18.《ネタバレ》 最初、コントのようなフケたメイクをした佐藤浩市を見たとき、一瞬引いてしまったのだけど、 回想の西本願寺のシーンから一気に引き込まれた。 久石譲の音楽も相まって、本当にかっこよかった。 演じる俳優さんの年齢が高過ぎないか?と、それも気になったけど、 演技力のおかげか気にならなくなった。 実際この映画を初めて見たときは、 いいお話なのにどこかリズム感が悪いというか、 (死ぬ前の中井貴一の非常に長い一人語りといい) いろいろ違和感が残った。 それでも8点なのは、 根底に流れるものに美しさを感じるから(原作からかな?)。 当時、堺雅人という俳優を知らなかったが、 彼が演じた沖田総司には釘付けになった。 少し狂気をはらんだこの沖田総司が、 個人的には一番しっくりくる。 【クロリン】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-02-23 23:48:31) |
17.近年の時代劇の中でも珠玉の出来映え。中井貴一や佐藤浩市ら役者陣の魅力が十二分に発揮されている上に、迫力のある殺陣や回顧録という体をなしたわかりやすい展開は、まさにエンターテインメントと呼ぶに相応しい。後半の几帳な語りさえ無ければ満点だったのに惜しい。「おもさげなかんす」は名台詞だと思う。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-03 12:31:31) |
16.近年の邦画の中で上位の傑作の部類に入るのではないかと思う。しかし終盤の過剰かつ冗長な独白の場面さえなければ・・・もしかしたら最高級傑作にもなり得たのに、、、本当に真面目に残念。この作品での中井貴一の演技は邦画の歴史に残るものではないかと思わせるほどだった。久しぶりの爆泣で10点満点つけたい気持もあるが、「あの場面」でマイナス2点。 【ぱたぱた】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-13 17:42:47) |
15.《ネタバレ》 義士伝という名の通り義を貫く侍の物語、のはずだが義の話が出てくるのは後半になってから。 それよりも全体を通じて感じるのは主人公吉村寛一朗の家族に対する強い思い。 家族を守るためには脱藩という藩、藩主に対する不義もいとわなかった。 いやだからこそもうこれ以上不義はすまいと一途に突っ走ったのか。 しかし最後はどうだろう。 結局死に切れずに藩に助けを求めた。 その思いはやはり家族への想いからだろう。 すると何をもってして義というのか。 何に対する義なのか。 どうもすっきりとしない展開であった。 しかしストーリーは面白い。 出演者もみな良い。 特に主人公の中井貴一。 CG特撮の使い方もうまかった。 切腹前の長台詞はたしかに、長かった、いや長すぎた。 あそこまで全部心情を吐露しなくても観客にその思いは伝わったはずだ。 だが切腹後のシーンは余分とはいえない。 確かにあそこまで描かずとも映画として終わらせることは可能だったろう。 しかし最後の最後まできっちり描ききる、という手法も十分ありだ。 悪くなかった。 すっきりと映画を見終わることが出来たように思う。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-13 13:44:04) |
14.主人公の考えにすごく共感が持てた!!彼こそ本当の武士じゃないかなって思う。 【ゆきむら】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-05-05 17:14:27) |
13.《ネタバレ》 新撰組が好きなので小説読んだり資料調べたりしていて、私の中で勝手なイメージが出来あがっているわけでして、ですから沖田より年下で二十歳ほどの斎藤一が佐藤浩市さんというのは失礼ながら年齢が高いのではないかと(実年齢との相違は時代劇の常かもしれませんが)鑑賞前から思っていたのですが・・・観終わる頃にはしっかり斎藤一でした。 いやぁ~それにしても貫一朗は強い人ですね。いわば二度と戻れぬ単身赴任状態なのにいつも笑顔絶やさず、斎藤の凍った心も溶かしてしまうほど周囲に目が届き、守銭奴と罵られても初志貫徹。人間の真の強さというのは、なにも胆が据わっているとかじゃなく過酷な状況下で貫一朗のように振舞えることだと思います。当時お国のために戦った幕末志士たちとは一線を画し、ただただ家族を想い戦い続けた貫一朗は会社との関係が希薄になった現代人にとって共感し易いキャラクターではないでしょうか。・・・ただやはり既に多数の意見が出ておりますが、貫一朗のモノローグは冗長でお涙頂戴的な感じがして興ざめです。しかも聞き取りづらい;。 ちなみに堺さんは大河ドラマの山南の役もピッタリでしたが、この狂気の秘めた沖田の方が似合っていると思います。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-14 23:45:06) |
12.ちょっと知るのが遅すぎました。出稼ぎ侍と言われた吉村貫一郎が主役?佐藤浩市が斉藤一!どんな作品なんだ?ちょっと面白そう。程度のノリで見ましたが、期待の3倍以上だった。原作はどんなだろう?読みたい!!ベストセラー?そうなのか!あの美しい盛岡で吉村がどうやって殺人剣を身に付けたのか、とか書かれてるのかなぁ。あー読みたい。こんなに原作が読みたくなった映画は初めてだ!明日買いに行こ!「壬生義士伝 新選組でいちばん強かった男 」なに!そんな物もあるのか!吉村を渡辺謙!なに!それも見たい!! 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-23 05:27:54) |
11.義のために生きるということは格好良い。そんな生き方をしたいと感じさせる。言葉の分かり難い部分が有り、少し残念。 【クロ】さん 8点(2005-01-17 01:09:40) |
10.《ネタバレ》 かっこいい~~!!!武士最高!!これとラストサムライを見てそう思った。 吉村がラストの方で敵に突っ込んでいくシーンは泣けました! 【ハリソン】さん 8点(2004-08-13 10:24:34) |
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9.《ネタバレ》 家族・男女・友、すべての愛情が悲しかった。中盤以降、不覚にも涙出まくり。沖田総司のイメージがちょっと違う(気持ち悪い)こと、“生き残り組”の老人メイクがあまりに酷かったこと、佐藤と村田の出会いが偶然にしてはあまりに無理やりであったことが不満。全体的にはおもしろく観れて満足。 【いわぞー】さん 8点(2004-06-18 22:38:03) |
8.《ネタバレ》 武士道とは何ぞや。武士道とは死ぬ事と見つけたりを地で行く物語。 しかしやはり肉体的な死を恐れぬとは言っても、愛する家族を考えると、それは常に非業の死であったであろう事は否めません。 そんな気骨など無いだろうと思われていた男が、実は在野に咲く武士の華だと気付いたとき、彼は藩史に残る武士として、新撰組隊士として壮絶に散ったという展開が悲しいです。 画面のこちら側からはまるで自分が物陰から見守るような気持ちで鑑賞してしまいました。 中井貴一の朴訥とした中に剣の達人像を押し込めた演技が光っていると思います。 【白狼】さん 8点(2004-06-03 18:52:42) |
7.中井貴一・佐藤浩市のコンビが良かった。ラストはちょっと冗長では?導入部分の話とエンディングの部分の村田雄浩さんは上手すぎ!!あのやさしい語り口が胸にジーンと響いてくる。 【流星】さん 8点(2004-04-13 09:16:50) |
6.原作は未読ですが、渡辺謙のドラマを見てから本作品を見ました。お陰ですんなりと話に入っていけましたが、あまり新撰組を知らない人にはどうだったのでしょうか?新撰組って一人・一人に物語があるから「これは誰?」って役者さんを見ると考えてしまった。その点ドラマの方は字幕で名前が出たので「ふむ、この人があの人か・・・」と分かり易かったです。 中井貴一の吉村貫一郎は良かったですね。鋭い渡辺謙とはまた違ったちょっとコミカルな所が思わずくすっとなりました。佐藤浩市の斉藤一は、う~ん、怪しい感じはドラマの竹中直人の方が上かな?ぬい役の中谷美紀。ちょっと綺麗過ぎ。しづ役の夏川結衣はOKでした。・・・・ってドラマと比べてはいけませんね。 自害シーンが長いと言うことですがこれはドラマも映画も一緒。 生命力長いなぁ~と関心します。 その後からは泣きっぱなし。子役って言うか子供役の子たち上手すぎ!チビノリダー、立派になっておねいさんは嬉しいよ。 【あずき】さん 8点(2004-03-14 16:46:19) |
5.《ネタバレ》 中井貴一演じる吉村の、普段ときりっとしたときのギャップがあり素敵でした。家族の前では優しき父であり、戦場では勇敢な武士として生きる姿に感動しました。佐藤浩市と中井貴一が別れるとことなったシーンは、この映画でもっとも男を感じる部分だと思います。自分は食わずに、人に食べ物を分けてやる優しさ、官軍の鉄砲隊に一人突っ込んでいく勇敢さ、吉村貫一郎という人の魅力が凝縮されているシーンです。 【暇人】さん 8点(2004-03-08 23:35:13) |
4.中井貴一の演技が光る。粗や綻びは多々あるが、それでも原作を二時間でよくまとめている。去年で一番泣けた作品。原作を知っていても知らなくても楽しめると思う。 【K】さん 8点(2004-01-17 21:06:55) |
3.《ネタバレ》 私も多くの方と同じく原作読んでから映画を観ました。原作のファンとしては、「え~!」なところは随所にみられます。というか、当たり前なんだけど端折ってますね~。話かえてますね~。原作のネタバレになりますが、原作で重要なウエイトをしめている「まだ見ぬおぼッ子=次男の貫一郎」(映画ではケイジロウになってたけど)が、出てこない…。その子が養子に出されるときに書かれた大野次郎右衛門の手紙も出てこないんですよね~。泣けるのに…。原作では斎藤一以上に重要な役の大野次郎右衛門・千秋・吉村嘉一郎が、映画では弱かったですね。原作では嘉一郎が戦死するとことで「生まれ変わってもまた父上と母上の子供になりたい」的なことが書かれていて、ここがまた泣けるんです。原作で私が好きなシーンや台詞がほとんどカットされてたので、そこはちょっとがっかりでした。でも映画ということで割り切ってみると、なかなか良い出来ではないでしょうか?やはり泣けるし…。吉村貫一郎と斎藤一のつながりは、よく描けているように思えるし。中井貴一と佐藤浩一は、さすがにうまい!ただ、沖田総司と斎藤一が同じ位の年齢で、吉村貫一郎が10才以上年上なようには見えませんでしたけどね^^; 【へっぽこ】さん 8点(2003-10-10 13:27:28) |
2.小説よりよかったと思います。わかりやすいし、まとまってるし。色んな細かいマイナス点も音楽で帳消し。沖田総司の怪しさも丸。ただ、中井貴一の前半のあんまりにもな情けなさにちょっと減点です。 【映画の魂】さん 8点(2003-09-25 06:04:06) |
1.《ネタバレ》 私は浅田さんの原作を読んでから映画を観ました。かなり原作から外しましたね。大野千明と斉藤一は原作では聞かれる方でした。それと伊藤一派を新撰組が襲撃する場面はまったく史実を無視した物で残念でした。演出上しかたないのでしょうがいくつか上記のような原作無視・史実無視があり、それだけがマイナスですね。みなさんが指摘する吉村貫一郎の死の前の長い台詞。これだけは原作に忠実でした。私はこのシーンでじーんと来ましたよ。彼がその死まで表に出すことのなかった感情がここで全て吐き出された。いいシーンじゃないですか。でも人の好みがありますので、このシーンが嫌だという人がいるのもわかります。衣装については「御法度」に比べればまだいいでしよ?役者の名演がマイナス面をカバーしたとも言えますね。 【RYOU】さん 8点(2003-07-28 13:56:47) |