5.《ネタバレ》 ものすんごく安っぽくてものすんごく面白い映像の連発でジョン・カーペンターは若い時からロジャー・コーマン以上の映画監督の才能の塊だったんだなぁと改めて思う。ボール状のエイリアンなんて思いつくか?シュールなギャグ連発のカーペンター版HAL9000なんて思いつくか?死体と普通に喋ったり機械と普通に喋ったり、真面目に作ってるハズなのに何かニヤニヤしてしまう。まぁそうなってる時点で既にこの映画にハマってる訳なんだがラストショットのサーフィン姿にはもっとニヤニヤしてしまった。BGMにカントリー音楽であれは、あかんやろー(笑 |
4.《ネタバレ》 ただのチープな学生映画の様なものをを想像していましたが、インディペント映画としては驚くばかりの高水準な出来栄えです。カーペンターって人は賞には縁がなさそうなイメージですが、USCの学生時代に撮った『ブロンコ・ビリーの復活』で何とオスカー短編映画賞をもらっているんですね。笑いのセンスとあの伝説のラスト・シーンで見せてくれる詩情が絶妙なハーモニーで、とても20代の若造が撮ったとは思えないです。なぜだか宇宙船の中にエレベーターがあって、『ダイ・ハード』をパロった様なシャフトの中でのお笑いアクションもどきなんかもあったりしますが、ん、良く考えたらこの映画の時代には『ダイ・ハード』みたいな映画はまだ一つもないじゃん、すっげー時代を先取りしてるなと感心しちゃいました。あのビーチ・ボール丸出しのエイリアンには苦笑させられますが、これがわずか5年後には『エイリアン』の“完璧な有機体”になるんですから、ダン・オバノン恐るべしです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-11-21 22:55:31) |
3.《ネタバレ》 プロダクツだけなら0点かもしれないけど、シナリオがよいので飽きずに見られる。クルーたちのボケぶりったら。超くっだらないことでモメているし、すごくおかしいの。圧巻はあの、閉じ込められて向こうへ岸へ戻れなくなった例のシーン(説明しづらい)。あんなくっだらないシンプルなシーンであれだけ引っ張れて、しかも飽きさせない。カーペンターの特筆すべき才能はドラマ性(必然性ともいえる)。ラストも皮肉です。「2001年宇宙の旅」」のハルみたいにマジメじゃなくて、しかも「男性」の人工知能くんと、漫才状態突入。誰も思いつかない。もういっかい見てもいいな。いいなあほのぼの感満載で。「お金がない」場合はスネずに「笑い」に持って行くのが正解でありますね。(でも「MUTE」とか「REM」みたいな笑えないのもありか) 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-29 20:55:31) |
2.なんせ20年以上前に観たきりなので、あまり覚えていなかったのですが、皆様のレビュー↓を読んで、記憶が蘇りました。ビーチボールのエイリアンって、傑作TV・SFシリーズ「宇宙船レッド・ドワーフ号」にも登場するのですが、これって前にもどこかで観たことがあるけれど、どうしても思い出せなくてなんかもやもやしていたところ、やっと解決し、気分が晴れました。どうも、ありがとう。いやあ、久しぶりに観たいなあ。 【なるせたろう】さん 8点(2003-03-16 11:35:10) |
1.ジョン・カーペンターとダン・オバノンという、映画界の二大奇人が作り上げた「エイリアン」の原型。とは言っても断然こちらのほうが、映画的「夢」がある。絶対リスペクト!因みにカーペンターは「製作・監督・脚本・音楽」、オバノンは「脚本・特殊効果・編集・主演」と、まさに馬車馬並みの大活躍!(笑) 【3Mouth】さん 8点(2002-05-15 00:39:20) |