1.《ネタバレ》 ツボにはまりました。何度も観てしまう、好みの映画です。
舞台はウエスト・ロンドン、新しいタワー、ザ・シャードが見えたり、古いレーダー設備の「象の檻」があったりするところです。
ロンドンだからと言って、わざとらしく雨がザーザー降る場面は、この映画の中では一度もありませんでした。
登場人物は、シカゴでSOHOを倒産させて、ロンドンに来て便利屋をしている修士のトム・ライトと、奥さんで小学校の先生のアナ。
少し前に流産し、スシナイトと称して、子作りに励む夫婦。トムは仕事仲間のマイク・キャロウェイからよその仕事で余った釘などの資材の提供を受けたりしています。
刑事のジョン・ホールデン、薬物中毒で娘を亡くし、方針のうまくかみ合わない上司に悩み、オヤジっぽく、いまだにノキアのガラケーを愛用しています。
007M役のジョディ・デンチ似の女性薬物依存症向けシェルターを運営する奥さんがいます。このシェルターは政府の援助が打ち切られたとのこと。
警察の同僚では、彦丸似の事務方ダンカンの捜査協力を得たりしてます。悪役は、プラトーン、トム・ベレンジャー似のジャック・ウィトコフスキー、
麻薬取引現場で弟のボビーを裏切りベンに殺され、リキッドOという麻薬ヘロインと、その代金22万ポンド(183円換算で、4千万円)をベンに持ち去られました。
そのベンに数ヶ月前にベースメントの部屋貸しをしていたのが、トム夫婦でした。あまりのTVの音のでかさに苦情を言おうと部屋に踏み入ると、
腐臭の中でベンは亡くなっており、天井から4千万円を発見、税金滞納での退去勧告や、アナは友達のサラ、かわいいジュリアン(アナが名付け親)に
ドラム式の洗濯機を気前よくプレゼントしたり、体外受精の相談にクリニックにお金を使ったりしてましたが、
ジャックに家に踏み込まれたり、麻薬の胴元フランス黒人のジンギスカンとその相棒アンドレをジャックにぶつけたり、最後はヒースロー空港近くの古屋敷での対決となります。
黒つや消しジャガーやメッキのコルトガバメントでのドロー・シュートはお見事でした。アンドレおでこ釘は気の毒でした。
解決後、刑事から現場で焼け残って、消防士から受け取ったという札束2つ(2〜300万円?)をトム夫妻は受け取りましたが、
刑事はその残りを得たのではないかと私は思いました。奥さんのシェルターの資金のために。。結局悪人が7人すべて死亡しましたから。
死人に口無し、工作は難しくない。闇の金だし
妊娠検査薬が+印になり、ライト夫妻はアメリカに帰国でしょうか?
エンドロールで流れる、パンチのある昭和ど演歌を彷彿とさせる、カナダのグラミー、ジュノー賞歌手、セレーナ・ライダーのフォー・ユーもたいへんインパクトがありました。