14.《ネタバレ》 子供の頃に見て、ショックと感動を覚えた映画です。
だけれども、最近は特攻賛美とかなんとか、今の感覚からする強引な左翼的批判が強いので正当な評価がされにくいんだよね。政党的な評価ばかり目立つ。こういった後付け評価はどうにかして欲しい。映画の中の男女差別批判やポリコレごり押しなんかもやめて欲しい。楽しさ、感動を与える映画でいいんです。思想的な映画はそりゃいいんだろうけど、そういった思想映画じゃない普通の映画を、ポリコレ的観点から批判するのは筋違い。普通の映画をスポイルさせる批判は願い下げです。
本作は、作劇としては、すごく良くできている。特に白色彗星の外形を吹っ飛ばして、巨大惑星帝国潜入から、超巨大戦艦出現と、敵はただ一か所にとどまっているだけなのに、次々と絶望感を与える変化なんか、当時としては画期的だった。
今見ると絵が古臭いとか批判を受けているけど、ヤマトはあの絵がいいんです。なんなら、もっと松本零士風にしたってかまわない。最近のオタクリニューアルヤマトの絵と平和主義とポリコレは、ヤマトには似合わない。
ただ、ヤマトはこれで終われば伝説の作品で終わったはず。拝金主義のために、ヤマト2で結末を変え、続々と自己模倣の続編を作り、最近のリニューアルシリーズまで続いているから、陳腐化もいいところになってしまった。
このアンチテーゼとして作られたガンダムも、ファーストで終わればいいものを、結局延々とシリーズ化して陳腐化。
他の国では・・・と思ったけど、アメリカもスターウォーズからアベンジャーズまで同じことをやっているし、欧州もアジアも・・・結局、どこの国でもこういったシリーズ化から陳腐化への流れは止められないものなんだねえ。
上映当時は沢田研二の曲からなにから楽曲が多すぎて「ミュージカル・ヤマトですか?」という批判があったけれども、覚えている人はいないだろうな。
「軍艦マーチ」に並んで「宇宙戦艦ヤマト」は海上自衛隊の定番となりました。願わくは、漢字艦名の旧海軍から、ひらがな艦名の自衛隊、そして、カタカナ艦名の未来の宇宙船が本当に実現しますように。