3.《ネタバレ》 邦画のホラーと違って「広さ」を感じるところが、今ひとつ怖さを感じないところなんだと思う。独房にしろ納屋にしろとにかく「広い」ので身近まで迫ってくる感じが無いんだと思う。邦画のホラーって狭く無いですか?女子刑務所の精神科病棟(一部古い)、その精神科医(夫がその上司)という設定が上手い。この設定を存分に生かして謎解き及び刑務所からの脱出を上手く演出している。確かに霊的な存在が何を訴えたかったのか中盤で分かってしまうのだが、ハル・ベリー扮する精神科医がなぜ殺してしまったのか探っていく部分に上手く繋がっている。そして、登場人物全ての人間が非常に印象的にかかわり合っている。無駄な登場人物がいない。全体のストーリーとしては確かにインパクトに欠けるが、展開の早さとカメラワーク、ハル・ベリーの「ふっ」とした時の美しさに引き込まれてしまう。エンディングの曲Behind blue eyesがなかなか良い。思わず最後までしっかりと聞いてしまった。・・・・・・・ハル・ベリーが罪に問われない理由ー>夫があのような犯罪をしていることを知ってしまい心神耗弱状態にあった。自分も暴力を振るわれるかもしれないと思ったから、などいくらでも理由はつきそうです。そしてペネロペが出所出来た理由ー>ハル・ベリーが精神科医として彼女の話を良く聞き、彼女の精神状態が安定したから。もともと刑務所と言っても精神科病棟なので、裁判でもそういう判断が下されていたと考えられるのでは。。