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クライング・ゲーム

[クライングゲーム]
The Crying Game
1992年上映時間:112分
平均点:6.65 / 10(Review 91人) (点数分布表示)
公開開始日(1993-06-19)
サスペンスラブストーリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-07-02)【Olias】さん
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監督ニール・ジョーダン
キャストスティーヴン・レイ(男優)ファーガス
ジェイ・デヴィッドソン(男優)ディル
フォレスト・ウィテカー(男優)ジョディ
ミランダ・リチャードソン(女優)ジュード
エイドリアン・ダンバー(男優)マグワイア
ジム・ブロードベント(男優)コル
ラルフ・ブラウン〔1957年生〕(男優)デイブ
脚本ニール・ジョーダン
音楽アン・ダッドリー
作曲サイモン・ボスウェル"Second Coming"
編曲アン・ダッドリー
主題歌ボーイ・ジョージ"The Crying Game"
撮影イアン・ウィルソン
ジョナサン・テイラー〔撮影〕(第一アシスタント・カメラ〔ノンクレジット〕)
製作スティーヴン・ウーリー
配給日本ヘラルド
美術ジム・クレイ〔美術〕(プロダクション・デザイン)
マーティン・チャイルズ(セット装飾)
衣装サンディ・パウエル
編集カント・パン
録音ロビン・オドノヒュー
ドミニク・レスター[録音]
その他アン・ダッドリー(指揮)
フレデリック・エルムズ(スペシャル・サンクス)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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17.《ネタバレ》 「ネタバレ厳禁ですので鑑賞後にレビューを読むことをお勧めします」
30年も前に、、映画の師匠である先輩から勧められて鑑賞、とても感動した作品でした。今でもアレの衝撃だけはよく覚えていますが、久々に鑑賞してみたらアレ以外はほぼ全て忘れていました(笑) 人間の記憶って本当に当てになりませんね。
大人になって見返してみると脚本が非常に良い。友情と恋愛、人間の本質と性というものをリアルに描いてあって序盤からやたらと面白い展開を見せます。他の映画と違ってオープニングも非常に上手く、「男が女を愛する時」の曲と歌詞をじっくり観客に聞かすことで、暗に男が女を深く愛する映画なんだと刷り込まれます。結果的に半分は正解で半分はミスリードであったことが途中で判りますが、演出上は非常に自然で嫌味がありません。(まあ考えようによってはミスリードではないのかもしれませんが・・)

今でこそ性の多様性を認めるのが当たり前の時代ですが、当時は偏見も酷く本当にひた隠しにしていた人もいました。地域や宗教によってはバレたら犯罪者として裁かれるほど深刻な問題であったりもします。しかし物語ではその、、「アレ」に関しては全く隠しておらず、むしろポロリポロリと大胆に種を落としてみせたりします。ディルが一見すると性別が判り難いアフリカ系であったことで、歌に踊りにバイオレンスにと派手な演出で上手くカモフラージュされています。このディルという難しい役を本映画がデビュー作であるジェイ・デヴィッドソンが好演しています。いかにも強気な女性を演じていたかと思えば「あなたが裏切らなければ、私は一生あなたのもの」なんて素敵なセリフがでてきたり、表情豊かにリアルな女性像を巧みに演じています。

問題はファーガス(スティーヴン・レイ)のほうで、こちらはイイ人ぶっている割りにかなりのポンコツ具合を晒します。何せ半分は自分のせいで既に死んでいるジョディ(フォレスト・ウィテカー)の最期の願いを伝えないばかりか、ちゃっかり自分が新恋人の座についてしまうのですから。オマケにアレが判明した後の態度もまあまあ酷くて、決していい人なんかではありません。しかし良くいえば”人間らしい弱さを持ったリアルな男性像”がきちんと描けていて、まあそれなりに魅力的で憎めない人物に仕上がってもいます。実際、ジョディからもディルからも(悪の仲間からも)好かれるキャラクターで、この巧みな人間形成がこの映画の奥深さに繋がっているような気がします。

か弱い彼らと彼らを取り巻く厳しい現実が上手く絡まりあい、しつこくなり過ぎずシンプルかつ衝撃的なラストを迎えます。素敵なおとぎ話である「サソリとカエルの物語」も、イマイチ誰と誰に向けて語っているのか微妙に分かり難いわけですが、これも含めラストは悲劇的になり過ぎない絶妙な塩梅で終わります。総合的に意外と奥深くて脚本賞受賞は納得の出来栄えです。考察する余地を残した素晴らしい作品ですので映画通以外の人にも広くお勧めできる作品です。
(余談ですが「ぼくのエリ」同様、本作品の根幹にかかわる最も大切な部分がボカシで隠されます。映倫の連中は映画とポルノの違いも判らない無能であることは誰の目にも明白で、、心底残念です)
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-31 18:06:37)
16.《ネタバレ》 想像してたのと全然違う内容だったので驚いたけど、良い方に予想が裏切られたので得した気分です。
前半と後半で別作品のように雰囲気が変わってしまうけど、どちらも心が痛む切ない物語でした。
前半の友情物語はラストが想像出来てしまうだけに悲しくて仕方ありませんでした。
唯一の救いは自ら引き金を引かなかったことくらいで、結果的には悲劇でしかなかったですね。
後半のラブストーリーも捻りがあって、複雑な心境でした。
偏見というわけではないけど、男が好きな人、女が好きな人、どっちでも好きになれる人、それぞれの性というものがあるので、2人が恋愛感情で結ばれることはないような気がした。
それでも、良い関係を築くことが出来たようなので、ハッピーエンドと思うことにします。
もとやさん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-14 13:34:51)
15.不思議な魅力のある作品。予想できない展開+全体に漂う幻想的な雰囲気に楽しませてもらった。
登場するキャラクターが皆強烈で、始まりからは想像できないラブストーリーとして終幕。
正統派ではない変わった作品が好きな人なら、間違いなく楽しめると思う。
Sugarbetterさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-16 20:39:00)
14.《ネタバレ》 まるで出来の良い短編小説を彷彿させる語り口は見事です。この映画はスティーブン・レイとフォレスト・ウィテカーやその他の“男の友情”がテーマなのですが、その分ミランダ・リチャードソンが演じるIRA女テロリストの凶暴振りが強調されているのが上手い脚本だと思います。事件の発端だって、リチャードソンが“男の友情”に割り込んできたのが始まりですからね。そういう意味では“アンチ・フェミニズム”映画と言えるかも。
S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-23 18:45:36)
13.《ネタバレ》  いやあ、完全にニール・ジョーダンの掌の上で踊らされてしまいましたね。最初はIRA絡みの政治色の強いストーリーなのかなと思ったら、どんどん違った方向(いろんな意味で)へ進んでいきますからね。まあラストの締めかたも見事で、本当に面白かったです(オスカー脚本賞受賞も納得です)。

 これから観る方は予備知識なしでこの作品にぶつかった方がいいですよ。いろんな衝撃を味わえますから。ちょっとグロテスクな部分もありますけど・・・。
TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-02-03 20:30:05)
12.《ネタバレ》 事前情報を全く知らずに鑑賞したため、かなり驚かされることとなった。
ファーガスがジョディ(ウィテカー)に「(ディルと)結婚しているのか?」と問い掛けたときのジョディの返答から、確かに違和感を覚えたが…。
鑑賞中は「写真よりも実物は意外と大したことないなぁ」と思っていたが、その直感は間違いではなかったようだ。
だが、単なる驚きを与えるばかりではなく、「性を越えた恋愛」、「人間の性(さが)」などをきちんと描いた傑作だ。
ジョディはファーガスが「カエル」だと分かっていたのだろう。
だからこそ、ファーガスにディルを託したのではないか。
ディルはまさに「サソリ」だ。
「カエル」がいなければ、人生という名の川を渡れない。
もし、ディルの秘密が分かったとしても、ファーガスは自分の背中からディルを振り落とすような真似はしないと、ジョディは分かっていたのではないか。
ファーガスは「カエル」だが、ただの「カエル」ではない。
「サソリ」に刺されても、「サソリ」とともに川の底に沈むのではなく、「サソリ」も生かして、自分も生きようとする「カエル」だ。
この「サソリ」と「カエル」のカップルは、肉体的には結び合えないかもしれないが、感情面においては、強く結び合っているのが、よく分かるラストだ。
誘拐した側と誘拐された側ですら、分かり合えたのであるから、ファーガスにとってはディルと分かり合うことなど難しいことではない。
それこそがファーガスの性(さが)だろう。
一番分かり合えなかったのが、自分の同志というのが、皮肉な結果となっている。
それにしても、フォレスト・ウィテカーが凄い。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー賞主演男優賞を獲得できたのは伊達ではないようだ。
「ラストキングオブスコットランド」の演技よりも、本作の方がインパクトがあり、非常に印象に残る素晴らしい演技だった。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-10 21:35:27)
11.オープニングからして何とも不思議な雰囲気をかもし出すこの作品のそんな雰囲気が好きです。この映画、脚本が良い。この先、どんな展開になるのだろう?ちょっと怪しげな登場人物達によるストーリー、面白かったです。アカデミー賞脚本賞受賞も納得です。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-23 20:38:41)
10.《ネタバレ》 ヒロイン(?)があそこまでセクシーならば、いくら○○がついていようが、私は愛せます。「ま、いいか」とか言いながら愛せます。笑。だから主人公がヒロインの○○を見たときにバスルームで嘔吐するほど嫌悪するってのは、なんかアイリッシュの戦士も肝が小せぇなあ、と思いながら観てました。ですが、結果オーライなラストシーンは、結構キュートでしたね。ある意味、これ、ラブコメ映画です。秀作な。
aksweetさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-10 06:23:14)
9.ボーイ・ジョージが聴きたかったのさ 。そしたらそれ以上のが出てきたのさ。びっくりしたわさ そりゃ~まあ~
3737さん 8点(2005-01-08 22:28:32)
8.《ネタバレ》 本作の要とも言える仕掛けを事前に知ってしまっていた俺は不幸だった。とはいえ、愛の本質を探るプロットの深さには心底感嘆したものだ。ニール・ジョーダンには再び不遇の季節が訪れているようだが、これだけの才人。作家性の強い作品で彼はまた戻ってきてくれるだろう。
恭人さん 8点(2003-11-24 18:41:53)
7.サスペンスと異色恋愛映画を同じ釜で煮ると、こういう不思議な味付けになるというお手本。個人的にとても好き。
mimiさん 8点(2003-11-14 17:57:43)
6.《ネタバレ》 主題歌を歌ったボーイ・ジョージの大ファンだし、ヒット作なので期待して観たけど…カーテンに影で写るアレと、マジ吐きがちょっとなぁ…。でも何とかハッピーエンドっぽく終ってくれたのでよかった。終り良ければすべて良し!
桃子さん 8点(2003-10-15 14:55:56)
5.陰惨なテロリストもの?とおもったら、実は・・。将来あの2人はどうなるんでしょう。
鯛茶漬けさん 8点(2002-12-05 13:05:32)
4.本作品のオープニングのかっこよさは、個人的には地獄の黙示録の次ぐらいに好きです。ストーリー展開等もヨーロッパぽくてGOODです。
アレキサンダー・ロドリゲスさん 8点(2001-08-20 19:50:13)
3.IRA絡みのサスペンス。その気はないけれどよく出来たラブストーリーだった。蠍と蛙の話も。この映画は面白い。
向日葵さん 8点(2001-04-01 07:52:20)
2.「この映画の秘密は、絶対に言わないで下さい!」と言うのがコピーだった。どんな秘密かと期待して見たら・・・何ともおぞましい・・・こんな隠し“ダネ”があったとは・・・
イマジンさん 8点(2001-01-27 00:43:00)
1.こういう愛し方もあるんだな、、と思いました。純粋な愛なのに、無償の愛とは正反対。決して自分を捨てない。自分の一途な愛を裏切るなら、それが愛する人でも許しはしない。でもその愛し方が、愛する人の心を動かすんだからすごい。
rokuさん 8点(2000-07-20 11:00:01)
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【点数情報】

Review人数 91人
平均点数 6.65点
000.00%
100.00%
200.00%
344.40%
488.79%
599.89%
62224.18%
71819.78%
81718.68%
988.79%
1055.49%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 5.50点 Review2人
chart

【アカデミー賞 情報】

1992年 65回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞スティーヴン・レイ候補(ノミネート) 
助演男優賞ジェイ・デヴィッドソン候補(ノミネート) 
監督賞ニール・ジョーダン候補(ノミネート) 
脚本賞ニール・ジョーダン受賞 
編集賞カント・パン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1992年 50回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 

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