3.《ネタバレ》 アルジェリアの独立に至る経緯を描いたドキュメンタリー風である。
非常に映像的にも見やすく、見応えのある場面で構成されている。
がしかし、何と何の対立で、という説明があまりにもされておらず、白紙のままで見ると、
ちょっとついていけない場面もある。
あの居酒屋でのテロは、ヨーロッパ居住区でおこなったのであろうか?
検問をくぐりぬけたから、恐らくそうだろう。
平和ボケの日本にいるためか、ピンと来なかった。
映画の途中で史実を確認して観ると、すっきり来た。
英雄(?FLNのやり方にはちょっとついていけないとこもあったが)アリの爆死を
国民が見守り、静かな怒りとなり、ラストの大暴動へとつながる。
本作はコスタガブラスや「無防備都市」などのような政治スリラーである。
見応えある一本。