21.《ネタバレ》 自身の内面と向き合う描写が多く、女性特有の感情が根底を流れている(らしい)ので、いまいち理解に難しい部分もあったのだが、見応えのある作品ではあったと思う。ただ、ヴァージニア・ウルフについて描かれたシーンと「自死」という行為の間には、まだ距離があるように感じられ、彼女の決断に共感できるか否かは観客によって意見の分かれる部分ではないかと思う。 【wood】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-08 13:23:08) |
20.《ネタバレ》 うーん・・・かなり難解で重い内容ですねぇ 映画としてのクオリティはかーなーり高く、映像・音楽・各年代ごとのセット(+時代考証)と、そして素晴らしい各俳優の演技・・・この前に邦画を観たのですが、あまりのレベルの違いにがく然 ホント今の日本の映画ってダメですね なんでこうも違うのか(溜息) 全ての役の人がホント素晴らしい! 難しい女性的な心情をよく表している内容であるとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-05 10:37:13) |
19.よく時間軸をずらしたり、シチュエーションをずらして最終的にばらばらの糸をひとつに・・・・ってお話はあるけど、こんなにも秀逸に巡り合わせたものはない!とても面白かったです。でも、ちょっと難解すぎかも。もうちょっと分かりやすく‥もったいないー。 【まりんこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-16 22:20:42) |
18.3人の芸達者な女優にアカデミー賞がらみの映画ってことで、苦手分野と思い敬遠していたけどTVで放映してたのでまぁヒマだから見るかと見始めたら、いきなり物語に引き込まれました。3人の女性達がそれぞれの人生をどのように受け止めるかって言うのを物語りをシンクロさせて表現しているのが面白いですね。人によって違うかも知れないけど、私にとってはシアワセとは突然やって来る「なんでもないある瞬間」の事です。瞬間だから起こった時点でそれは即座に過去になってしまうワケです。その喪失感。年をとればとる程に輝きを増すあの一瞬の思い出と、もう二度と手に入らないのではと思う漠然とした予感。そんな失い続ける人生の悲しみとどう折り合いを付けて行けば良いのか?果たしてそれを上手く引き受ける事ができるのだろうか?分からない。まだまだジタバタともがいている今の自分には身につまされるような作品でした。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-12-24 15:29:20) (良:1票) |
17.相当敷居の高い映画である。女優陣の演技目当てに観たのだが、いかんせん予備知識が無さすぎた。1回目は完全に門前払い状態。ネットでせっせとヴァージニア・ウルフと『ダロウェイ夫人』を調べてやっと納得。死について詩的かつ観念的に語られており、監督の思いに到底理解が及ばない。随所に青色が死を具象化するワンポイントとして散りばめられ、色の心理的効果も計算高く利用されている。誰もあのケーキを美味しそうとは思わないだろうし、リチャードが身に纏っている衣装も象徴的だ。余談だが、自分の元妻が鬱状態だったことがあるので余計に心が痛んだ。彼女のために良かれと思ってすることなすことが、かえって妻を追い込んでしまうという悪循環に私も陥った。結局、別れることでしか解決できず、彼女を救えなかった自分の無力さが夫のレナードに重なり、涙がこぼれそうだった。 【やすたろ】さん 7点(2004-11-13 13:37:59) |
16.いい映画だと思います。一回しか見ていませんが繰り返し見てみようかとは思いました。何となく自分の妻との会話を感じてしまいました。女の人は難しいですね。 【かじちゃんパパ】さん 7点(2004-11-08 17:13:36) (良:1票) |
15.3人の主演女優の演技はさすがです。それぞれの時代の描写も味がでてる。ストーリー展開も凝っていてすばらしいんだけど、観る前に「実在したダロウェイ婦人」についてマメ知識いれとくべきだった。 【むーみん】さん 7点(2004-09-10 14:16:25) |
14.女が自分らしく生きることの難しさをレスビアンに 絡めて描いている。 世間の求める女性像と折り合いを付けられない女は バージニアの時代には死を選ぶしかなく、 ジュリアンの時代には家を出るしかなかった。現代に 生きるメリルは苦しみながらも自分の境遇を生き延びている。 それにしてもメリルの演技が暑苦しすぎ。ジュリアンの 抑えた表現を見習って欲しい。(DVD) 【なみこ】さん 7点(2004-08-14 22:25:52) (良:2票) |
13.《ネタバレ》 「同性愛」という爆弾をかかえた3人の女性の物語として見た場合。バージニアの場合、最後には死ぬしかなかった。ローラの場合、逃げ出すことを選んだ。クラリッサは、人工受精という方法で恋人との間に子供をつくることもできた。こうしてみると時代につれてなんと進歩してるんでしょう!でもこの映画はきっと「同性愛」だけを語っているわけではないのですね。リチャードのセリフ「ぼくたちほど幸せな二人はいない」というようなことが、冒頭のバージニアが夫にあてた遺書にもあった気がするんですが、そう死ぬ真際に言い残している相手はどちらも、けしていっしょに幸せになれない「他者」のような人に対して。だから、空虚とも見える夫婦生活を送った夫や、やはりゲイであるリチャードとの関係にこそ、大事な大事なものがあったんじゃないかなと。同性愛者じゃなくても常に追い求める「ここではないどこか」がみんな心のなかには多かれ少なかれあると思う。それを追いかけることは素晴らしいけれど、一生完全には理解しあえなかったり結ばれなかったりする「他者」とのつながりでできてたりするのが人生なのかな、って思ってしまいました。とっても勝手な見方だと思いますが、いろいろなことを考えさせてくれる映画だと思います。ピアノがバックに流れる冒頭何分かの緊張感にすんなりとひきこまれてしまいました。最後に、ニコール・キッドマン、彼女はイカれている役がとってもうまい。あまりに自然でした。「誘う女」と本作がいちばんはまってる気がします。 【ETNA】さん 7点(2004-06-08 22:11:33) (良:1票) |
12.実は生きてたジュリアン・ムーアが ああいう“生”の道を選んでいたなんて… メリル・Sの現代と繋がった時にはかなり衝撃的でした。それに比べて一番気の毒だったのはリチャードでしたよね。あんなに子供の頃にはかわいかったのに・・かわいそう。 【3737】さん 7点(2004-06-05 14:10:17) |
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【ボバン】さん 7点(2004-06-04 00:15:50) |
10.《ネタバレ》 何故か途中まではすごく良いのに、ツメが足りない。原作者と監督が男性と聞いて、少々納得。専業主婦なら誰もが、「私は偽りの人生を生きているのではないか」という気持ちを抱く事があると思う。そしてローラの様に、一線を超え、家族を捨ててしまう人もたくさんいる。だけどローラが何故その一線を超えてしまったのかという所に、説得力がない。例えば全てにだらしない主婦なら、イカン男に引っかかって、簡単に家族を捨ててしまうかもしれない。だがそれなりに良識のある女性が、家族を捨てるには、もっと強大な理由がなければならない。DNAに備わった、子孫繁栄の為、子供を持つ女性に与えられる母性本能を、この作品はナメている。あの時思いとどまったローラが、何故その後家族を捨てたのか。それには強大な何かがなければならないのに、それが描かれず、突然ラストで現れる老けたローラの告白は、とても蛇足に、とても場違いに感じた。また、予備知識が無いとわかりづらいという設定そのものに、とても疑問を感じる。私は「ダロウェイ夫人」既読だったので、同性愛や分身ともいえる識らない誰かの死を受けて、瞬間の愛おしさに目覚めて行く様などが、多少理解出来たが、隣の旦那の頭上には、終止「?」マークが・・・これは映画として明らかに反則技。なにげなく手に取っても楽しめるものこそが映画ではないだろうか。メリル・ストリープのエピソードが個人的にはお気に入りだったし、カメラの美しさ、小物まで細やかに気配りされた演出、役者さんたちの繊細な演技など、良い点も沢山あり、もう少しどうにかならなかったのかと、残念に思う映画でもある。 【ともとも】さん 7点(2004-03-27 01:45:53) (良:1票) |
9.人の女優が3つの時代の女性を演じ、それぞれに悲しみと秘密を持っていてそれはその3人しかわかりあえないというところにこの3人の共通点があり、この物語の芯になっている。 難解な中に隠微な、そして暗闇からあふれ出す感情の表現が秀逸。それにしても男の人って愚かで弱くていとしくて可愛そうだ。 |
【k】さん 7点(2004-01-26 11:35:25) |
7.深い映画でした。一言では表せないような。ただ、人それぞれ様々な人生があり、平凡な人生なんてひとつもない、ということに気付かされました。 【あしたかこ】さん 7点(2003-12-01 18:35:12) |
6.とてもとても辛い時間だった。この映画の登場人物に感情移入できないというのは、きっと幸せだ。人生にはたくさんの選択肢が有るけど、私たちはいつでも死を選ぶ権利ももっているのだから。観るのは辛いが心を揺さぶられたといえば、『アモーレス・ペロス』もそうだけど、あれは誰にでもわかりやすい理由でもがいてる人たちで、これは一見わかりにくい理由でもがいてる人たちなのかも。音楽がうるさく感じたけど、裏を返せば、音楽に頼る必要がないということか。クレア・デーンズ、楽しみです。 【Bridget】さん 7点(2003-11-04 01:17:16) |
5.この映画、かなり観客に考えさせる部分がおおい映画だとおもいます。だから、この映画のなかから見出したものは人によって色々ちがってくると思う。個人的には、主要3人の女性がレズビアン(劇中では触れられていないけど、ヴァージニア・ウルフもそうだったらしい)というのが、なにか暗示しているようなきがしました。ローラが安定した生活を失い、息子に憎まれても「あの生活は死だった。だから生をえらんだの。」と言い切る姿を観て、反感と羨望の入り交じった微妙な感情をあじわいました。 【チキチータ】さん 7点(2003-07-20 21:03:27) |
4.先入観も予備知識も何もなく(アカデミー賞受賞は知っていましたが)観てもいいかなと思っている映画の中から上映時刻が一番近いこの映画を選びました。ドラマの進行と共にホラー映画とは異なる意味でストーリーの先に「不幸」や「死」などの不安や恐怖を感じていました。音楽がしつこいほど効果的で心の闇を表現しているように感じました。自分の仕事柄、「ケーキくらい簡単に作れる」というような台詞に、日常の家庭内でよく見られる母から娘へ伝授されるお菓子作り(実は愛情)の記憶がないという事実=生き方への自信の無さと生きることへの不安を深読みしてしまいました。その場面以降3人の女性たちに共通して観たのは、心の深くにある言いようの無い不安とたたかい、愛されることを求め、自分の存在の証を探し続け、あるがままの自分を許容できることを願う姿でした。映画のテーマとは異なるかもしれませんが観終った後に、母は強しされど女は弱し、愛されたいならば愛しなさい、女性はいくつになっても女、良心は誰でも生まれながらに具えているが良心は愛された経験により芽生えるもの、等々の言葉を思い出していました。男は強いだけでも優しいだけでもだめなんだなあ、などとも考えてしまいました。相手に共感できてなおかつ自分を見失わない男こそ本物かななどと・・・・・(関係ないですね。すみません)。理解不足で恐縮ですがラストシーンの二コールは思い直して引き返したのですか?それとも初めにつながっているのですか?あるいは?。私の考えは、もちろん・・・。これを機会に「ダロウェイ夫人」読んでみます。 【天地 司】さん 7点(2003-07-04 16:14:53) (良:1票) |
3.「熱演」と伝わってはきてしまうけれど俳優陣は確かに上手い。「時を超える」脚本も本当によくできている。観終わってお茶を飲みながら一息ついたら、テーマがアイデンティティーに絡む生と死と幸福と不幸と、その犠牲であることもわかった。なのに何故その後も自問自答が止まないのだろう。肝心な部分の曖昧な表現も気になったけれど、それ以上に気になったのは幸福と引き換えにされる「犠牲」の際立ちかた。作中でヴァージニアが「死で生を際立たせる」と言ったように監督も犠牲で幸福を際立たせたかったのかもしれないけれど…だとしたらそこが失敗しているのかもしれない。あまりにも大きな犠牲とそれに自責の念を抱いているヒロイン達に、自分らしく生きることってそんなに残酷なこと?と逆に考えさせられてしまった。 【エヌ】さん 7点(2003-06-14 23:08:03) |
2.むずかしい・・・。僕にとっては非常に難解な映画でした。なんか叙事詩的な雰囲気が。感動できそうでできなかったな。も一回見たら理解できるかな? 【じゅん】さん 7点(2003-06-05 22:19:03) |