかった。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-17 00:35:16) |
22.《ネタバレ》 絶望的な人生。特に老年に差し掛かった頃、どうしようもなく閉塞的な辛い状況に陥ってしまうのは、まだ20代前半の私も恐怖してしまう。しかしその辛い状況の中にも花火の様にポッと光る安らぎがある。それは花火の様に短く、儚いものかもしれないが……。 時折挿入される暴力描写、それを包み込むコメディタッチの演出と安らぎを感じる夫婦の会話なき会話の対比が美しかった。金獅子賞を受賞した事も頷ける出来なのですが、やや文芸映画よりになり過ぎた気もします。好みの問題ですが、個人的にはもう少しエンタメに寄った映画が好きです。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-07-06 22:01:49) |
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21.何というか、小さな子供が、自分の描いた絵を他人に見せて、「どう?上手でしょう?」と言っているような感じを受けた。巧みな編集も、たけしの絵画も確かに上手いのだが、表現者としての「我」が先に立ちすぎたような気がする。ぼくたちは美術館に来たのではなく、映画を観に来たのです。初期の集大成的作品だが、これを観るなら、デビュー作『その男、凶暴につき』で痺れろ! 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-15 22:52:44) |
20.《ネタバレ》 音楽が良かった。他の方も描いているけれども、ラストの砂浜と凧揚げの少女のコントラストが美しかった。あのまま見ていたいけれども、最後の銃声を聴かなければならないのですね。印象には残った作品。 【みことtea】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-09 02:46:22) |
19.《ネタバレ》 この映画の雰囲気は、身近な人の葬儀が一段落した後の雰囲気に似ていると個人的には思いました。何というか、喪失感だけでなく、何かが完結しまた新しい何かが始まるといった不思議な感覚があるんですよね・・・・。 独特な「静かな」暴力性、「キタノブルー」や独創的な絵等に見られる芸術性・・・・非常に繊細に作り上げられた作品です。そして忘れてはならないのは久石譲の作り出す美しい音楽ですね。フェリーニ作品にニーノ・ロータの音楽が欠かせないのと同じように、北野作品の世界には久石譲の音楽が欠かせません。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-28 17:34:03) |
18.《ネタバレ》 10年ぶりに再見。以前見た時にはたけしの監督作を「菊次郎の夏」しか見ておらずあまりの芸術性の高さに驚いた記憶があるのだが、たけしの監督作を10本ほど見た今あらためて再見すると、いかにもたけし映画らしい激しい暴力描写とそれでいて美しさを感じさせる映画になっていると思う。初見以来の再見なのでストーリーをあまり覚えていなかったのだが、とにかく西(ビートたけし)とその妻(岸本加世子)の夫婦愛に以前見た時よりもグッとくるものがあり、ケーキのシーンなどたけしの得意とする必要以上に登場人物に語らせない演出がすごく活きていて、言葉などなくてもこの夫婦の固い絆というものが見事に美しく表現されていて素晴らしく、同時に切なさも感じられて感動的だった。二人が旅に出る後半も時折ギャグを入れつつも、どこか同時に物悲しさを漂わせている雰囲気が良い。この孤独な二人の旅と、回想による犯人に撃たれ下半身不随となった堀部(大杉漣)の孤独を対比させるような描き方も良かった。一言も喋らなかった西の妻が最後の最後になって喋る一言、以前見た時もここは印象的だったが、特になにも感じなかったのに今回はこの夫婦に初見当時よりも感情移入できていたせいか、このセリフがものすごく悲しく、切なく聞こえた。この映画はなによりもこの不治の病に侵された妻(劇中ではっきりとした病名を最後まで示さないのがいい。)の存在が大きく、演じる女優にはおのずと演技力がもとめられるわけだが、演じる岸本加世子は見事にたけしの要求に応えて素晴らしい演技を見せている。西を演じたたけしもそうだが、岸本加世子という女優の存在がこの物悲しい映画の完成度をより高めており、ラストシーンも印象的なものになっているのだと思うし、実際、僕自身もこのラストシーンは好きだ。全体的にもたけし映画らしい静かな作品であるが、シーンが静かであればあるほど、久石譲の音楽がでしゃばりすぎのような気もして少し邪魔にも思える。(曲自体はいい曲なんだけれども。)例えばさっき好きだと書いたラストシーンも音楽がなければもっと良かったのではないかと思わなくもない。でもこの映画は間違いなく北野武監督の代表作であり、傑作であることには間違いないと思う。(2011年6月19日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-10 01:32:38) |
【カイル・枕クラン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-05 23:42:11) |
16.たけしの絵の展覧会映画な部分がちょっとしんどい。絵はよーできてるけど、絵を見たい気分ちゃうかったし。自分の映画やから、一生もんやし後世にも残るし、だからいれておきたい映像はみんないれとくって感じがせんでもない。俺、芸術肌ちゃうからわからんけど。俺が監督やったらそー思うな~って気持ちがなんとなく、この映画観ててわいてきたから。でも、一人より二人のほうが時には淋しく見えるってのが良く出てる。特に二人の距離が近いほど、淋しく物悲しい。たけしの映画はいつも物悲しい。死を身近に感じる物悲しさがいつも漂ってる。この感覚、酔えるときと、無理な時がある。無理な時に、たけしの映画を観るとやっぱしんどい。元気になりたい時に絶望的な歌を聞ききたくないのと一緒。それだけ影響力があるってことやね。あと、笑える部分は油断してたので声を出してわらってしまった 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-17 10:05:08) (良:1票) |
15.北野映画にはやっぱ、どことなくお笑いのセンスを感じるところがある。あと登場人物、特に主人公は、何を考えてるかわからないというキャラが多い。この映画の真意はわからないけれど非凡なセンスをもった監督であることは十分に伺える。観る価値はあると思う。音楽もよかったし。久石さんGOOD。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-04 02:01:21) |
14.前作で素晴らしい青春映画の傑作を撮った後の北野武監督作品ということで注目し、観に行きました。また最初の頃の暴力的な映画であって、流石にこれだけ暴力的な映画が続くと駄目かなあ!と思ったものの悪くなく、それどころか思っていたよりも良かったです。この映画、一番良かったのは岸本加代子です。 【青観】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-02 22:35:59) |
13.何もセリフを交わさないお見舞いシーンはけっこう衝撃的でした。やくざ相手にはめっちゃタチ悪いおっさんなのに奥さんの前では照れくさそうな西の姿が良かったですね。たけしは正直演技はうまくないけどこの映画みたいにぶっきらぼうな感じの演技が好きです。ラストで泣いちゃいました。 【リトルバード】さん 7点(2005-02-23 03:42:50) |
12.こういう愛され方されたいわ。。と、思いました。。こういう男性には黙って着いて行く気持ちになります。。ハイ。 |