4.《ネタバレ》 いや、俺もそう思う。
異郷の地で聞く、真夜中の暴走族のバイクの音や夜行列車の音。
あれはどこに行くんだろう?
ジャームッシュの「ミステリートレイン」のタイトル通り、まさにミステリーだ。
夜行列車から見る風景にも似て、寂しい心に突き刺さる。
ワインを一本空けて、観たからか、ジャームッシュの演出は笑いのツボにはまった。
ジャームッシュは酔わずに酔う、酒仙のような映画だ。
彼の映画のテンポが、酔った時の感覚に近いのに気づいたのは、発見だった。
永瀬くんのジャームッシュ映画の初登板。
「パターソン」を観て、時間の経過をしみじみ思う。
それにしてもジャームッシュはロードムービーの、まさに孤独の詩人だ。