9.《ネタバレ》 実写化映画としてはかなり成功しているほうではないでしょうか。
みんなはまり役ですけど、特にジーニー役のウィル・スミスがすごく良い。
実写にしたことで、アニメより人間寄りなヴィジュアル。『魔人と人間』という利害関係から始まり、いつのまにか友情が育まれていく様子が微笑ましかったです。
アラジンとジャスミンのロマンスも良かったです。
魔法の絨毯やアブーも良い仕事をしていましたが、アブーがちょっとリアルモンキーすぎたかな・・・。
とにかく出てくるキャラクターがみんな魅力的でした。
ジャファーはちょっと憎たらしさというか、毒気が足りない気はしましたが。
ミュージカルはどちらかと言えば苦手。
でも『ホール・ニュー・ワールド』はディズニーのなかでも大好きな曲。二人で絨毯で夜空を飛ぶ有名なシーンは見入ってしまいました。いや、聞き入ってしまったというほうが正しいか。アラジンの歌唱力がもうちっとな感じはしましたが。
その一方で、ジャファーに捕まったジャスミンが突然歌いだすシーンは、ストーリーの流れを断ち切るかのように唐突で、ついでに言うとちょっと長い。
自分の身分を告白するアラジン。そんなアラジンを心配して、アラジンとジャスミンの恋が上手くいくよう最後の願いの提案をするジーニー。でも微笑みながらジーニーの自由を願うアラジン。・・・もう感動しちゃいましたよ。
こーゆーわかりやすくて、ぐっとくる感動を味わえるのが映画の醍醐味。
小難しい映画ばかり作ってないで、こーゆー『王道』『直球』『正統派』な映画が世にたくさん出ることを切に願うほど、良い映画でした。