18.《ネタバレ》 これは怖い。前半、不気味で不穏で程良い緊張感。後半はたたみかけるようにスラッシャーホラー。 前半さすがにひっぱりすぎで、ちょっとダラダラしちゃったことを除けば、スラッシャー系ホラーとしては一流。不条理系ホラーとしては超一流です。あの狂った家族の、何もしていないときの怖さといったらなかったね。 人って、『何もしていないとき』が一番怖いかもしれないです。『今から自分の身に何が起こるのか。』、これがはっきりしないときの、不透明なドキドキ感がたまらない。とにかく、『説明が一切無い』、というのは怖いものです。 かと言って、レザーフェイスがチェーンソーふりまわし始めたら怖くないのかといったら、それはそれでやっぱ怖いのです。 レザーフェイスの、最も暴力的でありながら、最もコミュニケーションが取れない怖さ。彼の何を考えているのかわからない怖さっていうのももちろんありますが、『躊躇のなさ』がやはり一番怖い。まるで子供が虫の羽を無邪気にむしっちゃうような、無機質で無感動な暴力。それが自分に向けられるってのは、凄い恐怖感を煽られます。 話は変わりますが、個人的にホラー映画で好きな瞬間ってのがあります。 『窮鼠ネコを噛む』とか、『一矢報いる』とか、『形勢逆転』とか。そーゆーシチュエーション、たまんないんですよね。僅かなチャンスをものにする、その一瞬でしか感じられない爽快感。ホラーで一番テンションが上がる瞬間です。 レザーフェイスの腕を切り落としちゃうのも凄かったのですが、何といっても保安官を何度も轢いちゃうラスト。 『いけいけー』って、久しぶりにフィクションの世界を応援しちゃいましたね。 まあなんだかんだ言って、一番怖いのは『チェーンソー』だったりします。あの問答無用の攻撃力。そして『音』。チェーンソーって、なんであんなに凶悪な音をしているんだろう。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 14:39:51) (良:3票) |
17.《ネタバレ》 真っ暗な劇場で見ないと、この怖さは伝わらない。公開数日後に見たこの映画は、怖かった。ビジュアルはとても現代的に、洗練された印象。丁寧に、かなりこだわって作られている。ケンパーがレザーフェイスに頭をハンマーで殴られるシーンはオリジナルを超える衝撃とインパクト。しかしレザーフェイスの怖さは過去作にある暴力によるそれの延長線上に過ぎない。本当に怖いのは人間による、理不尽で不条理な行為。リー・アーメイ扮する保安官は正にその塊である。移動する車の中でのやり取りはとても不快で不安で、家の中に連れ込もうと引っ張り、必死で抵抗するモーガンの姿に心底恐怖を感じた。後半はやはりレザーフェイスとの攻防がメインになってしまったが、リメイク作としては稀に見る出来栄えだと思います。 【miki】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-03-19 21:25:28) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 『悪魔のいけにえ』のリメイクなんて、また無謀なことを…と観る前には思ったものだが、これがなかなかどうしてイケてるじゃない?90年代はサイコスリラーブームで、こうした直球ホラーがあまり製作されなかったこともあり、この開き直った残虐っぷりには恐れ入った。事態が悪い方向にしか転がらないという、不条理極まりないストーリーに、レザーフェイス・ファミリーの素敵なイカレっぷり(リー・アーメイさん最高!!)、そしてジェシカ・ビールのバスト、と見どころ満載。名作のリメイクなんてマイナスイメージにばかりとらわれていないで、素直に血塗れホラーの復活を祝おうじゃないか! 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-26 20:38:54) (良:1票) |
15.こりゃ怖い。キャラ設定がジェイソン的ではあるけど、より悪趣味性を持たせているのでタチが非常に悪い。別に殺人シーンを見なくとも、ヤツの隠し部屋にあるマニアックな器具類を見ただけで寒気を覚えるから恐ろしい。最後にむかつくヤツらにしっぺ返しをきちんと喰らわすので妙にスカッとして良かった。 【カーマインTypeⅡ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-12-02 14:39:50) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 オリジナルは観てませんが素直に面白いと思いました。オリジナル党の方が多いのでそちらも観て見たいと思いますが、これはこれで気持ちが悪くはなりましたがドキドキする場面があり一気に観賞出来ました。自分的には最近のホラーではイケてます。ヒロインが生き残るのはホッとしました。全員助かることなく終わると思っていたので・・・ 【teruru】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-14 09:31:28) |
13.《ネタバレ》 怖い映画というよりも痛い映画。 とにかく「イタタタタ」って感じ。 人間をフックにかけちゃいけません! 皮をはいじゃいけません! チェーンソーで切り刻んじゃいけません! ここの家族は躾がなってないな、もう(笑) 【カナン】さん 8点(2004-11-27 16:37:33) |
12.怖い。重たそうなチェンソーを軽々と扱いダッシュ!アタック!TPO完全無視で、コミカルさ皆無!レザーフェイスのブッチギリさも恐ろしいが、取り巻く環境(湿気っぽいトコとか)、家族(組織化された犯罪グループっぽさ、とか)、トリワケ保安官のごっつサイコなキャラなんかも、もっスゴイ絶妙な盛り付け具合。いやぁ、やっぱこういう映画、貴重です。 【aksweet】さん 8点(2004-11-09 16:42:58) |
11.私が今まで見た映画の中で一番恐かった!いやぁグロい!殺し方が残酷極まりない!出てくる人物もみんな薄気味悪いし。心臓の弱い方にはお勧めできなさそうな映画です。 【およこ】さん 8点(2004-10-27 15:22:54) (笑:1票) |
10.オリジナルの「悪魔のいけにえ」は未見なので今回のリメイク版と比較出来ませんが、正直予想以上に怖かったです。観た時間帯が夜中だったのも要因の1つかも知れないけど、普通に皆でコンサートに行って楽しむはずだった若者5人が、1人の少女を車に乗せたことから全てが暗転し、やがてチェーンソーを持った不気味な大男に追い掛け回される、この非現実的で狂気そのものの世界に陥ってしまうギャップが何とも言えません。最近のホラーでもお馴染みの音で驚かす手法はこの映画でも健在で、元々ビビリやすい体質の俺は「バイハザⅡ」の時と同じく劇中何度もビクついてしまいました(恥)本編中で個人的に気に入ったシーンも幾つかあるのですが、その中で最も好きなのがレザーフェイスが陽気なにーちゃん(名前忘)をチェーンソー持って白いシーツが多く干されている中を追い掛け回すシーンです。あの後ろから来るか横から来るか、どこから襲ってくるか全く分からない感じが堪らなく俺もあの追われてるにーちゃんと同じ感情になり「助けてくれっ!」と思ってしまうほどでした。痛々しいシーンも数多く用意され、チェーンソーで片足を切られ傷口を塩漬けされたり、背中にフックを刺して吊るされたり観ているだけで気分が悪くなる描写が多くこの手の映画が苦手な方には相当キツイかと思われます。それとあの保安官。凄い存在感です。出番は比較的少ないですけど、それでもレザーフェイスに匹敵するほどの恐ろしさが滲み出ていました。(っていうかこの保安官役の人、「フルメタル・ジャケット」のあの鬼教官だったんですね。調べてみて初めて知りました(驚))近年、若干低迷気味のホラー映画の中では本作は群を抜く面白さであり、支持される理由も分かります。しかしそれなりに不満点もありました。まずレザーフェイスが本来人間であるはずなのに、あまりにも怪物として描かれすぎ。途中、転んで自らの足をチェーンソーで誤って切ってしまったり、ヒロインに反撃され片手を失うところで悲鳴を上げていたけど、それだけではレザーフェイスの人間味が少し足りないと。あと、あの殺人鬼家族の構成が全く分からない。誰が誰の子どもでどういう立場なのかの説明が全く無いのも気に掛かりました。その他諸々ありますが、この映画の全体的な完成度が高いのは認めざるを得なく8点にしました。近いうちにオリジナル版の「悪魔のいけにえ」も観てみたいです。 |
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9.実話とはいえ結局解明されずに終わりスッキリしない所があるが、追われる恐怖等はチェーンソーの音とともに充分伝わり思わず口を手で覆って観ていました。あー気持ち悪かった。 |
8.《ネタバレ》 ホラーに8点は悩みましたけど、昔ホラー好き少年だった自分を楽しませる(怖がらせる)内容に8点です。「スクリーム」も今までのホラーの定石をキャストに語らせるというホラー好き向けサービスに笑いましたが、この作品は「まだ、殺さないだろ?」「フェイントだろ?」という予想を裏切り、あっさりざっくり殺してしまう(助からない状況)展開に驚きました。チェーンソー度(?)UPで、床でカタカタ回るチェーンソーだけで「あぶねぇよ」「怖ぇ~よ」と目を細めちゃいましたもん。あ、あと、自殺する女の子のシーン。発砲→血飛沫→呆気にとられる主人公達の表情→カメラが引いて、弾痕を通る→死体の首がガクッと垂れる→リアウインドウの穴をカメラが抜け、血飛沫のついた車のガラスを外側から映す・・このシーンは引き返せない悪夢のはじまりとして秀逸。オリジナルと比べ不条理感はDOWNしましたが、束の間、ホラー少年に戻れました。・・気分は悪くなったけど満足(笑) 【ウメキチ】さん 8点(2004-10-06 12:30:33) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 この映画で僕がおぞましいと感ずるのは、全編に漂うおどろおどろしさよりも、青春真っ只中の若者たちが絶望していく様である。“死体を放置できない”といった良心が仇となっていくのも見ていて辛いし、特にモーガンが保安官に理解されず追い込まれていく過程は恐怖とは違った“やるせなさ”を深く心に刻み込む(この意味で、その保安官の正体の意外性は不要に感ずる)。加えて描かれる、閉鎖性が生むレザーフェイス一家の狂気。直接的なグロ描写はほとんど無いにもかかわらず、“嫌なものを見た”という気持ちになるのはこうした“精神的グロ”とでも呼ぶべきプロットのせいだろう。映画としての完成度で言えば10点でも良いのかもしれない。ただ、全くのフィクションをホントの話のように見せ掛け恐怖感を煽るのは卑怯(よくあることなのかもしれないが、この映画は程度が甚だしい)。もう1点不満を挙げれば、レザーフェイスをモンスターのように見立てるよりは、前半の”見えない恐怖”をもっと前面に出しても良かったのではないかと思う。多分本作は2度は見ないだろうが(ちょっとしたトラウマ)、いつかオリジナルは見てみたい。 |
6.「悪魔のいけにえ」は未見のまま、この「テキサス・チェーンソー」をCMで見て怖そうだと思って、観に行きました。それで感想は──十分、怖かったんですけど……。「悪魔のいけにえ」ってもっと怖いんですか?結構、意見が分かれているみたいですが、最後までハラハラできたし、わたしは面白かったです。 【チャコ】さん 8点(2004-07-23 14:33:54) |
5.オリジナルも見てないし、ホラーもほとんど観てないので比較はできないけど、かなり出来のいいホラーではないでしょうか、普段怖がらない自分も久々に恐怖を感じることができた。 オリジナルファンは不満みたいですが、オリジナルを知らない人には充分満足いく出来で、結構おススメできると思います。 なかなかセンスが良さそうな予告の映像が、観た動機ですが、暑さやじめじめ感、ざらざら感、緊張感が伝わる映像には引き込まれる。 オリジナルを見てないのに言いますが、一般大衆向けのエンターテイメントホラーとしては、視聴に耐えうるギリギリのラインを見せてもらったと思えるほどでは。 それでも特に不快感もなく、トラウマになるようなものではないので安心して観てください。大きな音や突然何かが飛び出す系のびびらせも確かに使ってはいるけど、それ以外でちゃんと勝負しているのが良い。興味を持ったので前作も見てみようと思う。 【六本木ソルジャー】さん 8点(2004-06-25 14:47:46) (良:1票) |
4.映画館にいる間ひたすら恐かった。でも終わってみたらそうでもない。オリジナルはまだ見ていないけどよくできていると思う。ここ数年見たホラーの中で一番よかった。 【トナカイ】さん 8点(2004-03-26 23:44:27) |
3.古き良きB級ホラーの香りがプンプンしててかなり好き。しっかし、おっかなかったぁ。やっぱ一番こえ~のは人間だわ。 そ~と~イカレてたもん。 映像的センスも良かったと思う。ドキュメンタリーのとこもうまかったし。 上映後、高校生ぐらいの少年たちが「あのドキュメンタリー本物だよな」「あの写真しか残ってないんだぁ。貴重だな」 とか言ってたのがウケた。 トビー・フーパーのオリジナル版とはあえて比較しない。 【BROS.】さん 8点(2004-03-26 18:18:01) |
2.《ネタバレ》 オリジナル版のファンとしては、レザーフェイスが転んだ時に自分の足を切ってしまうシーンにはニヤリしてしまった。そしてもう一つオリジナル版の名シーンだったレザーフェイスファミリー祖父のトンカチ問答のシーン。これを入れてくれれば完璧だったのに…。 |
1.《ネタバレ》 ちょっとヤバ目ぐらいを期待して行ったせいか、まあまあ合格点というかこれでも十分恐ろしいと私は思うんですけど、比較の対象がどうしてもアレなわけで、異常な辛口になってしまうのはやむを得ないかと。で、その異常な辛口の部分を多少水増しして、冷静に普通に考えてどのぐらい?と聞かれたらやっぱり私としてはものすごく怖かったです。程度としては、脳に膨張感を感じる程度の怖さでした。具体的な敗因としては、本作の方がちゃんと出来すぎているというのが最大のポイント。呪われた家族がなんとなく人間としてのコミュニケーション能力を維持出来ちゃっていたり、彼らなりに筋道立った家族愛で結束していたり、確かにちょっとマトモじゃない感じはするんだけどこの作品的にはマトモすぎるでしょ。獲物を見つけてからの連携プレーとか妙に知的だったり、シナリオも意外というかこの映画にここまで期待しちゃいけないぐらいキチンとよく練れてますよね。こういうある種の倫理観とか、秩序めいたものが皆無な前作の問答無用な恐ろしさははっきり半減していると思います。作り手の緻密さがアダになった珍しい例だと思いますが、やはり前作で観られたトビー・フーパーの、本当に地獄にでも取材して来たんじゃないかと思うようなバカの一念みたいな破天荒さ、映画史上類を見ない突き抜け方といったものは、あれはやっぱり瞬発的なエネルギーの爆発だったからこそ出来たものであって、思考が働いてたら出来ない仕事。そういう前提条件を全て踏まえた上で、私のようにバカにしきってかかると劇場の椅子でドタバタひきつけ起こして周りの通っぽい兄ちゃん達から白い眼で見られる羽目になります。クドいようですが十分怖いです。好きでお金を払って観るんだから、このぐらいの怖さでいいじゃん、と正直私は思います。この年になって、寝られないほど怖いもの観てどうする。逃げ惑う主人公が逃げながら扉にカギ閉めるのを忘れなかったり、おとりのブタをロッカーに隠してレザーフェイスを出し抜いたりとやたら知的なわりには、肝心なところでわざわざ狭いところに逃げ込んだり、千載一遇のチャンスだった冷凍庫の扉を閉め忘れたりとツッコミどころは満載なのですが、さすがに劇場に足を運ぶことはもうないと思いますけどレンタルが出たら借りてみたりするかも知れません。重ねて言うけど、そのぐらいの怖さで十分です。 【anemone】さん 8点(2004-03-21 01:10:21) (良:2票) |