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非常線の女

[ヒジョウセンノオンナ]
Dragnet Girl
1933年上映時間:100分
平均点:7.50 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
アクションドラマラブストーリーサイレントモノクロ映画犯罪ものヤクザ・マフィアハードボイルド
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タイトル情報更新(2024-02-20)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督原研吉(監督補助)
キャスト田中絹代(女優)時子
岡譲二(男優)襄二
水久保澄子(女優)和子
三井弘次(男優)宏(「三井秀男」名義でクレジット)
逢初夢子(女優)みさ子
笠智衆(男優)警官
竹下景子(音声版)
中井貴一(音声版)
原作ジェームス槇
脚本池田忠雄
撮影茂原英雄
厚田雄春(撮影補助)
木下恵介(撮影補助)
配給松竹
美術脇田世根一
編集石川和雄
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1.《ネタバレ》 恥ずかしながら小津安二郎がギャング映画的な作品をサイレント時代に撮っていたとは知らなんだが、たしかにこの作品にはハリウッド映画の影響が強く感じられるけど、まあ言ってみればギャングというよりは小津版任侠映画といったところかな。元ボクサーの岡譲二はヤクザというよりは与太者のボス、田中絹代はその情婦だが昼は普通の会社でズべ公の本性を隠し大人しく上品なOL(当時は女事務員と言うのが正しいか)なのである。手下には“姐御”と呼ばれる存在なのに、言い寄ってくる社長の息子の副社長をおぼこっぽいふりをして貢がせるしたたかな女です。岡のグループに入ってきた不良学生には姉がいて、弟を更生させようとする彼女と出会ってから、岡の与太者稼業が思わぬ展開になってくるんです。 確かに本作はギャング・任侠的な要素が濃厚ですけど、さすが松竹らしく女優を愛でる映画なんです。戦後の田中絹代しか知らなかった自分ですが、当時20代半ばの田中の顔つきの幼さには驚かされました。これじゃ昼間のOLはともかくとしてもギャングの情婦という役柄はミスキャストという声があるのも止むを得ないかもと思います。でも演技力は確かなもので、終盤の展開ではなんかホロリと来るものがありました。しかしなんといっても姉役の水久保澄子を知ることが出来たのは大収穫でした。松竹歌劇団出身の彼女は当時まだ17歳、その目を引く美貌は元祖アイドル女優とも言われているのは納得です。そんな将来を嘱望されていた彼女ですが、自殺未遂を図ったり移籍した日活ではいろいろと揉め事を起こした挙句に35年にフィリピン人と電撃結婚して渡比、2年で離婚して帰国したけど映画界からは追放状態でその後映画出演はありませんでした。本作を観る限りでは美貌だけでなく引き付けられる演技力も持っており、このままキャリアを積めば原節子並みの大女優になっていたかもしれないし、実に残念なことです。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2024-11-23 23:10:24)《新規》
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
600.00%
7233.33%
8116.67%
9116.67%
10116.67%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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