10.《ネタバレ》 上院議員補欠選挙を控えて、スキャンダルにならないよう愛人の秘書と別れるように迫る選挙参謀。
言ってることは妥当なので、殺すほどの理由にはとても思えなかった。
ヘイワードが上着を十日前にオーダーしたのは、あらかじめ上着がダメになることがわかっていたのではという疑惑。
例によってコロンボがしつこく疑問をぶつけていくので、ヘイワードがジワジワ追い詰められていく様が面白い。
人違い殺人ではなく最初から参謀を狙って待ち伏せていたと推論するコロンボに、ムキになって反論するヘイワード。
「自分が狙われたのではないとわかれば安心するだろうと思ったのに」
コロンボの言葉に一瞬フリーズするヘイワード、こういうコロンボの術中に嵌っていく描写が素晴らしい。
窮地を挽回しようとして打った手がやぶ蛇で、コロンボに見透かされてトドメを刺される。
役者の違いを見せつけて痛快なラスト。