4.《ネタバレ》 同シリーズの「魔術師の幻想」などと同じく、
犯人が仕事場にいると思わせるトリックを仕掛け、
極めて限られた時間的制約がある中、犯行を実行する。
コロンボのシリーズは犯行自体はあっさり冒頭で済ますことも多いですが、
このパターンの作品は犯行そのものもサスペンスとして十分面白い。
鼻唄まじりのご機嫌で例の愛車をドライブ中の警部がいきなりやらかしてくれる冒頭も面白いです。
犯人の個人的なドラマも、犯人と警部の静かなる攻防も最後まで見応えがあり、
エレベーターと拳銃、この終盤の警部の仕掛けからラストまでの流れも見事です。
シリーズ中、かなり好きな作品の1つです。