2.序盤は、イマイチかなあと思ってたけど、後半になってじわじわと感じられる作品。
アフリカの地で自分の居場所、存在理由を見出せない父親と最初嫌がっていたが逆に自分の居場所を見出していく母親、そして誰よりも早くアフリカに順応していき、父と母の間に揺れる娘という主人公三人とその周囲の人々の気持ちが観るものに伝わって来る。
そして、広大で野性的なアフリカの地で「違うこと」を尊重することの大切さも感じ取れる。
更に、ドイツだから作れたようないつもとは違う視点からのユダヤの宿命も描けている。
他の作品が良かったからアカデミー賞外国語映画賞受賞は手放しで納得というわけでもないけど、こういう作品に賞を与えられるのもなかなかやるなあと思いましたね。