1.《ネタバレ》 前作で結ばれた2人の新婚生活を描きます。前作で炸裂していたドワネルのダメダメぶりが少し影を潜めたような、というより少し大人になったような気がしたのですが、根は変わっていません。相変わらずのらりくらり。そんな彼を、新妻クリスチーヌとクリスチーヌの家族がやっぱりささえます(笑)。キョウコさんとキョウコさんの部屋はギャグと割り切るか、見なかったことにしましょう(笑)。パートナーに”母”を求めるドワネル、『大人は判ってくれない』で描かれた不幸の結果ということなのでしょうが、男はみんなそういうところ、あるんじゃないでしょうか。”母”ではなく”妻”になりたいクリスチーヌと別居することに。それでもキョウコさんとのデート中、キョウコさんにうんざりぎみのドワネル君は何度も何度もクリスチ-ヌに電話をします。その時のクリスチ-ヌのダダッ子の愚痴を聞いてあげるお母さんのようなやさしい表情がすごくいい。これをいいと思う私もやはり女性に”母”を求めているのだろう。で、テーブルにもどるとキョウコさんは消えていてメモが置いてあります。日本語で「勝手にしやがれ」と。こういうの好きだなあ。オープニングロールやインテリアの色にゴダールを感じたんですが、気のせいでしょうか。たしかこの当時ゴダールは商業映画から撤退し、トリュフォーとも仲違いしてた時期だと思うんで、やっぱり気のせいなのでしょう。