2.《ネタバレ》 妻子あるスウェーデン軍の将校とサーカスの綱渡り芸人の女性の悲しき恋の逃避行のドラマ。
冒頭の字幕で本作のストーリーは1889年に実際に起こった実話であることと、バッドエンドを宣言する。
森や小川を照らすやわらかな陽光と、その中にいる2人の姿。その全てが美しくも儚げに見える。
本作にとって冒頭のこの字幕の持つ意味は大きく、これが無ければ2人の姿は全く違って見えていたでしょう。
やがて2人の逃避行は最後の時を迎える。美しくも儚げ、静かにして強烈な余韻を残すラスト。
美しいクラシック音楽の使い方もまた素晴らしい作品でした。