1.かなり古い映画なのに内容は現代にも通じる。この作品から40年近く経った今も、世界中にこういう状況の家庭はあるだろうし、同じように人知れず傷ついたり悩んでいる子どもも多いのだろうと思うと、ちょっと切なくなる。今の子どもが目にする機会はあまりない作品だろうし、展開が冗長過ぎて嫌われるかもしれないが、時代を問わず、思春期の子どもが見たら何かしら心に響くものがあるであろう佳作。なお、毎日ニュースで天気予報と並んで「本日の空間線量」がレポートされているという現在の日本の状況下でこの作品を観ると、映画と現実世界のどっちがフィクションだか分からなく思えるという、シュールな気分を味わえる。