夢売るふたりのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ユ行
 > 夢売るふたりの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

夢売るふたり

[ユメウルフタリ]
2012年上映時間:137分
平均点:6.44 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-09-08)
ドラマ犯罪もの
新規登録(2012-07-13)【3737】さん
タイトル情報更新(2024-03-11)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督西川美和
キャスト松たか子(女優)市澤里子
阿部サダヲ(男優)市澤貫也
田中麗奈(女優)棚橋咲月
鈴木砂羽(女優)睦島玲子
木村多江(女優)木下滝子
安藤玉恵(女優)太田紀代
倉科カナ(女優)佐伯綾芽
やべきょうすけ(男優)岡山晃一郎
伊勢谷友介(男優)太田治郎
古舘寛治(男優)東山義徳
笑福亭鶴瓶(男優)堂島哲治
香川照之(男優)外ノ池俊作/明浩
山中崇(男優)日野洋太
五頭岳夫(男優)
栗原瞳(女優)
原作西川美和(原案)
脚本西川美和
撮影柳島克己
製作アスミック・エース(「夢売るふたり」製作委員会)
バンダイビジュアル(「夢売るふたり」製作委員会)
電通(「夢売るふたり」製作委員会)
読売テレビ(「夢売るふたり」製作委員会)
松竹ブロードキャスティング(「夢売るふたり」製作委員会)
企画佐々木史朗〔製作・1939年生〕
川城和実
是枝裕和(企画協力)
配給アスミック・エース
美術三ツ松けいこ
編集宮島竜治
録音白取貢
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
7.《ネタバレ》 物語は主人公夫婦の市場での仕入れシーンから始まりました。そう、モノを売るためには、まず仕入れなければならないのです。それがままならぬモノならば、今手にしている分を手放すしかありません。タイトルは『夢売るふたり』。夫婦は自らの夢を切り売りしました。夢を叶えるためのお金を手に入れるために。この矛盾。鮮度の落ちた魚を調理したくないと言った主人公が、職人の命ともいえる包丁で、刺青魚を捌く羽目になる皮肉。清々しいほどの因果応報の物語でありました。大人のための寓話でした。主演を務めたのは、今や連ドラの主役も張るほどの人気者、阿部サダヲと、今最高に脂が乗っている映画女優、松たか子。人気実力を兼ねそろえた2人をキャスティングした時点で、本作の成功は5割以上約束されたようなもの。事実、期待通りの演技を披露してくれました。もっともこの成功を10割にまで引き上げたのは、やはり監督の手腕なのだと思います。これほど“手堅い”映画を観たのは久しぶりでした。それにしても『告白』といい、『ヴィヨンの妻』といい、ここ数年の松たか子の充実ぶりは驚異的です。今、怖い(そして強くて弱い)女を演らせたら、彼女の右に出る者はいないでしょう。黒目パワー恐るべし。以下余談。初めて札止め満員というものを体験しました。先に『鍵泥棒のメソッド』を観ていた自分は出足が遅く、自由席の前から2列目に。字幕でなかったのは助かりましたが、流石に疲れました。でもビッグなおっぱいはなかなかの迫力。これなら『ヘルタースケルター』も…
目隠シストさん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-21 18:28:27)(良:1票)(笑:1票)
6.《ネタバレ》 う~ん、これは何とも難しい作品でした。前半は、だまされた女たちがカウンターにずらりと並んだり、電車内で「仕事」をしている貴也の様子を里子が新聞越しにチェックしたり、里子がだましのシナリオを書いて次々と渡したりと、コメディタッチのシーンも多かったですが、後半からどんどんシリアスな展開で、ズド~ンと重い空気に包まれます。
鑑賞ポイントは、やはり里子の心理描写だと思います。最初は、店が火事で焼けても前向きにバイト、貴也の浮気をきっかけに詐欺を思いつき、重量挙げ選手に関わったあたりから心境が変化する貴也に対する感情、そして最後は本気で他の女を好きになった貴也が刑務所に・・・そしてラスト。最後、里子が見たのはやはり出所した貴也でしょう。そしてラストのあの表情が、貴也に対する感情の終着駅、というように感じました。
途中、ドブネズミやカモメなど、心理を象徴するメタファー的なカットも多く、特に、里子の自慰や生理ナプキンシーンは、子供と仲良くなった貴也に対する憎悪へとつながる前フリだったように感じます。夫婦だけど子供がいないという女性の深層心理・・・。貴也が単に他の女を「本気で好きになってしまっただけ」なら、最後のあの表情にはつながらないでしょう。もし自分の解釈通りだとしたら、女性監督にしか表現できない、ものすごい心理描写ですよね。
また、すべてのシーンにおいて、ただきれいなだけの映像美ではなく、「映画として、このシーンを表現するのに最も適したカメラアングル・光・色」にこだわり、手抜きシーンなどは1カットもなく(それが当たり前ですが)、これぞまさにプロの仕事ですね。
2時間ドラマのような「ハッキリとわかりやすいストーリーと意外性のあるサスペンス」を求める人には、まったく向かない内容なのでご注意ください。
(ストーリーとはまったく関係ありませんが、山下敦弘監督がチョイ役で出ていて、思わず笑ってしまいました)
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-25 22:20:25)(良:1票)
5.西川美和という人はかなりのハイパーなクリエイターであると思う。原作脚本監督でこんなに深い作品を作り上げてしまうのだから。女性ならではの視点とか、そういうことは既に超越している。確かに登場人物は様々な「女」であり、描かれているのは様々な女の「業」である。いろんな種類の女がいていろんな愛し方があって、それでも皆生きていく。詐欺師と詐欺られる女の話から、結局は生きるしかないんだよという普遍的な理論まで語っている。もちろん大きなテーマだけでなく、全ての登場人物をそれぞれ人間臭く、ちょっとしたシーンにも血を通わせ細部まで作り込んでいる。風俗嬢の紀代ちゃん、ウエイトリフティングのひとみちゃん、ラーメン屋の店主など、何かいい。俳優さんはこんな監督に撮ってもらいたいと思うんだろうなと思う。

ちゃかさん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-19 16:57:56)(良:1票)
4.《ネタバレ》 女性監督ならではの、松たか子の描写だろう。

松たか子って美人なんだけど、暗さを乗り越えた美人っていうか、
場面によっては、どす暗い表情も見せるので、とてもこの映画にマッチしてる。
若くして店を持つ夫婦の健気な奥さんが、店が焼けてから、旦那がひねて「過ち」を犯し、
そこでどんどん陰険になっていく女性役にまさにピッタシ。

最後、刑を終えて、魚市場で夫婦で働くその姿に、救われる感じだ。
フォークリフトから食堂の旦那を見つめる彼女の表情は、もう陰険ではない。
いい映画でした。

でもこの夫婦にふりまわされた女性たちも気の毒な話だよなぁ。
トントさん [DVD(邦画)] 8点(2018-09-24 18:51:59)
3.どこにでもいる普通の夫婦。そんな彼らの両の瞳の黒が、展開と共にじわじわと深まっていく。
映画は、序盤コメディタッチで描かれるが、ふいに垣間見えるその瞳の深い黒色が、安易な笑いを拒絶するようだった。
誰が見てもおしどり夫婦だった二人が、突然訪れた一つの“不幸”により、そのままの関係性を維持出来なくなってしまう。
それは決して劇的なことではなくて、世の中のどの夫婦にも内包されている普遍的な危険性の表れのように思えた。

自分自身、結婚をして3年半になるが、つくづく「夫婦」という関係性が一つの形に定まり続けるということはないと感じる。
結婚は決して“ゴールイン”などではなく、あらゆる試練の“スタート”だ。
その試練が幸福なものになるか、不幸なものになるか。そこには、本人たちの多大な努力と、それに匹敵するくらい大きな「運」が必要なのだと思う。

映画の中でこの夫婦が営む料理屋は、結果的にどの店も客入りが良い。
それは、この夫婦が本当に相性が良くて、その関係性に相応しい男女だったということの表れに他ならない。
でも、ほんの少しの行き違いによって、彼らは互いの相性の良さを信じ切れなかった。
それは本当に些細なタイミングのずれに過ぎなかった筈なのに、その小さなずれが大きな悲劇を生んでしまった。

ただし、だ。先に述べたように夫婦という関係性が続く以上は、その形に終わりは無い。
映画のラストで示される二人の表情には、悲劇のその先で、それでも離れ切れない夫婦の悲哀が滲み出ていて、そこには一抹の救いがあったように思う。


ストーリー展開においては強引な部分があることは否めない。しかし、それを補って余りある役者の演技力が随所に光っている。
主演の松たか子と阿部サダヲは、「普通」の夫婦の中にこそある「危うさ」を見事過ぎる程に体現していたと思う。特に、松たか子の体と心を張った演技は、彼女が女優としてまた一つ高みに上がったことを確信させた。
また豪華なキャスト陣の中にあって、風俗嬢を演じた安藤玉恵、女子ウエイトリフティング選手を演じた江原由夏、この決して有名ではない二人の女優の“実在感”が素晴らしかった。

そして、役者の印象的な演技を引き出した上で、西川美和監督は細やかな演出で纏め上げている。
長編映画4作目にして、日本映画界におけるこの女性監督の存在感は不動のものとなったと言える。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-06-26 00:15:51)
2.前作の「ディア・ドクター」に比べると後半の展開が少々雑なような気もした。そういう感じにしたいのはわかるけど、もう少し親切に見せてくれないかなあというところもなくはなかった。
でもですね、見終わって三日たってもあの二人のその後が気になるんですよ!なにこれ。ひどいよなー(褒め言葉)
というわけで、お見事でした!
ととさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-03-21 01:20:45)
1.《ネタバレ》 観てよかった。実力派2人の演技は私のツボにはまった。
誰かに依存して生きる前に、まず自分が自力で生きていける力を養っておくことの重み、大切さみたいなことを考えさせられた。
でも、R-15指定ということもあり、ある程度年齢を重ねた既婚者(しかも男性)の人でないと、自信持って勧められないかも。
  (2013-1-17追記)なんだか、、、これだけポテンシャルを秘めた作品なのにレビューがまだ10件しかないなんて、、、寂しいねぇ
じゃん++さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-16 20:47:48)
別のページへ(8点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順】
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 6.44点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.08%
5918.75%
61531.25%
71531.25%
8714.58%
912.08%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS