1.《ネタバレ》 1作目に負けず劣らずの良作でした。【※前作もレビューしてますの是非】
続編の切り口としては予想どおり。
この手の作品の脅し方には慣れているのだが、窓越しにサラが現れた時にはスゲー驚かされた。(走行中の目の前にがっと現れるかと予想したのだが外れた。。)
また、前作では登場人物の把握に時間を要したが、今作は男女各々個性があり非常にわかり易くすんなり続編序章の流れに乗れる。
特に保安官は単純すぎて、開始直後で死亡フラグでしょと思ったらそのとおりで笑った。自業自得なので無残な死に様も妙にスッキリ(笑)
さらに今作では前作の種明かし的な要素もいくつかある。
ひとつは、人類未踏の洞窟とされていたが、実はある鉱脈と繋がっていたという点。
あくまで推測ですが、あのキモかわ地底人たちの正体は、実は鉱脈を掘っていた人達のなれの果て…ではないかという事。小屋を管理していたジジイも同様な事を言っていたし、最後のシーンついては、先祖のために餌を運んでいた!?とも思わせる。深読みし過ぎかもしれませんが、正直、今回のオチだけは確かに要らないとは思った。あのまま生還→森林の空撮とかでハッピーENDでも良かったのになぁ。
他には、前作と同じ場所が再登場したり、重要なアイテムが存在している点。
まずは現場に落ちていたビデオカメラ。この録画内容から遭難した彼女たちに何が起こったか知る救助隊や記憶を辿り始めるサラ。外せないキーアイテムとなっています。
また前作の終盤付近で、サラが落ちた先は沼地か何かだと思っていた場所が、実は怪物たちの肥溜めだったという事。しかも用をたしにきた時は笑った。
最後に、最も考えさせられたのがあの“ジュノ”が生きていて、サラと再会した後の展開でしょう。ジュノが死に間際にサラと見詰め合うシーンには涙がほろっときました。そして、サラが自分を犠牲にしたラストは前作のジュノと重なる。
前作とうまくリンクさせる事によりドラマに深みが加わり好印象。洞窟内の描写に関しては前作ほど新鮮味は無いが相変わらず怖い。今回は崩落した岩に囲まれて出れなくなる人物がいるがあれはホント怖い。ただあのシーンは真っ暗の方がもっと良かったかもしれません。
前作同様観やすい作品ではありませんが、映像・音響環境があれば面白さ倍増です。前作と続けて鑑賞することをお勧めします!