13.《ネタバレ》 もちろんチープだし演技とかカメラポジションとか繋ぎとかダメダメなのですが(意外に出番の多いスタローンの大根っぷりときたら!)、にしても見るべきところは沢山あって。 知識の浅い私には「近未来、人々が残虐なゲームを喜んで見る」という映画はこれと同年の『ローラーボール』あたりまでしか遡れませんが、ここら辺が元祖なのでしょうか。後年のリチャード・バックマン(スティーブン・キング)の『ランニングマン』『死のロングウォーク』と前者の映画化『バトルランナー』、『バトルロワイアル』、リメイク版、そして『ハンガーゲーム』と実のところ、ちっとも進化してません。やってる事は基本、このコーマン製B級映画と同じ。 命を賭して戦う人々は独裁的な政治によって抑圧された人民の象徴。解放への抵抗の物語。 レース参加がたったの5台(その上ハリボテ)というのが安さ爆発、でもレーサーとナビゲーター一人一人を描くのはこのくらいが適当かもしれません。それにレースシーンは主観映像が存分に使われていて、リメイク版よりもスピード感があります。 「流血!オッパイ!インモラル!」というしょーもない(中学生臭い)皮を被ってる映画ではありますが(それでも子供や老人を殺しそうに見せつつ殺さないあたりがこの映画の良心でしょうか)、70年代独特の混沌とした空気が充満していて、チープさの中から死の匂いと闘争の意志が滲みだしているような感じがしました。 この映画もまた一つの時代を映す鏡。 それにしても作り物丸出しの安っぽい残酷シーンの方がリアルなものよりかえってグロに思えるのは何故でしょうねぇ? その色彩や造形の毒々しさゆえかな。 【あにやん🌈】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-07 21:33:08) |
12.《ネタバレ》 うはぁ、なんて趣味の悪い!よく映倫通ったなぁと思うくらいの前半の趣味の悪さ。この映画のキーマンはロジャーコーマンだろう。彼のもつB級映画のDNAが存分、発揮されてる。人を轢き殺すシーンの趣味の悪さは、まるで「北斗の拳」の実写化のよう。乱暴なカーチェイスは痛快。これを更に洗練させたのが、タランティーノの「デスプルーフ」だろう。やはりロジャーコーマンが一役絡んでる。しかもこの映画、それに加えて「チキチキマシン猛レース」のブラックユーモアが、PLAYBOY誌のような方向で実写化したような、お色気も、諷刺的に捻ったところも、付け加わって、大人の鑑賞に耐えられる(?)ように創られてる。「競争と殺戮はアメリカの文化じゃないですか!」というマスコミレポーターが最後、やられて終わり、なんてバッドエンドではないが、これもニューシネマだなぁと思わされて、ニヤリ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-01 00:49:31) |
11.こういうの観ると「映画って楽しいナァ」と思えて幸せな気分になります(笑)。病院の前に主人公の車が突入する場面は不謹慎だけど爆笑モノです。美術や衣装が手作り感満載なのも憎めない。ホンモノの走り屋と改造車を連れてきた方がカッコよさそうだし安上がりだと思うけど、それはしない(笑)。DVDの映像特典で、衣装担当の女性が当時の事を熱く語っていたけれど、他の出演者たちが「衣装がほんと酷くて・・・」と話していて、優しい涙が流れそうでしたよ。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-01 19:28:19) |
10.一言で言うなら、クレイジー!! その意味で、B級映画の極みと言えそうです。 クレイジーな映画をとことん見たいと思うとき、この映画はお薦めです! 【karik】さん [インターネット(字幕)] 7点(2013-04-07 23:00:22) |
9.《ネタバレ》 競争と殺戮はアメリカの文化!弱者を押しのけ殺してあんたも英雄に! |
8.登場する5台のオリジナルマシンはダサカッコイイ。 レース中に弾を撃ってライバルや一般人を攻撃するような場面は 一度もなかったから、そういうルールなんだろうか。 人を轢き殺すたびに、ドライバーやリポーターがとても嬉しそうにするのがおかしい。 しかし人を轢き殺したら得点になる、というような過激な部分を除けば、 絵的には意外と地味に感じた。 もっと一般人の生活を巻き込んで殺しまくったり壊しまくったり してくれるかと思っていたけど。 レースの参加車が5台だけというのもさみしい。まぁこのあたりは予算の都合か。 単なる不謹慎アクションにとどまらず、レースの開催に反対する勢力がいたり 政治批判があったりと、考えさせられる部分を持っていたのは意外だった。 ふざけているようでいて意外とまじめな映画。 【且】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-08 05:50:02) |
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7.ロジャー・コーマン映画らしくぶっ飛んだ内容ですね。テレビ映画以上に短くまとめられてるから無駄がない。恒例の安楽死デーでジイさんバアさんが道路で轢かれるのを待ち受けてたり回り道をして即座に死んだナチ達や香港映画並に即興で作ったんちゃうの!?と思わんばかりの低予算丸出しのバイオレンスたっぷりのストーリーに思わずノックダウンしそうになった。 |
6.コレ、なかなか面白いっスね。安楽死デーで道路に並ぶジイさんバアさんのシーンを見た時は爆笑してしまった・・・・。あのまま轢いてくれれば!!(←最悪) こういう倫理観とか道徳とか捨てたような映画、最近見かけませんね。ちょっと残念・・・。 |
5.はい、キタ==!!B級映画の金字塔!!おもろいです。色んな要素ごちゃ混ぜでイイ感じ。 |
4.さすがB級映画の帝王ことロジャー・コーマン。見事にやってくれました。殺人武装車、美女、カーアクションというとにかく豪華の極み♪まさに夢のような…いや、妄想のような映画ですね。こんな猛毒映画が、全米公開(後悔)できたのも75年という時代のおかげですよ。…人ごみを見ると車ごと突っ込みたくなる今日この頃です。 |
3.この映画は点数はばらつくかもしれないけど、コメントは誰がつけてもあんまりかわんないんじゃないかと。おすすめバカ映画。 めちゃくちゃです。一見の価値あり..だけど、これってレンタル屋とかにあるのかな.. 【あばれて万歳】さん 7点(2003-12-01 16:27:49) |
2.《ネタバレ》 主人公が一体誰なのか、物語後半になるまでさっぱりわからなかった…あのスケキヨだったとは。レースシーン、劇場で観たらさぞ迫力ある事でしょう。スタローンの悪役ぶりも凄く良い味出してました。みんな思いっきりバカな車で出場する中一人だけ黒塗り高級車風というのも、彼らしくてイイ。 【番茶】さん 7点(2003-11-24 13:58:58) |
1.小学生が「僕が考えた車」と言わんばかりのカーデザインは素晴らしくダサカッコイイ!そんな「僕が考えた車」で人をひき殺しまくるという、まともな方々からは見向きもされず、わたしみたいなボンクラにしか相手にされない如何しようもなく素敵な作品です。 【カズゥー柔術】さん 7点(2003-11-20 11:24:50) (笑:1票) |