6.80年代、ジャームッシュの初期の作品ですが、
自分の映画でやりたいことを好き放題やってる感じがいいですね。
作品の舞台はメンフィス。3話からなるオムニバス。
メンフィスということで当然と言えば当然ですが、3話に共通するキーワードは、エルヴィス。
ジャームッシュもやっぱりエルヴィスが好きなんだな。
作品が始まると、最初に登場するのは意外にも日本人。
永瀬と工藤の、繰り返される「エルヴィス」「カール・パーキンス」「エルヴィス」「カール・パーキンス」・・・。
メンフィスの安ホテルのフロント係とベルボーイのコンビに流れる微妙な間。
そこに流れる微妙な空気。決して爆笑はさせてくれないけど、その空気に漂うクスッとさせてくれる可笑しさ。
いきなりジョー・ストラマーが登場したり、ラジオのDJがトム・ウェイツだったり。
結局、だから一体何だったのか。もう、これらのジャームッシュ節炸裂がたまりません。