フルートベール駅でのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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フルートベール駅で

[フルートベールエキデ]
Fruitvale Station
2013年上映時間:85分
平均点:6.93 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-03-21)
ドラマサスペンス実話もの
新規登録(2014-06-08)【ESPERANZA】さん
タイトル情報更新(2022-02-15)【Olias】さん
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監督ライアン・クーグラー
キャストマイケル・B・ジョーダン(男優)オスカー・グラント
メロニー・ディアス(女優)ソフィーナ
オクタヴィア・スペンサー(女優)ワンダ
ケヴィン・デュランド(男優)カルーソ警官
チャド・マイケル・マーレイ(男優)イングラム警官
脚本ライアン・クーグラー
音楽ルドウィグ・ゴランソン
撮影レイチェル・モリソン
製作フォレスト・ウィテカー
製作総指揮オクタヴィア・スペンサー(共同製作総指揮)
配給クロックワークス
衣装アギー・ゲイラード・ロジャース
あらすじ
2008年12月31日。サンフランシスコのベイエリアに住む22歳のオスカー・グラント(マイケル・B・ジョーダン)は、恋人ソフィーナ(メロニー・ディアス)と新年を祝いに仲間達と花火を見に行く事にする。仲間達とカウントダウンを祝い花火を見た帰り、オスカーは電車内で喧嘩を売られる。乱闘となった所に鉄道警察が出動し、オスカー達はフルートベール駅のホームに引きずり出されてしまう。
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6.《ネタバレ》 彼の名は、オスカー・グラント。まだ22歳のどこにでも居るような平凡な若者だ。カリフォルニアの小さなアパートにまだ籍は入れていないが優しい恋人と一緒に暮らしている。そして、二人にはかわいい盛りの幼い娘タチアナもいる。愛する家族のためにも、オスカーはこれからますます頑張らなければいけない。でも、現実は厳しく、彼自身の遅刻によりスーパーの仕事は2週間前に首になったばかり。過去にちんけなヤクの取引でムショに入った経験もあり、先行きは厳しいがそれでもオスカーは愛する娘のために真人間になろうと誓ったのだ。恋人も母親もそんな彼を精いっぱい支えてくれている。周りに誘惑も多いが、それでも一歩ずつ人生を立て直そうと必死に頑張っていた。そう、あの日あの時に、〝フルートベール駅〟で降りるまでは――。大晦日の夜、オスカーはたまたま乗った電車で過去に因縁のあった知り合いと乱闘騒ぎを起こしてしまう。通報を受けてやってきた白人警官に彼は無理やり電車から降ろされ、ホームで拘束されることに。何も悪いことはしていない。俺が黒人だからか。当然のように抗議するオスカー。騒然としていく駅のホーム。やがて、興奮した警察官によって……。実際にあった、無抵抗の黒人青年を警察が駅のホームで射殺したという事件を基に、彼の人生最後の1日を丹念に追ったヒューマン・ドラマ。のちに幾つものハリウッド大作を手掛けることになるライアン・クーグラー監督らしく、ことさら人種差別の問題を強調しなかったところにまず好印象。お互いに相手のことをそこまで敵視していたわけではないのに、ちょっとした思い込みから起こった悲劇として事件を捉えている。きっとこの監督のスタンスは、人種差別に「怒っている」のではなく、「哀しんでいる」のでしょうね。人種間の対立を必要以上に煽る作品が巷に溢れる昨今、この冷静な視線は素晴らしい。そして、この完璧なまでのストーリーテリングの巧みさ。オスカー・グラントと言う平凡な若者の人となり、そしてこれまで歩んできたであろう人生を過不足なく観客に伝えることに成功している。確かに若さゆえの過ちは幾つも犯してきただろう。仕事をクビになったのも彼の自業自得。でも、だからと言って駅のホームでたくさんの乗客が見守る中、射殺されるほどの罪は犯していない。ある日突然、理不尽にもその人生を絶たれることになった若者の哀しみが静かに伝わってきて、胸が締めつけられそうでした。よくテレビのニュースで流れるようなありふれた事件の一つ一つにも彼のような人生があり、哀しむ人たちがいる。そんな普遍的な事実に改めて思いを馳せられる、良質の人間ドラマでありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2020-04-07 00:01:06)
5.《ネタバレ》 私も大怪我をした日の事をその日の朝から振り替える事がありますが、何でもない1日が最期の日になってしまったという事が上手く表現できていると思います。
DAIMETALさん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-29 23:29:11)
4.《ネタバレ》 客観的に見ようとするならば、主人公は前科持ちで因果応報と見られても仕方ないだろう。ただ、そういうことをされるほど決して極悪人ではなく、弱きものを虐げることをしない家族思いの青年だったかもしれない。もし電車で因縁を付けられなかったら、正月を無事に過ごせたかもしれない。もし黒人でなかったら、確保されても解放されたかもしれない。今度こそ更生するかもしれない・・・しかし、その"もしかしたら"にもう意味はなく、彼の明日は二度とやってこない。真相は謎のままだ。未来はどう訪れるか誰も分かりはしない。ただ、無責任と思いながらも防げた部分はあったのではないか。近い将来、日本でも移民の受け入れが現実味を帯びるだろう。「他人事と思えない」と現状を改善するには、この映画のような事件が日本でも起こらないと分からないかもしれない。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 8点(2015-11-09 22:26:40)
3.《ネタバレ》 差別という人類が抱える闇の深さにいろいろと考えさせられました。
差別の恐ろしいところは、ある種のレッテルを貼ってその人たちを見てしまい、この映画で描かれているような普通の人間としての姿が見えなくなってしまうことです。

恐らく、主人公を射殺した警官も、彼を「何をしてくるかわからない危険な犯罪者」、「彼らは社会を脅かす危険な存在で排除しなければならない」としか見ていなかったのでしょう。

まあ、そういう考えに至らせるような行為を実際にしてしまう輩もいないことはないのでしょうが・・・・・

とても難しい問題です。

TMさん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-01 23:22:55)
2.《ネタバレ》 何気ない黒人青年の一日を追ったドラマが淡々と続き、お母さんの誕生日を祝う為に買い物する様子や、刑務所に服役した過去が明らかになるにつれ段々とこの主人公に感情移入していった。彼の家族に対する愛情や気遣い、将来に対する不安などに触れ、精一杯生きようとする姿に感動した。

それ故に突然起こった悲劇に対して、ただただ衝撃を受けた。

この一人の人物の生涯を鮮やかに描き出した事で、この事件を永遠に忘れさせてはいけないという強いメッセージを感じた。
ヴレアさん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-12 18:23:42)(良:1票)
1.《ネタバレ》 アメリカに今も根深く存在する人種差別。そのやりきれない事件を怒りを抑えるかのように静かに淡々と告発する。
かつては罪を犯し、刑務所に服役した過去を持つ。
しかし子煩悩で、母親や祖母思いの一面。
勤め先を解雇されそうになっても、安易に悪の道に戻ろうとせず、何とかもう一度働けないかと店長に談判する。
買い物に来た白人女性に見せる陽気で人懐っこい一面。
1人の妻子ある黒人の若者オスカーの、事件に至る大晦日から新年を迎える1日を淡々と実に丁寧に描いています。
作品の大半を占める、黒人青年の何気無い1日の描写が効いている。
そんな1日の終わり、新しい年が明けた矢先に起こった事件。何ともやるせない思いが残る。
病院で彼の無事を家族や友人が祈っている。本作を見る者も同じ思いで祈る。しかし・・・。
撃った白人警官は11ヶ月で刑務所を出所したという。
撃った側と撃たれた側、これが逆だったならどうなっていたのでしょうか・・・。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-10 21:43:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.93点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
400.00%
5214.29%
617.14%
7321.43%
8642.86%
917.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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