モロッコのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 モ行
 > モロッコの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

モロッコ

[モロッコ]
Morocco
1930年上映時間:92分
平均点:6.94 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
公開開始日(1931-02-25)
ドラマラブストーリーモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2003-08-03)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-04-09)【TOSHI】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジョセフ・フォン・スタンバーグ
助監督ヘンリー・ハサウェイ(ノンクレジット)
演出山田悦司(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストゲイリー・クーパー(男優)トム・ブラウン
マレーネ・ディートリッヒ(女優)エイミー・ジョリー
アドルフ・マンジュー(男優)ラ・ベシェール
エミール・ショータール(男優)フランス人の将軍(ノンクレジット)
加藤亮夫トム・ブラウン(日本語吹き替え版【PDDVD】)
黒沢良トム・ブラウン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤波京子エイミー・ジョリー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤和夫【俳優】ラ・ベシェール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
家弓家正セザール副官(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
翠準子セザール夫人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
細井重之軍曹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
相模太郎(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
八奈見乗児(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
緑川稔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
沢田敏子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
辻村真人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤正之(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
村松康雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
野本礼三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
津嘉山正種トム・ブラウン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作ベノ・ヴィグニー戯曲「エーミー・ジョリイ」
脚本ジュールス・ファースマン
作詞レオ・ロビン〔作詞〕“What Am I Bid for My Apple?”他
挿入曲マレーネ・ディートリッヒ“What Am I Bid for My Apple?”他
撮影リー・ガームス
ルシアン・バラード(ノンクレジット)
製作パラマウント・ピクチャーズ
ヘクター・ターンブル(ノンクレジット)
制作グロービジョン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ハンス・ドライヤー
字幕翻訳清水俊二
菊地浩司(リバイバル)
あらすじ
モロッコへ向かう船に乗る舞台芸人たち。片道だけの切符を手に流れて行く彼らを、船員たちは「自殺志願者」と呼ぶ。酒場の歌手アミー・ジョリーは、モロッコで金持ちで国際人の紳士ベシェールと外人部隊の兵士でプレイボーイのトムと出会う。男を信頼できないアミーと、女を信用していないトムとの間に恋が芽生えるが、彼は副官夫人の愛人だったことから、トラブルが生じ、戦場送りとなってしまう。トムはアミーとヨーロッパへ逃げる約束をするが、ベシェールがアミーに求婚していることを知って自ら身を引き、砂漠の戦場へ行軍していく。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
5.《ネタバレ》 大変灰汁の強い、大人の恋愛映画だ。男を信じられなくなった女と、女を信じられなくなった男が異国で邂逅する物語。女、アミーは流れ流れてモロッコに辿り着いた旅芸人で、舞台で歌を唄うが、林檎も売る。男、トムは三年前に過去を捨てて、外人部隊に身を投じた二枚目の兵士で、女には目がなく、上官の妻との関係が露見して問題となる。二人は一目で相手を気に入るが、心に傷があるため疑心暗鬼で、気持ちの探り合いで終始する。トムの前線行きが決ると、トムは脱走を決意し、アニーを誘った。アニーは誘いに応じる。ところが、アニーが金持ちと婚約しているのを知ったトムは身を引く。また男に騙されたと思った女が、別の男との結婚に同意しながらも、男を忘れられず、男の本心を知って追いかけるまでの心の動きが肝だ。劇的な展開は無い。
気怠げな上目遣いの表情、甘ったるい指の仕草、軽妙で洒落た会話、物憂げにくゆらす煙草、ルージュの別れの伝言、鏡に投げつけられる酒、飛び散る真珠、卓子に彫った名前、裸足で後を追う姿、様々の洗練された恋の仕草や表情が見られのが特徴で、この映画の最大の魅力だろう。アミーの仕草はとりわけ魅力的だ。
擦り切れた心が癒えるには、異国と言う舞台が必要だった。人は異国にいると、時に望郷の念にかられ、時にもの寂しくなり、世捨て人の心もつい緩みがちになる。暑苦しい日中、灼熱の砂漠、そして戦争という悲劇が気持ちを駆り立てる。二人の心の渇きと憔悴を暗示するのに相応しい。この映画は舞台立てに成功し、且雰囲気づくりが秀逸だ。とても才能のある監督と思う。遺憾なのはトム役の役者が大根であること。
尚、砂漠では水分の蒸発が著しいため一日6Lの水が必要となる。その為、砂漠を横断するには食糧と水を運ぶラクダか馬が不可欠とで、軍隊が歩いて横断できるものではない。又日中の砂の地表温度は70℃以上にもなるので素足では灼けてしまう。監督は全てを承知の上で、あえてあの衝撃的な最終場面を選択したのだろう。印象に残った科白は次の三つ。「結婚するほどの男はいないわ」「女にも外人部隊があるのよ。ただし、制服も軍旗もない。勲章はもらえない。だけど勇敢よ。傷つくのは心だけ」「もう一度、男を信じさせてくれるの」
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-30 03:43:34)
4.《ネタバレ》 もしも役者のタイプというものを大まかに①演技力がなくてオーラもない。②演技力はあるがオーラがない。③演技力はないがオーラがある。④演技力があってオーラもある。という4つに分けるとしたら、普通の役者さんというのは①→②→④の過程を経て成長していくものだと思うのですが、このクーパーという人は「いきなり③の状態でデビューして、しかもその後も生涯を通じて③のままの自分を貫き通した」という豪傑タイプの人だったのだと思います。ジョン・ウェインのように①→③の順に「成長した」のではなく、あくまでも最初から一貫して③だったというのが面白い人です。こんな人がひょっこり出てきたのは単に時代のせいでしょうか。あるいは、ズバ抜けたハンサムであるという条件と、デビューが遅かったという条件とが重なった事により、「俺は演技なんて知らない。だが長いモテモテ人生のおかげで女性のハートのつかみ方だけは経験で分かってるんだぜ~!」というような状態だったからでしょうか。ま、ともかくこの稀有の役者さんの特性が結果的に上手く生きたなと思えるシーンがあります。ディートリッヒからこっそり貰ったカギでクーパーがディートリッヒの部屋を訪れるシーン。ここのシーンでは、二人が腹の探りあいを兼ねた「カッコつけ合戦」ともいえるやり取りを交わすのですが、徐々にクーパーの方が、「む、これは相手の方が一枚上手だったか」というような感じで押され気味になり、終いには「いや、あんたにはまいったよ」という感じで一時退散してしまうことになるのですが、これが「オーラというハッタリのおかげで、ディートリッヒになんとか上辺だけは対抗して見せるが、全体としては、演技学校に通った事もあるディートリッヒの圧倒的存在感とのレベルの違いを見せつけられて、まるで子ども扱いされてしまう」という具合に、二人の役者としてのテクニックの差とシーンの内容とが上手くシンクロしてとても面白く観ることが出来るんです。スタンバーグがこのような効果をどこまで「意図的に狙って」作ったのかは私にはわかりません。例え結果的にだとしても、この二人による他の映画ではちょっと例がないと~ってもヘンテコな空気感は凄く面白い、貴重だ、ナイスだと私は思うのですが、どうでしょうか。確かに変わった映画で、万人に(特に若い人に)オススメ出来る映画ではありませんが、私はすっごく好きです。8点です。
バーグマンの瞳さん [地上波(字幕)] 8点(2013-10-01 21:26:16)
3.《ネタバレ》 惹かれ合いながらもお互い心に壁を作っているアミーとトム。共に二度と同じ思いを味わいたくない、傷つけあう恋愛を経てきたのでしょう。二人のザラザラした心中はやるせないものがあります。彼女は最後の最後に自分に正直になり砂漠の彼方へと消えて行きました。再び傷ついてしまうのに・・・・・。その光景は観客と共にべシェールの眼にも焼き付いているのです。彼の様な男性を紳士と呼ぶのでしょう。彼に点数の全てを捧げます。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-16 02:10:36)(良:1票)
2.《ネタバレ》 スタンバーグ監督はディートリッヒの女神のように崇拝していたのでしょうか。とにかく彼女を中心に、彼女が美しく見えるよう、細心の注意を払って映画を作っています。年代物なので、画像は悪いですが、何も凝らないシンプルなモノクロ画面が美しく、燕尾服とトップ・ハット、煙草の煙りに100万$の足、ハスキーな歌声、そして女性とのキスまで、とにかくサービス満点。でも、この監督は相当の職人です。趣味に走りすぎず、彼女のプロモーション・ムービー一歩手前で止めて、ちゃんとした恋愛映画を作っています。トーキー初期らしく音も大事に撮っていて、特に真珠がバラけるところが秀逸です。それでも、相手役がミス・キャストだと駄作になったでしょうが、よかったことに、相手役は上品な金持ち紳士を演じたら右に出る者はいないアドルフ・マンジューと若き日のゲイリー・クーパー。クーパーはちょっと2人に押され気味ですが、それでも格好いいですね。
はっきりいって、この映画は主役3人の存在感だけで成り立っています。話自体には全くヒネったところはないし、その後の2人に未来はないでしょうが、アミーとトムが交わす2本指の挨拶、鏡に書いたルージュの伝言、砂漠に脱ぎ捨てたハイヒールと、これでもかというくらいに小道具の使い方とポーズが決まっていて、映画が格好よければそれでいいんだという、有無を言わせない強引な説得力が伝わってきました。はい、砂は熱くないですか?なんて野暮は言わずに、格好よかったとだけ言いましょう。あと、蛇足ですが、アミーの持っていた2体のお人形がなんか妙に味があってよかったです。
くなくなさん [DVD(字幕)] 8点(2004-07-04 22:58:47)(良:1票)
1.これが「愛」っちゅーもんですね。タバコを吸う仕草が印象的です。そしてあのラストシーン。最高の締めくくり方です。
西川家さん 8点(2003-12-11 16:10:41)
別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.94点
000.00%
100.00%
200.00%
313.03%
439.09%
5618.18%
6412.12%
7515.15%
8515.15%
9515.15%
10412.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
chart

【アカデミー賞 情報】

1931年 4回
主演女優賞マレーネ・ディートリッヒ候補(ノミネート) 
監督賞ジョセフ・フォン・スタンバーグ候補(ノミネート) 
撮影賞リー・ガームス候補(ノミネート) 
美術賞ハンス・ドライヤー候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS