2.《ネタバレ》 前編ではその判断に狂いのなかったシヴァ神様だったが、後編では一変して過ちを犯す。
母でありつつも、国母として国の規律も守らねばならぬ苦悩が…とかなんとか書きたいところなのだが、後編のシヴァ神様はとにかく愚か。
感情的に間違った判断を下す場面が多いのだが、おかげでそのことを素直に認めて悔いるシーンが際立ったように思う。
そして前編冒頭の、自らの命に代えて孫を助けるシーンが生きてくるのだ。
それにしても、バーフバリがカッコいい。カッコよ過ぎる。
盗賊に襲われた小国を守る場面なんて、ジョン・ウーばりのスローモーション多用で痺れた。
二丁拳銃ならぬサンフレッチェ弓道で王女の心鷲掴み。
顔は二枚目じゃないのに、決めポーズがいちいちカッコいい。
カッタッパもコミカルな表情からシリアスな表情まで、とにかく脇役ぶりが素晴らしく、劇中最も愛される役なのではないか。
残念なのは、アヴァンティカの出る幕がほとんどなかったこと。ま、回想シーンが多いから仕方ないんだけど。
政治が絡んで、前編の勢いは少し削がれたものの、充分過ぎるエンターテーメント。
スペクタクル、ではなく、叙事詩。