24.《ネタバレ》 This is the デ・パルマ ムービー。ファンなら大喜び、そうでないならえー何これ?となってしまうかも。 この監督のクセを熟知している映画観ならば、例によっての”カメラを切らない”長い1ショットや、ヘンテコな場面分割や、ストーリーにいるのかいらないのか、観終わっても不明な場面の長々描写など、いやーデ・パルマのおっさん相変わらずだなあ、と笑みがもれるのだった。 女優の趣味は今作もお目が高く、美人を揃えてらっしゃる。エロ要素を捨ててはデ・パルマの名がすたる、とばかりにけっこう際どい使われ方をされている主演女優さん。でも舐めるように美麗に撮られているので女優冥利に尽きるのかも。 全身プラスバッグまで迷彩柄だなんて変なかっこだなーと思った私はちょっと不覚をとった。これはもちろん、デ・パルマおじさん十八番の、あからさまな伏線だったのですね。いやあ、デ・パルマ監督、好きです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-03 00:09:40) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 宝石強盗。狂言誘拐。自分とウリ二つな女。予知夢。 現実感と虚構感が絶妙なバランスで交じり合う世界。これにまたミスマッチなのんびりとした音楽が流れます。 この独特な雰囲気。これがフランス映画特有の味わいなのでしょうか。アメリカ映画ではなかなか感じることができない空気感ですね。 レベッカ・ローミンは、善人の顔と悪人の顔、人間の二面性を見事に演じきっていたと思います。更にリリーは全く別人に見えるので凄い演技力です。 そしてもう一人の主人公、アントニオ・バンデラス演じるニコラス・バルド。やはりこの人、かっこいい。ずば抜けた美形ではないのに、表情の作り方や立ち居振る舞いでこうもかっこよくなるものかと、感心します。 サスペンスとしても面白いのですが、人間ドラマとしても非常に興味深い作品。何となくニキータを思い出すプロット。 最後の15分間は一瞬何が起こったのかわからなくなる展開。ほぼ反則技の大技ですが、個人的にはこれはアリです。 正直、ちょっと内容に対して、スローすぎるテンポに集中力が切れそうになることも。テンポはもう少し速いほうが好きかもしんないです。 『ファム・ファタール』って『男を破滅させる魔性の女』という意味と、『男にとっての運命的な恋愛の相手』の二つの意味があるのですね。なるほど。そう考えると、『こんな形で出会わなければ~』を体現したかのようなクライマックス。サクセスストーリー並みの幸福感が得られるだけでなく、まさにタイトルどおりの結末となったわけです。良い。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-28 16:32:24) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 滑らかな美しいカメラワークと俯瞰ショット、リズミカルな編集。どうやら本作でもデパルマ先生はやる気満々なよう。更にエロティックと俯瞰、分割画面。うーん、そろそろお腹一杯になってきたぞ。しかし、それでも続く俯瞰、エロ、そしてなんだかバーゲンセール状態になってきた分割…。もういいよ…と思う頃に、突然の夢オチ。唖然としている内に究極のスローモーション、エンドロール。もう満腹、大満足です。しかし、ファン以外には薦められない作品... 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-26 02:41:04) |
21.これは評価の難しい映画ですね。あの二段オチを許せるかどうかで判断が変わりますかね。でもストーリー、雰囲気、撮り方などにデ・パルマ節が効いてるので良いっす。なんでもありな感じが逆に 結構好きです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-29 16:41:05) |
20.《ネタバレ》 こういう味わいの作品は以外と少ないと思いました。いわゆる“アレオチ”では片付けられない。やり直しともいえる2度目の人生。主人公とその共犯者が難を逃れたのは、ある奇跡が起こったから。トラックの運転手に渡したペンダント、アタッシュケース、そしてカメラのレンズ。キーアイテムがフル活用されています。ここで重要なのは、その連鎖がまったくもって“しょぼい”こと。ただの光の反射ですもん。なのに、何故か感心してしまう。それは、ラストカットが美しいから。一枚の画の力で感動を“ねじ込まれる”ような感覚を覚えました。よく考えるとハッピーエンドとは言い難い。しかし何やら清々しいから不思議です。トラック運転手のおじさんは誠にお気の毒でした。主人公と共犯者がまんまと逃げ切ってしまうのも、本来であれば腑に落ちないはず。しかし主人公は、悪は悪でも極悪じゃない。そのあたりの描写は丁寧です。人を殺めたかどうかは、天と地ほどの差があるということ。ソックリさんの命を助け、(結果的に)善行を選択した主人公に幸運が訪れないほうが、スッキリしません。だからこの結末で納得できる。いい感じにキツネにつままれたようなお話でした。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-16 17:44:31) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 劇中から伝わってくるどこかオシャレで怪しい雰囲気。不思議な映画だった。血まみれのシャツを着たまま出所してきた黒人に思わず突っ込みを入れてしまった。でも夢だからいいのか… 【FIGO777】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-11 13:58:45) |
18.《ネタバレ》 バカの一つ覚えのような監視モニターで見せるサスペンスと無邪気な分割映像になぜか嬉しくなりながらデ・パルマを堪能する。思い返せばこういったデ・パルマ印は現実のシーンだけに用いられたような気がするのだが、もしそうならそんな拘りもまた愛おしいではないか。まだやるか!なヒッチマニアぶりも今回はかなりの手の込みよう。カツラをかぶり容姿を変えて別の人間に成り代わるという『めまい』とは逆パターンのプロットを用意し、しかもそれは現実ではなく、現実は容姿ではなく中身の変身というすっきりさわやかなオチ。この変身の決断への伏線が冒頭のファム・ファタール映画をラリぎみで観る主人公。薬でラリっている状態というのがミソ。悪女の悲しき結末を暗示にかけられた女の決断が自らの運命を変える。ファム・ファタール(運命の女)の運命の変化によってまわりの全ての運命が変わる。どこもかしこも愛おしい陳腐さで満ちている。こういうの、けっこう好き。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-07 11:18:20) |
17.《ネタバレ》 悪女も夢落ちも好きじゃないが、レベッカ・ローミン・ステイモスが美しいので許してしまう自分が悲しい。 【クロ】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-02-02 11:28:01) (笑:1票) |
16.《ネタバレ》 単なる○オチではない、タイムトラベル的な要素も絡めた多重構造が面白い。また、それに輪をかけて楽しいのが、無意味なエロシーンや登場人物のいい加減な行動がもたらすインチキくささ。したがって、オチがあまりにも強引であるにもかかわらず、つい何となく納得させられてしまいます。伏線なのか何なのかよく分からない仕掛けをたくさん用意して、意味もなく深読みを誘っているのも楽しい。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-12 00:19:26) |
15.映像の美しさ、カメラワークの素晴らしさ。視覚的には納得のいく作品ですね。いろいろとご批判の多い展開ではありますが、観る者を選ぶ作品と割り切ればOKかも? 監督が自由に思いのまま、そして遊び心満点で作った作品として受け止めれば、それほど低い点は付けられません。結構、好みの展開だし。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-11 13:24:36) |
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14.《ネタバレ》 夢オチも含め、ストーリーは伏線から簡単に読めてしまうわけだが、これは見事に散りばめられたその伏線の張り方自体を楽しむべき映画だろう。ただ、あまりにも伏線通りで予定調和すぎと思えてしまうのが若干不満か。しっかし、デパルマってほんと「覗き見」が好きだよねー。 【一児の母】さん 7点(2004-11-14 16:24:33) |
13.《ネタバレ》 夢オチは嫌いではないのですが、この作品の夢オチは納得できませんね・・・。綺麗な映像で音響も良くいい感じの作品だったのですが残念です。 |
12.《ネタバレ》 昔、某テレビ系列で「if~」というドラマがあった。岩井俊二の「打ち上げ花火~」がこのドラマから誕生したのは有名な話だが、今作はまさにその超スペシャル海外版と言えるような映画だった。同監督作品「スネーク・アイズ」の時のような訳の分からない難易さに悩まされるのは嫌だったので、相当力を入れて観た分、ストーリーにそれほどの難しさを感じることはなく意外にスッキリと観終わることができたことは、むしろ満足感につながったと思う。今作の場合、ストーリーというよりもその映像世界にある意味惑わされることは必至だ。格調高く洗練された映像美もさることながら、何といっても主演女優レベッカ・ローミン・ステイモスの魅惑。その存在そのものが劇中夢である。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-08-09 13:28:10) |
11.最初の10分が8点、それ以降が4点、最後の10分が9点、平均すると7点。メインテーマがあまりにもボレロに似ているので、何でボレロを使わなかったのか理解に苦しみます。映像はいつものデ・パルマ節で、安心して観れました。 【金子淳】さん 7点(2004-07-14 18:09:41) |
10.一応、男としての機能を有している筆者としては、まずは「ごちそうさまでした」とデ・パルマ監督ににお礼を一言。個人的には夢オチってなんでもありなので嫌いなんですけどね。でも不純に楽しめたので。 【tantan】さん 7点(2004-04-22 13:51:40) |
9.《ネタバレ》 デ・パルマ好きの私としてはとても楽しめました。猫パンチが可愛かった! 【たま】さん 7点(2004-02-23 22:27:21) |
8.エロティックなサスペンス。映像もきれい。グッドジョブ。 【バチケン】さん 7点(2003-12-25 23:57:52) |
7.《ネタバレ》 巻頭、エロティシズム溢れる白昼の宝石略奪シーンからデ・パルマ印全開の本作は、結論から言うと、昨今流行りの“脳内映画”の変種だと言える。仲間を裏切って宝石を独り占めして姿を眩ましたまではよかったが、追われる者の恐怖感からか、はたまた後ろめたさからくる強迫観念からか、延々と続くヒロインが見る悪夢(しかしそれは実に刺激的で魅惑的な)に、我々観客は否応なくつき合わされ、そして翻弄される。従って映画の大半はいわゆる「騙し絵」であって、要はルール違反なのだが、それでも先の展開が読めないほど巧妙に入り組んだプロットを、流れるようなカメラワークとデ・パルマの見事なストーリーテリングで、観客に有無を言わさず、ぐいぐい引き込んでしまう手腕はさすがで、実に魅力的な作品に仕上がっている。 【ドラえもん】さん 7点(2003-12-03 00:30:42) (良:1票) |
6.デ・パルマのファンには見応え十分。随所でニヤニヤするはず。やはり、デ・パルマは背伸びしないで、自分がやりたいようにやるのが一番だね。 【STYX21】さん 7点(2003-11-13 23:12:01) |
5.《ネタバレ》 レイトショーで観てたのはわずかに2人だけ。坂本龍一が音楽を担当しているという予備知識だけで何となく観たが、映像も美しく大変面白かった。夢オチの部分は「アレ?」と思ったが、思わずのめり込んでしまう大変凝ったサスペンス。エンディングの次第に引いて行く映像の見せ方は、同監督の「スネーク・アイズ」のエンドロールの映像になんとなくカブって見える。それにしてもあの女優さん(勉強不足で名前が分からない)、いやー、キレイだったな。 |