9.生きるということは、時代を超えて生活すること、そこに「活」という字を使った意味があると思う。長い年月の間には、それこそ困難や苦労、喜びや悲しみ、様々なものがあり、それらが通り過ぎていく。どんなに大変な苦境に陥ってもたくましく生きることの意味を教えてくれる映画だと思う。共産党や毛沢東がどうこうというのは、長い人生においてはちっぽけなことであり、左右されても自分自身を決して見失わないことを教えてくれた。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-16 09:55:44) |
8.前時代の没落を一身に体現するような福貴、賭けに没頭し、しかし影絵をやらせるとけっこう器用、実に非生産的な男。賭けごとは阿片と同じで急にやめると体に悪いんだよ、なんて言ってる(寅さんも「急に地道に変わると体に悪いんだよ、徐々に変わるんだよ」って望郷篇で言ってたなあ)。なんかすごく自己を投影しやすいキャラクターだったが、主人公は彼ではなく、前向きに生きる女の方だった。そうだろうな。大躍進時代の金属供出を取り上げたのは、中国映画で私は初めて見た。さらに文革時代と、悪い時代を描いていく。悪い時代とは子が親に先立つ時代ってこと。未来をふさがれる時代。悪い時代を描いても“いかにも”の悪人は出さない。紅衛兵的な女医たちも、いざとなると糾弾していた老先生に救いを求めておろおろする。悪というより未熟さや愚かさを出している。まあけっきょく、昔は悪かったが今は良いってなるんだけど、振り返るだけいいんじゃないか、日本映画が近代史の暗い面を振り返らなくなって久しい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-20 12:17:59) |
7.なかなか良い話でした.. 中国の動乱期を、懸命に..正に“活きた”..一家族の物語..(波瀾万丈ものです..) 【コナンが一番】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-20 16:55:14) |
6.ここまで幸せと不幸の波が幾重にも重なっている作品はなかなか見たことがない。最後まで何があるかなかなか予想できない面白さがあるが、ちょっと疲れてしまうかも。でもつらい場面でも重くなりすぎないで次の展開に移ることができているのは監督の力なのかなって思う。やはりチャン・イーモウの映画は観やすい。 社会の情勢、また一見何の関係もなさそうなひとつの行動・判断が、人生を大きく左右する事柄の原因になってしまう。歴史の流れを組みながら一人の男を中心にした人たちの人生模様を観ることができる。影画などの芸術せい、遊び心もすばらしい。 【ノス】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-17 13:41:32) |
5.《ネタバレ》 ん~‥。重いわ。子供とかが死ぬんわきついわ。けど7倍て‥‥。よう胃が破裂せんかったもんやで。しんどかったやろうな。。それでマントウって。安易な名前やなー。内容わけっして軽くないと思うんやけど、あれでずいぶん気ぃ楽になったわ。監督、このエピソードわどうしてもいれたかったんかな??まぁ、ヒトの人生なんてこうゆうもんよな。悲劇のなかにも喜劇あり。喜劇のなかにも悲劇あり。 【小星】さん 7点(2005-02-05 02:38:48) |
4.幸せとは、名誉でも名声でもお金でもなく、ただ家族と一緒に「活きる」ことなんですね。共産主義の理想としてはこうだったんだろうけど、現実には働くものが富を得る競争社会になってしまっていますからねえ。理想と現実を垣間見えた感じがします。 【tantan】さん 7点(2004-11-04 23:40:55) |
3.主人公の生き方は好きではない。周りの人たちの生き方の方が好き。 周りの人には直接本人に不幸が、主人公には家族に・・・ どちらにしろ辛い内容だ。 中国の激動の時代背景のなかで、家族が翻弄され、活きて行く様に力強さを感じる。 いい映画だが、年のせいか楽しい、明るい筋が良い。 【ご自由さん】さん 7点(2004-07-31 21:02:51) |
2.ものすごく壮大な話。時代に翻弄されまくりですね、この家族。 人間のたくましいを垣間見る事が出来る映画ですな。 少し長いが退屈はしない…ってか二転三転しすぎ!すごい人生だわ。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-06-14 01:33:52) |
1.苦しいけれど、不幸じゃない。貧しいけれど、不幸じゃない。幸せとは決して言えないけれど、不幸じゃない。たとえどんなに辛くても、不幸じゃない。そんな生き方が、ここにあります。 【山岳蘭人】さん 7点(2002-06-08 19:54:41) (良:1票) |