2.やさぐれ女2人。「犯して殺すのは何も男の特権じゃないわ、暴力は男の専売特許じゃない、女だって何の崇高さも理念もなく堕ちる時は堕ちるのよ」というような潔いまでの堕落、退廃、刹那主義。「知らない男に付いて行くな」という言葉はあるけれど、「知らない女に付いて来るな」と言える女はなかなかいない。そんな境界線をいとも簡単に越えて行った彼女たち。ベクトルは負に向かっているけれど、それもまた監督なりに消化された1つのフェミニズムであるのかも知れない。個人的に考えることが多々あったので7点は下さない。まあ客観的に観た場合、どう転んでもやさぐれ女2人が何のポリシーもなく人を殺して回るだけの腐れ映画である、ということには何の変わりもないですが。ほんと、クソ映画です。そりゃ上映禁止にもなりますよ。ちなみに監督はインタビュー映像を見る限り、何だか感じが悪い人でした(笑)。しっかりしろ、日本男児、馬鹿にされてるぞ!彼女はギャスパー・ノエ監督の友達だということで、劇中で彼の作品の「カノン」が使われています。