6.《ネタバレ》 デニーロは、デビューした時から、もう老成していたのだ。
だから名誉を勝ち得ても、浮かれたようなことはせず、
黙々とアクターの仕事をしていたのだ。
ワルが輝いて見えて、そのワルに子どものころに一目置かれる少年。
やがていろんなことを教えてもらい、チンピラとの違いも分かるようになった頃、
別れることになり、少年の頃の事件の意味を知る。
頑固な父親は、心では世間を教えてくれるワルに感謝はしていたのだ。
ただ少年を早く大人にしたことに面白くなかったのだった。
非常に善悪でもの言えぬ微妙な人生のニュアンスを見事に描いた傑作だ。