6.《ネタバレ》 何かあると警察にいちいち通報するお婆ちゃん。警察にとってはちょっと厄介者ですが、
そのおとぼけ具合と正義感。本作の様々な要素の伏線となる、お婆ちゃんのキャラを決定付けるこの冒頭が最後まで効いています。
音楽家に扮する泥棒一味に何とも味のある顔ぶれが揃っていて、彼らのドタバタぶりだけでも十分面白いのですが、
その上を行く魅力と存在感を見せるお婆ちゃんを演じた女優さんがあまりにも素晴らしいです。
ワルには違いないですが音楽家に扮し、お婆ちゃんの前では紳士的に振舞う泥棒達。それがもたらす笑い。
作品の至る所にちりばめられた英国調の笑いがたまらない。
終盤はかなりアクの強い展開となりますが、汽車と煙の使い方が絶妙。
お婆ちゃんが疲れて寝てる間に、泥棒一味は結果的には自分達で自分達を罰してしまい、
目覚めればお婆ちゃんは一夜にして大金持ちになっていました。めでたし、めでたし、でいいのかな?