刑務所の中のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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刑務所の中

[ケイムショノナカ]
2002年上映時間:93分
平均点:6.59 / 10(Review 76人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-12-07)
ドラマコメディ刑務所もの漫画の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-01)【イニシャルK】さん
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監督崔洋一
助監督中村隆彦
キャスト山崎努(男優)受刑者No.222 花輪
香川照之(男優)受刑者No.134 伊笠
田口トモロヲ(男優)受刑者No.124 田辺
松重豊(男優)受刑者No.128 小屋
大杉漣(男優)ティッシュマン高橋
椎名桔平(男優)医官
窪塚洋介(男優)浜村
林海象(男優)クロスワードの受刑者
遠藤憲一(男優)ミリタリー中田
木下ほうか(男優)大内
小木茂光(男優)ミリタリー佐伯
戸田昌宏(男優)中井
村松利史(男優)竹伏
中村義洋(男優)配食係
長江英和(男優)岸田
榎戸耕史(男優)野口
山中聡(男優)加藤
森下能幸(男優)原山
辰巳浩三(男優)看守中村
伊藤洋三郎(男優)友田
飯島大介(男優)看守杉野
原作花輪和一「刑務所の中」(青林工芸舎/講談社)
脚本崔洋一
中村義洋
鄭義信
音楽佐々木次彦(音楽プロデューサー)
撮影浜田毅
小松高志(撮影助手)
製作松竹ブロードキャスティング
プロデューサー石川富康(エグゼクティブプロデューサー)
榎望
椎名桔平(エグゼクティブプロデューサー)(クレジット「岩城正剛」)
配給ザナドゥー
美術磯見俊裕
三ツ松けいこ(美術担当)
須坂文昭(美術応援)
編集川瀬功
照明松岡泰彦
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12
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23.《ネタバレ》  この映画に対する礼儀のような気分で、コーラとアルフォートを携えて鑑賞。

 結論としては、ほぼ文句無しの出来栄えだったのですが……
 数少ない不満点が導入部にあるってのが残念でしたね。

 それというのも、原作漫画では「拘置所で朝食を食べる主人公」という場面から物語がスタートしており、読者は自然と囚人生活を疑似体験出来るような作りになっていたんですが、本作は導入部で十分近く掛けて「主人公はミリタリーマニアであり、銃を不法所持していた」事を描いてしまっているんです。
 これには流石に出鼻を挫かれたというか……ミリタリーマニアの人じゃないと「まるで自分が刑務所に入ったような気分になる」って感覚を味わえない気がするんですよね。
 序盤から主人公の情報を明かし過ぎてしまったのは、構成としてマズかった気がします。
 恐らく監督さんとしては「この主人公は悪い奴じゃないよ。誰かに危害を加えて刑務所に入った訳じゃないよ」という事を冒頭で描いておく必要があると考えたのでしょうが、自分としてはやはり「刑務所の中」もしくは「拘置所の中」から物語をスタートさせ、状況説明はその後に行って欲しかったです。

 あとは、ハードボイルド色の濃い短編「冬の一日」も映像化して欲しかったんですが……まぁ、これは主人公を「漫画家の花輪和一」に統一する以上、仕方無かったんだろうなと納得出来る範囲内。
 登場人物が幼女化するという漫画的演出などもスッパリ切り捨てていますし、その辺りの取捨選択は上手かった気がしますね。
 不満点もあるにはあるんだけど、それが致命的になってはいない、というバランスなのは嬉しかったです。

 そもそもこの映画って、オリジナル要素が冒頭の「軍隊ごっこ」と「避難訓練」くらいしかなく「原作には無い独自の魅力を生み出した」っていう褒め方は出来なかったりするんですが……
 その分「原作漫画の良さを忠実に映像化した部分」が素晴らしくって、それだけでも傑作認定したくなっちゃうんですよね。

 原作で「ムショオタク」を自認していた主人公が「刑務所の中」を楽しんでいる様子もしっかり描かれていたし、刑務作業の際のキビキビした囚人達の動きなんかも、如何にも映画的で面白い。
 「パン食」「正月の御馳走」「2級者集会」の場面についても、良くぞここまでやってくれたと、思わず拍手したくなるくらいの出来栄え。
 「殺人犯が周りの囚人から憧れの目で見られる」「教官に媚びを売る者は嫌われる」などの刑務所事情を、さり気無く描いている辺りも良かったです。

 それと、原作と違って懲罰房の件をクライマックスに持ってきたのも上手いですよね。
 原作では拘置所(個室)のエピソードの後、すぐ懲罰房(個室)で過ごすエピソードを描いている為、あまり違いが分からないという欠点があったんですが、映画では「五人部屋での生活」をたっぷり描いた後、個室に隔離される形になっており、懲罰房が凄く新鮮に思えるんです。
 先程自分は「映画版独自の魅力が無い」という書き方をしちゃいましたが、何も独自の場面を追加せずとも、こういった「順番の入れ替え」だけでも、充分に面白さはアップするんだなと、大いに感心させられました。

 映画のオオトリを飾るのが「醤油ご飯とソースご飯の話」というのは、原作の「一生無縁」に比べると、インパクトが弱いんじゃないかとも思えたんですが……
 何度も鑑賞している内に(この終わり方も、シュールな味わいがあって良いな)と、考え方が変わってきましたね。

 脱獄する訳でも無いし、裁判で無罪を勝ち取る訳でも無い、刑務所の中の日常を描いてるだけなんだけど、それが面白いし、それが良い。
 文字通りの「刑務所映画」として、価値のある一本だと思います。
ゆきさん [DVD(邦画)] 8点(2020-04-05 22:07:41)(良:1票)
22.出演陣が見事に男だけ!けども、エンドロールで唯一女性の名を発見!一体何処にいた?男囚人に成りすましていたのか? ってどーでもいい事だが、そこら辺がちょいと謎。。
3737さん 8点(2004-07-26 23:54:54)(良:1票)
21.愉快。実に愉快。刑務所なのに。これで老後は安泰かも。腹が減っている時に観るとまた興が増す。乙な味。それじゃ。
山岳蘭人さん 8点(2003-12-01 22:17:15)(笑:1票)
20.お菓子ひとつであんなに幸せな気分になれるなんていいなあ。今まで何も考えずにお菓子バリバリ食ってたけど、今度からは幸せも噛み締めてみよう。
ゆうろうさん 8点(2003-09-14 10:22:41)(笑:1票)
19.《ネタバレ》 再現ドキュメンタリータッチな作品で映画にしなくてもいいんじゃないの?と思うような内容だが、あえて映画として世に出すというのはなかなか面白いと思う。
面白いとは思ったが、リピートして見るか?と聞かれると難しい。原作があるらしいがそれを知らず、先入観なく観たから楽しめたのかも。
湘爆特攻隊長さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-19 09:51:51)
18.小中学校を思い出すなぁと思ったら、出演者もばっちり童心に戻ったようで、撮影中の香川照之と田口トモロヲは「てるくん」「ともくん」の仲だったという。義務教育と更正施設は、与えられた規律のなかで充実を見出す点で似ている。封建社会の名残だろうか。共産国家や軍隊ならそれでいいかも知れない。だけど基本何でもありみたいなこの社会では、自分で考え、自分で律することができるように育てるのが、教育であり更正なのではないかと思う。「ショーシャンク~」で感動した理由があらためて分かった気がする。
michellさん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-03 18:40:47)
17.のんびりしている。殺伐とするとか事件が起きるとか、そんな事はなくて。どうしたらつまらない作品じゃなくなるのかなと思うけど、ちっともつまらなくなかった。
Vanillaさん [DVD(邦画)] 8点(2006-11-25 00:44:04)
16.おもしろいなぁ。
原作のマンガもおもしろかったけど、
映画で原作のテイストをちゃんと再現している所は本当に良いと思う。
あたしの知り合いに元受刑者がいるのだけど、その人と見ていて、頷きながら笑ってたから、かなりリアルなんでしょうね。受刑中の話になると、本当に食事の話しか出てこないんですよ。「塀の中の懲りない面々」とかも面白いと思ったけど、あっちはいくらかダークサイド寄りなのに、こっちはダークサイドも感じられない。殺人の受刑者もなんか陽気、そんなものかもしれないね。
でも、山崎努って本当に懐の広い役者だね。どんな役でも自分の役として昇華してる。
脇も良かった。個人的には香川照之と木下ほうかが物凄くいい役だったと思う。
奥州亭三景さん [DVD(邦画)] 8点(2006-09-23 17:02:26)
15.この映画においてカタルシスを得るのは何をおいても食事するシーンだろう。
アルフォートにコーラだとか麦飯に醤油だとかコッペパンに小豆とマーガリンだとか、
日常においてはなんの変哲もないメニューだが、
ストイックな生活を送る受刑者に感情移入することで一変させられる。
”砂漠における一杯の水”をこれほどユニークに体現出来た作品も珍しい。
マグロのグさん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-16 22:15:00)
14.いやー、刑務所もいいねえ。・・・と思わされた時点で負けている。物語らしい物語もないのにこの映画に惹かれるのは、やっぱり山崎努のキャラのせいなんだろうなぁ。「天国と地獄」であんなに陰鬱で屈折していた犯罪者が、こんなにほのぼのと達観した受刑者になるなんて。彼以外のキャラも魅力的。ただ一点、窪塚洋介の独白のシーンは彼の演技のせいで、何だか妙に殺伐としていて完全に浮いている。窪塚君、映画の色ってのを理解しましょうね。木下ほうかを見習え。
C-14219さん 8点(2004-10-22 19:46:28)
13.原作が大好きで、ボロボロになるくらい読んでいたので、映画化が決定した時はとっても嬉しかったです☆
刑務所ものって好きなんで、絵が雑だなぁと思いながらも読んでたら
お見事。はまりましたね~異常なくらい。
よくテレビでやってる泉ピン子のドラマとかだと、いじめとかひどい仕打ちとかあったりして、絶対こんなとこ入りたくない!!!って思うんですが、この映画を見ると、案外いいとこじゃんって思えちゃうのがおもしろいところですね。本作では、刑務所の嫌なところがほとんど出てきていないというか、むしろいいところだと紹介している感じさえ受けます。あとは、セリフが本にそって忠実に使われてたりしててよかったです。いまどき使わない「ビューだよ」とか、そのままだったんで(笑 思わずまんま!と嬉しくなりました。
この映画、原作と重ねて見るととってもいいと思うので、オススメです!
akoakoさん 8点(2004-03-01 10:05:08)
12.原作のファンとしては、「あの」感覚が映画、それも実写で再現できるとは思っていなかったので、まったく期待はしていなかったのだが、見てみるとけっこうがんばっていた。年齢的に無理があるにも構わず山崎努というキャラクターを使ったのがよかったのだろう、内容に関しては原作に忠実で文句はないのだが、まぁ、花輪氏が刑務所暮らしを楽しめたのは彼がアーティストであって、ある意味、一種のパフォーマンスを自ら演じていたからだろうことは間違いなく、やはり我々凡人には縁のないところであってほしいとは思う、それにしても全編に登場する食事はどれもこのうえなく美味しそうであるのだが。
るねさん 8点(2004-02-23 00:24:56)
11.最後はあっけなかった気もしますが、楽しい映画でした。心の中の独り言が面白かったです。ご飯がたくさんでてきますが、特にお正月とか、おいしそうでした。映画を観ながら食べれるお菓子も豪華だと思いました。刑務所の中がほのぼのと感じられて面白かったです。
Mプさん 8点(2004-02-23 00:16:03)
10.見た後、刑務所に入って見るのもアリかも?と思わせるとんでもない映画(笑)
山崎努がいなかったらこの映画は設立しなかったんだろうなぁ、
と思えるほどのはまり役。
ほのぼの~としたいい映画です。
ふくちゃんさん 8点(2004-02-15 00:57:38)
9.みんな生きているんだなあ!いとおしく、うれしくなる映画。
ごはんをおいしく食べたいと思ったら、この映画を見ることをおすすめする。
goroさん 8点(2003-12-24 14:23:29)
8.《ネタバレ》 ほのぼのおもしろい!袋張りで充実感覚えたり、正月料理で喜んだり刑務所の中って楽しそうだな~と思った。私の生活よりよっぽど充実してるかもしれない。捕まった理由が銃の不法所持ってところもなんかオタクでおもしろい。刑務所の中はオタクの集まりみたいだな~。
見終わった後、素直にいい映画を観たなと思った。
ジョナサン★さん 8点(2003-12-17 00:01:16)
7.観る前はもっとドタバタした映画かな~と思ってあんまり期待してなかったんだけど。全然!ものすごくほのぼのしていた。
いや~おもしろかった。素直に「刑務所に行ってみたい」と思ってしまう。エンディングの切ない音楽もよかった。
Syuheiさん 8点(2003-12-12 18:30:59)
6.お薦めの映画です。逆に滅多に穿けない刑務所下着を楽しんでいた山崎さんが良い。
tomomiさん 8点(2003-10-16 22:42:48)
5.タモリ倶楽部でタモリと監督がわいわいと楽しそうにこの映画のめし談議してたなあ。くいしんぼの自分としては、いちいちうまそうだった。いやほんと、この人達犯罪者なの?というほどのなごやかさ。なんか本当に更正されてる感じ。
たつのりさん 8点(2003-10-13 21:43:24)
4.淡々と描かれる刑務所の日常という非日常。それだけでおもしろい。ついでにキャストも絶妙。映画館より、家でごろ寝しながら見たい作品かも。
ゆありさん 8点(2003-06-25 23:54:31)
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【点数情報】

Review人数 76人
平均点数 6.59点
000.00%
100.00%
245.26%
333.95%
445.26%
556.58%
61418.42%
71722.37%
82330.26%
945.26%
1022.63%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 3.50点 Review2人
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