1.第二部「美の祭典」に比べると競技のバリエーションが少なく、やや面白味に欠けるような気がしますが、相変わらずフィルムに映るアスリートたちの躍動感溢れる映像は素晴らしいの一言です。今日のオリンピック記録映像と比べると色彩こそ無いものの、一つ一つの画の迫力、臨場感などは全く遜色ありません。それどころか寧ろモノクロの映像が光と影のコントラストを生み出していて、より劇的なものになっています。やっぱり見所は超激戦棒高跳びと大会の最後を締め括るマラソンでしょうか、あれには白熱しました。ただヒトラーが生出演していたり、ドイツの国旗がナチスのハーケンクロイツに変わっていたりと時代性を感じさせながらもちょっと生々しいです。そういう意味でもやはり個人的には素直に楽しめる第二部の方が好みかな、と思います。