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ふゆの獣

[フユノケモノ]
2010年上映時間:92分
平均点:8.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-07-02)
新規登録(2011-06-20)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2024-06-13)【にじばぶ】さん
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監督内田伸輝
脚本内田伸輝(構成・プロット)
撮影内田伸輝
編集内田伸輝
録音内田伸輝(音響効果)
あらすじ
同じ職場に勤める4人の男女。三角関係はおろか四角関係の恋愛絵巻が巻き起こる。複雑に絡み合った男女4人の関係。そこには嫉妬や怒り、葛藤などが渦巻いていた・・・人間の本性の全てを容赦なく、獣のごとく描いた本作は、出演者4人が即興で全てのシーンを演じている。東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞。
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1.《ネタバレ》 全国公開初日、本日映画館で観て来た。
舞台挨拶があったが、監督と出演者たちが皆、初々しく、新鮮な気持ちになれる舞台挨拶だった。

私が一番好きな映画祭「東京フィルメックス」で、去年グランプリを勝ち取った作品。
観る前からハズレは無いと、確信に近い気持ちで映画館に入った。

デジタルビデオで2時間長回し、それを監督が編集し、しかも出演者達は全てをアドリブで演じたという、非常に野心的な作品。
昨今の、有名なテレビタレントが出ているだけのメジャーな邦画とは、明らかに一線を画す作品。

序盤、決して観やすいとは言い難い手ぶれカメラの映像と、聞き取りにくい台詞に一抹の不安を感じた。
しかし、物語が進むにつれ、どんどん作品の中に引き込まれていく感覚をおぼえた。
この感覚が、傑作を予感させた。
そして更に話が進むにつれ、東京フィルメックスでグランプリを獲得した無名監督の実力を、まざまざと見せ付けられることと相成った。

どうしようもない男と女の恋愛観のズレを描いた内容なのだが、それをストレートにリアルに表現している。
無名俳優たちの渾身の演技にも圧倒される。
そして監督の編集も素晴らしい。

「全てを包み込む女性特有の大らかさ」
「若い女性に特有の恋愛観」
「モテナイ男とモテル男の描き分け」
などなどが実に的確、見事。
そしてリアル。

どんなに冷たい男でも、それに一度惚れた女性は、並大抵のことではその男を嫌いにはならない、いや、嫌いになれない。
そんな女性を翻弄し弄ぶ男と、そんな男に敵意を持つモテナイ男。
恋愛における男女の違いや、性格の違いなどを鋭く的確に描いた監督の手腕に、手放しで拍手を送りたい。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 8点(2011-07-03 02:08:13)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
81100.00%
900.00%
1000.00%

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