17.《ネタバレ》 サリーちゃんと言えば、魔法使いか、こちらミッドナイトクロスのサリーちゃんの二択であってその他異論は認めない。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-20 19:08:40) |
16.《ネタバレ》 映像にコダわりをみせつつ、それがまるで心に響いてこないのが、まさにデ・パルマのデ・パルマらしいところです。本作が彼の代表作として今でも語られてるのは、そういう彼らしさがよく出ている、ということもあるだろうし、その後の彼がなかなかパッとしないってのもあるんでしょう。 画面分割、ヘンな合成映像、グルグル回るカメラ、天井カメラ、いろいろやってて、「やってるなあ」と思うけど、だからといってストーリーが盛り上がるワケじゃない。トラヴォルタが証拠品を天井裏に隠す場面もわざわざ遠方から窓越しに撮影して、え、こんな窓の外から丸見えじゃあ、マズいんじゃないの、とか思う(そして実際に誰かに見られたんじゃないかと思う)けど、ストーリーには何の影響もありませんでした、ハイ。 トラヴォルタ演じる主人公が映画の音響担当、というのがちょっと楽屋ネタっぽくって、ちょっとイヤらしくもあり、ちょっと楽しめるところでもあります。で、もちろんこの点は、ちゃんとストーリーに生かされているのですが、その「音」で恐怖を演出するところにまでは至っておらず、それもまた、ちと物足りない。 しかしまあ、あまりオモシロくなくてもコワくなくても、ジョン・リスゴーの殺し屋が多少マヌケに見えても、撮りたいように撮ってやるさ、というこの姿勢。それさえあれば、確かに、次はどんな画が出てくるんだろうと、ちょっとワクワクさせるものがあります。 ラストのオチは、「音のスナッフフィルム」。バカバカしいけどこれはなかなか思いつかない、ちょっとメタ性のあるオチですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-19 11:02:06) |
15.《ネタバレ》 デパルマ的凝った演出の数々は素晴らしいと思ったが、脚本がかなり雑(いつものこと!) 他の方が素晴らしいレビューで語ってくれているので省くが、ストーリー的にはかなりツッコミ所満載であった。 とにかく主人公が途中まで事件の解決に前向きなジャーナリズム溢れるナイスガイだったのに、恋に溺れてから途端に盲目的暴走を始め、何もかも失うと途端に全部投げ出し腑抜けになってしまうというやる気の無さ。 ジョン・リスゴー演じる悪役も失態の連続でなんだかなぁと思った。 音響効果係が音で捜査して行くというアイデアは良かったんだけど。 それでもデパルマ作品の中では結構上位に入る位好きなので7点。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-08-16 04:47:44) |
14.《ネタバレ》 デ・パルマワークの真骨頂ともいうべき華麗なカメラワークと、意外と繊細な表情で演技派の一端をのぞかせるトラボルタが魅力的でした。なんかもう、偏屈と言いたくなるほどのデ・パルマカメラだ。窓越し、バス越し、天井からの俯瞰、十八番のぐるぐる。近頃ほとんど見ることの少ない凝り凝りアングル。凝りますなあ。 そしてまた、殺さずにいられないデ・パルマおじさん。今作もまた「それって絶対に必要?」と聞きたくなるような殺人を2件も。執拗な描写込みで。あーあ。 と、監督が趣味に走りすぎになりそうなところを、トラボルタが巧いこと本筋に客を戻す芝居をしてまして、バランスがきわどく取れているのでした。ナンシー・アレンも他愛の無い素朴な可愛らしさで好演。キャリーのときのあいつとは全く別人です。 デ・パルマだもんなあ。皆が望むラストにするわけないよなあ。巨悪は放りっぱなし、トラボルタはPTSDを倍に抱えるという暗黒結末だ。映画の製作スタッフが、女の子の下手くそな悲鳴をなんとかしようとする場面は中盤までは笑いを取るトコだったのに、ラストで180度急旋回してとんでもなく心が痛む方向にオトしてきやがった。まったく食えないおやじだ。 この映画CSで観たのだけど、字幕翻訳がとても良かった。訳者名は出なかったのですが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-04 00:51:43) |
13.《ネタバレ》 デ・パルマらしいカメラワーク、演出を堪能できる一作。例えば、主人公が陰謀に巻き込まれていくシーンでは主人公の周りをカメラがグルグルと回り続ける。まるで観ているこっちまで混乱していくように執拗なカメラの動き。他には序盤、主人公が音響のサンプルを採取しているとき、ふくろうの鳴き声と共にふくろうのアップと共に主人公が背景にピントが合ったまま写っている。しかも事故が起きた瞬間、両者共に事故現場の方に目をやる。何か良く分からんがとにかくぶっ飛んだカットの連続ということは分かる。 しかしこの映画の凄まじい点は映像面のみではないと思います。非常に心を鷲掴みにされたのはエンディング、サリーが殺される時の悲鳴を繰り返し聞き、冒頭のB級ホラー映画の素材として映画を完成させる主人公。彼は完成後のスクリーンをじっと見つめますが、これは捜査官の時代からトラウマを克服できない主人公が愛した女をかけてもそこから脱却できなかった呪いのように感じました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-31 12:50:30) |
12.《ネタバレ》 「僕は人生はりきっていません!」 という雰囲気まるだしのジャック(トラヴォルタ)。 「風の効果音」と言われれば、まるで流れ作業のように風の音を録音しに行きます。 そこに突然の事故。 あわてて助けに行くジャック。 そして出会う二人。 少しずつ人間が変わっていくジャック。 そう、ジャックはサリー(ナンシー・アレン)と出会ってから、なんかだんだん熱い人にチェンジしていきます。 まるで、人生の目的を見つけたかのように。 実際、サリーに「事件の決着がついたら一緒に旅しよう。」と、冒頭の彼からは想像もできない提案がされます。 事件が進むに連れて、口調もキャラもどんどんヒートアップ。 そしてクライマックス・・・! まるで花火のように、一際熱く光り輝いていたジャックの人生に、再び闇が訪れます。 そうか、あの花火は、ジャックに訪れたこの短いストーリーそのものの象徴だったのか・・・・とさえ感じてしまいます。 だとしたら、再びジャックがもとの彼にもどってしまったのも、納得がいくわけです。 彼にとってサリーの叫び声はもはやただの効果音にすぎず、あの扱い。 ただのサスペンスとは一味ちがう感じです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-15 23:52:22) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 デ・パルマ映像マジックが本作でほぼ頂点を極めたと言えます。お得意のグルグル回るカメラが素晴らしいですねえ。脚本は相変わらずひどいのですが、華麗な映像とピノ・ドナッジオの哀感漂うスコアのパワーで記憶に残る作品となりました。まあはっきり言ってナンシー・アレンの断末魔の悲鳴を映画に使っちゃうトラボルタは、殺し屋のくせにビジネスを無視して趣味で女性を殺すジョン・リスゴー顔負けの変態ですけどね。 しかし良く考えると、デ・パルマは『ボディ・ダブル』で本作のセルフ・パロディに挑んだ様な気がします。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-12 00:35:54) |
10.サスペンスのわりにはあまりにもゆるい感じでコメディーを見ているような軽さで進んで行ってましたが可愛い女の子ナンシー・アレンの予想外なせつない終わり方は引き締まってました。トラボルタ君、職業意識とはいえども実際の悲鳴を吹き替え音声の効果に使うか? 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-10 01:13:29) |
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9.《ネタバレ》 巻き込まれ型サスペンスということでまたしてもヒッチコックのパロディかと思わせておいて実はアントニオーニの『欲望』のパロディ。原題が「Blowup」に対して「Blow Out」。カメラマンが写真から真実を見出そうとしたのに対して音響マンが録音テープから真実を見出そうとする。お得意の分割映像がこの録音シーンに使われているが、ヘッドホンをするトラボルタと音の発生源とが効果的に映し出され、そこに音が入り、その音に反応する両画面、そして重要なシーンへと繋がる流れが完璧。警官時代に囮捜査で囮の人間を殺されてしまうという失敗をしている主人公の姿をわざわざ回想で見せているので当然この展開だとナンシー・アレンは危機一髪で救われるはずなのだが、綺麗な花火をバックになんとも信じ難い結末が。後味が悪いというご不満もまったくそのとおりなんですが、このクライマックスのスローモーションは凄く美しいんです。この作品はデ・パルマ節の到達点である。いつものあからさまでやりすぎ感のあるデ・パルマの映像なのに、その一つ一つが他のデ・パルマ作品以上に機能している。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-26 16:38:59) |
8.あのラストシーン!あのラストシーンの美しさ、切なさ。胸に沁みます。それまでのダルな感じは全て吹っ飛ぶ。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-26 21:38:59) |
7.《ネタバレ》 コレ確か劇場で観ました。いや~まさかナンシー・アレンがああなるとは予想しなかったです。この頃ってナンシーはデ・パルマの奥さんだったよね。彼女の悲鳴をああいうカタチで残したトラヴォルタ、賛否両論あると思うけど皮肉だし悲しいね。「サタデー・ナイト・フィーバー」「グリース」後、「パルプフィクション」までのトラヴォルタの代表作になるんじゃない?? 【envy】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-24 11:42:40) (良:1票) |
6.特にピンとくるものがなかったにもかかわらずなぜか見入った作品。ラストは切なさが十分に伝わってきたが、いかんせんストーリーが薄っぺらい気がした。でも7点をつけたというのはやはり何かひきつけさせるものがあったというのは否めません。 【アンリ】さん 7点(2004-09-15 23:11:35) |
【ケンジ】さん 7点(2004-07-12 19:17:37) |
4.前半部分は結構だれる感じもするけど、後半にいけばいくほど緊張感が増すシナリオは見ていてとてもよかった。 |
3.最後は時間切れで詰め込み過ぎのような感は否めないけど…、確かにB級映画の佳作だと思う。踊らされてばかりだったトラヴォルタがやっと演技を披露できた作品かな。いい味出してます。 【桃子】さん 7点(2003-09-22 19:43:53) |
2.確かに呆気ないラストと言うべきか、それ以上にそう持って来たかあ~って感じの終わり方ですね。でも、映像的には暗くて、しかもトラボルタもナンシー・アレンも今ひとつぱっとしません。でも、そんなB級的センスが独特でなかなか楽しませてくれます。流石ブライアン・デ・パルマ!観終わって妙な余韻を残してくれます。 【イマジン】さん 7点(2001-08-16 12:13:49) |
1.うぬー、これを『面白い!』と言うべきか『つまらん!』と言うべきかよくわかりません。ラストもあっけないというか・・・。ブライアン・デ・パルマの映画にしては中途半端な気がしました。 【チャーリー】さん 7点(2001-03-03 20:13:37) |