1.《ネタバレ》 唯一無二の細かすぎる凄い映画!
画面一杯にいたるところに小ネタが仕掛けられていて、おそらく気づかないまま過ぎていったシーンも多いことだろう。
モダンというものを究極的に細かく、そして完璧主義的に追い求めた映像の数々に溜め息が出た。
芸が細かすぎて見ていて息切れがするほどだ。
ジャック・タチの描く世界は、まるで夢の中のようだ。
とにかく天才的なセンス。
ドアガラス、窓ガラスの透明感が印象的。
そして出てくる数えきれない女性がすべてスカートを履いていて、美脚、特にふくらさぎを露出している。
とにかくふくらはぎ祭りなのだが、こんなことにもジャック・タチの完璧主義的なこだわりを感じる。
あれだけの数の女性が出てくるのに、一人たりともパンツルックの女性が居ないのだ。
かと言ってもう一度この作品を見たいかと言えば、はっきり言って見たくない。
画面広しと沢山の登場人物が何かヘンなことをしていて、それを集中力を切らさずに2時間見ていないといけないから、とにかく疲れるんだ。
だからもう見たくないんだよ。
やはり唯一無二のコメディ作品だ。
ジャック・タチ、特にこの作品はヤバい!