8.《ネタバレ》 これは面白いですね。『コール』に設定が似ていますが、あっちより好きかもしんないです。
まあ人によっては『どっちもどっち』でしょーが。
個人的には、こーゆー『子供が機転を利かすサスペンス』って好きなんですよね。
最大の見所はジェシーが歌を歌うシーン。そして母親のアギーが娘の唄に気付いたかどーか確認するシーン。緊迫感があります。
そしてネイサン、アギー、キャシディ刑事が、それぞれのフィールドで事件の核心に迫り、ストーリーが同時進行で一気に加速する中盤がクライマックス。ここが一番面白いです。
後半はややトーンダウンするものの、中だるみするほどではありません。
本来であれば、エリザベスの回想シーンに驚くべき真相が隠されていたりして、終盤でもう一回くらいあっと驚く展開があったりするのでしょうが、残念ながらそれはありません。本当にただの思い出です。少女エリザベスが父親の棺にすがりついて数字をなぞるシーンはそれなりに感情移入しますが、涙を誘うほどではありません。やはりもとはと言えば、エリザベスの父が『強盗』で『裏切り者』ということに事の発端をなしているせいでしょう。
ただ娯楽サスペンスとしては十分。わかりやすい。面白い。ハラハラする。見応えがあります。
どんな作品にだってつっこみどころはあります。この作品にもあります。いくらでもあります。
ですが面白ければ、あえて粗探しをする気は起きません。要は、見ている人をそーゆー気分にさせないことが大事なんじゃないかと思います。
映画とは関係ないですが、若くして亡くなったブリタニー・マーフィとスカイ・マッコール・バートシアク。映画の中ではこうして永遠に生きつづけるから、映画って凄いですよね。