1.《ネタバレ》 水槽の中の人魚の造形は違和感なかったが、変身した人魚の女王はグロテスクともよべない陳腐さだけが感じさせられた。「ジュラシック・パーク」で知られるスタン・ウィンストン・スタジオもTVムービィということでずいぶん手をぬいたのだろう。でだしの19世紀の見せ物小屋は雰囲気がよく伝わっていたように思う。ちなみに、この時代、欧州の見せ物小屋では人魚のミイラが大人気で、それをつくったのは日本の職人たちだった。長崎を経由して、密かに輸出されていたのである。
続編がありそうな内容で、元船長の奥さんやカーラ・グギノがなぜ人魚によって妊娠させられたのか、本編を見ていてぼくにはさっぱりわからなかった。