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兵隊やくざ

[ヘイタイヤクザ]
1965年上映時間:102分
平均点:7.24 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(1965-03-13)
アクションドラマコメディ戦争ものシリーズものモノクロ映画ヤクザ・マフィア小説の映画化
新規登録(2003-11-03)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2021-07-09)【イニシャルK】さん
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監督増村保造
キャスト勝新太郎(男優)大宮貴三郎
田村高廣(男優)有田上等兵
淡路恵子(女優)音丸
滝瑛子(1944年生まれ)(女優)みどり
山茶花究(男優)桃中軒梅竜
北城寿太郎(男優)黒金伍長
早川雄三(男優)石上軍曹
内田朝雄(男優)中沢准尉
成田三樹夫(男優)憲兵
仲村隆(男優)阿部軍曹
藤山浩二(男優)白井上等兵
夏木章(男優)衛兵司令
森矢雄二(男優)野木二等兵
渡辺鉄弥(男優)八束二等兵
谷謙一(男優)「いろは」の用心棒
蛍雪太朗(男優)木下一等兵
村上不二夫(男優)
小山内淳(男優)
橋本力(俳優)(男優)
真塩洋一(男優)
中田勉(男優)
村田扶実子(女優)おくま
勝村淳(男優)
原田[言玄](男優)機関士
飛田喜佐夫(男優)
森一夫(男優)
中原健(男優)
豪健司(男優)
三夏伸(男優)
九段吾郎(男優)炊事兵
原作有馬頼義「貴三郎一代」
脚本菊島隆三
音楽山本直純
撮影小林節雄
製作永田雅一
企画久保寺生郎
配給大映
美術下河原友雄
編集中静達治
録音飛田喜美雄
照明渡辺長治
あらすじ
昭和18年の満州、関東軍駐屯地。インテリで、軍隊という組織を嫌い抜いている有田上等兵(田村高廣)のもとに、問題児の大宮二等兵(勝新太郎)が配属されてくる。やくざ出身の浪曲師で、けんかっぱやい大宮は、何故か有田とうまがあった。大宮はおのれの拳で、軍隊内の不条理なしごき、いじめに対抗していく。『座頭市』『悪名』に並ぶ勝新太郎の代表シリーズ第一作。原作は有馬頼義『貴三郎一代』。
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7.《ネタバレ》 『座頭市』『悪名』『兵隊やくざ』といえば、かつて大映が誇った勝新太郎三大シリーズですけど、『座頭市』は孤独なヒーローが主人公だったけど後の二シリーズは完全にバディムービー。実は勝新太郎はバディムービーになると俄然本領発揮してくる感があり、その最高傑作と呼べるのがこの『兵隊やくざ』、いや邦画史上最高のバディムービーかもしれません。 昭和40年代までの旧日本軍を舞台にした戦争映画は、まだ従軍経験者が映画界にもたくさんいたこともあって、平成以降の戦争映画とは比べものにならないぐらいディティールはリアルです。原作小説は有馬頼義の軍隊経験を基にしたものですけど、満洲に駐屯して後にレイテ島に転送されて全滅、兵士たちが東京出身というところからも第一師団であることは明白。一兵卒から叩き上げが就ける最高ポストである准尉が、中隊の人事を司る実質的には最高権力者であるところなんかも忠実に描かれています。徴兵されたやくざの一等兵とインテリの上等兵が、最後には機関車を強奪して脱走するという破天荒なストーリーだけに、こういう細部をきちんと押さえておくことは“あってもおかしくない話”という雰囲気になるので大事なところです。田村高廣が演じる古参上等兵が、ただのインテリじゃなくて軍隊の細部に通じた骨太の常識人で、脱走に成功したところで今まで散々面倒を見てきた勝新に「これからはお前が俺の上官だ、どこまでもお前について行くよ」と言うラストには、なんか清々しいものすら感じてしまいました。ほんとこの二人の友情と信頼関係には、観ていて心が清められるような感すらありました。 本作といい『独立愚連隊西へ』といい、中国戦線を舞台にした痛快戦争映画は、日本映画界ではもう製作されることはできないんでしょうね、なんか悲しくなります。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2022-10-19 22:43:56)
6.「大宮、軍隊じゃあ無理が通って道理がひっこむ」。王道の義理人情で面白かったです。こういう上司に恵まれたらなぁ。
すたーちゃいるどさん [DVD(邦画)] 8点(2016-04-24 16:09:00)
5.《ネタバレ》 痛快で面白いんだけど、旧日本軍の理不尽さ、敗戦の理由などを存分に味わわせてもらいました。あんなところにいたら、普通じゃいられないよなぁ…。元々普通じゃなかった大宮は、自分を曲げることなく有田上等兵に付き従い、ついには脱獄までやり遂げてしまったのだ!いやぁ、痛快。ヤクザの勝新と軍隊・体育会系大嫌いの田村がいいコンビになるというのも良いですね。増村保造の見どころは派手な省略だと思っているのですが、本作では主人公はあくまで有田上等兵なので、大宮が呼び出しを食らったり、罠にはまろうとしているシーンを写していません。大宮に感情移入させることなく、あくまで客観的に物語を見守らせる手法は素晴らしい。おかげで、楽しめました。
カニばさみさん [DVD(邦画)] 8点(2014-07-20 15:36:07)
4.《ネタバレ》 第1作。「悪名」「座頭市」と続く勝新三大シリーズの一つ「兵隊やくざ」、取あえずこれで三大シリーズ全てに触れた。このシリーズは勝プロ製作の最終作を除いて全てモノクロ作品らしい。これは「陸軍中野学校」もそうだけどよりリアルな雰囲気出てて好きです。淡々と悪化していく戦況と厳しい軍隊生活の描写で、どう終わるかと思ったら「The End」とも「To Be Continued」とも取れる形。そう来たかという爽快感のあるラストシーンが印象深いです。悪名もそうだけどコンビ物のほうが勝新の魅力が出てて好き。
バカ王子さん [DVD(邦画)] 8点(2006-03-18 22:03:04)
3.《ネタバレ》 シリーズ第1作。大映の勝新のシリーズものは「座頭市」はほとんど見てるけど、ほかの二つはあまり見てないなあと思い、以前にも一度見たことのある本作を久しぶりに見たのだが、やはり面白かった。インテリの有田上等兵(田村高廣)のいる部隊に勝新演じるヤクザ上がりの大宮が配属されるところから始まっているが、この正反対な二人のバランスのとれたコンビぶりが見ていて楽しいし、また軍隊という地獄のようなところにいながら、決して自分という人間性を失わないこの二人がすごく魅力的に描かれていてカッコよくもある。冒頭の有田上等兵のナレーションなどを聞いていると、軍隊批判というメッセージも少しあるように思うのだが、それよりも娯楽戦争映画としての面白さや痛快さを存分に感じることができる作風になっていて、やはりこの時代の日本映画の力というものを感じずにはいられないし、戦後20年という時代だからこそできた映画とも言える。以前見たときは同じく日本の娯楽戦争映画ということで、「独立愚連隊」を思い出しながら見たおぼえがあるのだが、今になって見直すと冒頭のナレーションにもあるように軍隊を刑務所に見立ていて、見ていて思わず同じくこの年に始まった「網走番外地」の一作目を思い出した。いちばん印象に残ったのはやはり風呂場での喧嘩シーン。ひたすら裸の男たちが殴り合う光景はいかにも熱気ムンムンでものすごく熱いし、殴り合う痛みも画面から伝わってくるような気迫もすごい。大宮が有田に助けられた恩返しにと南方行きの軍用列車から二人で脱出するラストまで痛快なのだが、そこに南方で残された部隊は全員戦死したという有田のナレーションは少し重みを出すために入れられたのかもしれないが、不要だった気がしないでもない。とは言え、以前見たときは続編までは見なかったのだが、今度は続編もちゃんと見てみよう。(2021年5月16日更新)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2005-03-09 22:47:26)
2.爽快な映画、本当に楽しい。縦の社会の典型であろう軍隊の中で炸裂する勝新太郎の魅力!
ディーゼルさん 8点(2003-11-28 23:26:47)
1.勝新太郎といえば個人的に座頭市なんですが、このシリーズも見逃せない! 勝新演じる大宮二等兵と有田上等兵(田村高廣)の名コンビが、不条理まかり通る軍隊内で繰り広げる痛快活劇。「それいけ、やれいけ」の風呂場での大立ち回り、威張り散らした上官の制裁に耐える大宮など勝新の魅力炸裂。監督増村保造の反骨精神、そして人間讃歌が読み取れて、好きですこういうの。
光りやまねこさん 8点(2003-11-24 16:03:17)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.24点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
514.00%
6520.00%
7936.00%
8728.00%
9312.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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